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2015年8月26日水曜日

968:【夏の思い出】全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記〜ミニカップリーグ戦〜の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

前回は全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)に参加するために、大会開催前日の8月13日(木)に静岡市清水区に入るまでの様子をお伝えしました。

真☆煩悩の赴くままに: 967:【夏の思い出】全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記〜大会前日入り編〜の巻
大会がまだ始まる前なのに長い長い。

一晩明けた8月14日(金)は大会初日、いよいよ全国各地から集まったサッカー少年団との熱い熱い5日間の戦いが始まります。

今回は大会序盤に行われたミニカップリーグ戦3試合までの様子をお伝えしようと思います。


ミニカップリーグ戦開幕

以前の基礎知識編にて本大会の仕組みを詳しくお伝えしておりますが、

真☆煩悩の赴くままに: 966:【夏の思い出】全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記〜基礎知識編〜の巻
大会の詳細についてはこちらをご参照下さい。

いま一度、大会序盤に行われるミニカップ戦についておさらいしておきましょう。

参加する256チームを16チームごとの16ブロック(16チーム×16ブロック=256チーム)に分けまして、それをさらに4チームごとの4つの組に分けまして、4チームによる総当りの予選リーグ戦を行います。これが「ミニカップリーグ戦」と呼ばれる最初の闘いになります。

会場はブロック毎(16チーム毎)に行われますが、時間の都合からさらに2組8チーム毎に試合会場が分かれることになります。

我々のチームは10ブロックの4組となりまして、10ブロックB会場となる清水袖師小学校で試合を行うこととなりました。JR清水駅から北北西方面にある大きな小学校です。

IMG_1243.jpg

前日の練習試合で不甲斐ない試合をし、そもそもの実力のなさを露呈してしまった我がチームは、朝から覇気のないダラダラとした雰囲気で宿舎のホテルから徒歩で会場入り。試合会場にて大会を運営されている地元のサッカー少年団の父兄スタッフのみなさんに挨拶されても「ロクに挨拶も返せないダメチーム」という烙印を監督から押されてしまいます。まさに自業自得。いったい何をしに遥か清水という地に来たのか、その目的意識が全く感じられない体たらくなので、様子を見ているコッチもイライラしてフラストレーション溜まりまくりです。

ちなみにウチのサッカー少年団では、夏にこの大会があることを監督やコーチから伝え、出場するかしないかは子供たちが決めるというのが通例となっております。

もちろん卒団した先輩から「清水カップは苦しかったけど一番の思い出」とか「サッカーの技術もメンタルも一番成長できた」という感想を聞いているもんですから、子供らはいの一番で参加することを決めるんです。が、まだまだ甘いというか、親がわざわざ高い遠征費を払って参加させてくれているというありがたみとか、親だけでなく先輩や後輩からの期待を受けてのプレッシャーのようなものを感じているとは一切感じられない雰囲気です。まるで遠足か修学旅行に来たような観光気分なんですな。トホホ。

以前お伝えしている大会の仕組みをご覧になった方ならお分かりいただけると思いますが、このミニカップリーグ戦の初戦から大事な戦いが始まるのです。

このリーグ戦で下位に沈むと絶対に上位にはなれない仕組みなのです。リーグ戦の1位にならないと64位以内に入ることができません。2位なら最高でも65位。3位以下なら全国の半分以下が僅か3試合で確定してしまいます。このリーグ戦の成績にもよりますが、仮に下位に沈んでしまった時、その後の試合に対するモチベーションを維持することもままならない状況に陥ることを子供らは全く自覚しておりません。子供らの目標が何位なのかは知りませんが、そういう仕組みであることは伝えられているハズなんですが、どうもヤル気が感じられないダラけた雰囲気......。

かと言って、ここで我々大人が「お前ら何をダラダラしてるんだっ!」と喝を入れても、何の意味もありません。厳しいようですが、ここで我々大人が選択しなくてはいけないのは「放置プレー」です。

もちろん、人の道に外れた行為(挨拶すらしないなど言語道断)に対しては監督やコーチからこっ酷く叱られ厳しい指導が入ります。また、先発するメンバーやチームとしての戦術はコーチが決めますが、実際にピッチの中でプレーするのは選手である子供たち本人。精神論的に「ヤル気を出せっ!」とか「気合いを入れろっ!」と言ってしまうこともなくはないですが、いくら大人が強制してもそれが彼らの自覚を促すことにはなりませんし、大人からの指示を待つだけのロボットになってしまっては意味がありません。

なんせ、試合中に「右に行けっ!左に行け!パスだ!」とか「サイドが空いてるぞ!そのままドリブルしてセンタリングっ!」とか具体的に指示をすることは極力控えるようにするのが我がチームの流儀。我々はベンチから監督やコーチがいちいち指示を出してその通りに子供たちが動くサッカーを「ラジコン・サッカー」と呼んでおり、子供らの成長を著しく阻害する、大人として最もやってはいけない行為とキモに銘じております。

この大会に子供らを参加させるのは、厳しい現実を思い知らせるためでもあります。壁にぶち当たり、そのままシュリンクするか、一念発起してさらなる高みへと成長するかは彼ら彼女ら次第。チームというより個々人で何を感じ、この先どうするのかを試す試金石でもあるのです。

小学生世代にはかなり厳しいとは思いますが、自覚を持ってもらうためには、時にあえて我が子を千尋の谷に落とすような選択肢も必要ななのですよ。この先はもっと厳しい現実が待ってますから。

さぁて、このノホホ〜ンとした雰囲気のままでどうなるんでしょうか?


ミニカップリーグ戦第1試合

対戦相手は東京のチームでした。チーム名の最後に「B」と付いているところから、同じサッカー少年団から2チーム以上が参戦していることが解ります。子供らの体格から言って、恐らくは5年生中心のAチームよりは多少実力が劣るチームでしょう。

対する我がチームは6年生が7人と5年生が7人の混成チーム。6年生は今年が最初で最後の大会参加になりますので、優しいウチの監督は6年生を優先的に先発させてくれるものの、最初から本気で全力を出すプレーをしない輩はとっとと交代させてしまうシビアな采配もするお方。というのも、8人制の20分ハーフ前後半で選手交代は自由(ボールがピッチの外に出てプレーが止まった時に主審に選手交代を申告する公式戦のようなシステムではなく、第4の審判に交代を申告さえすればいつでも選手交代ができる)ですので、前半早々に体力の限りを尽くしたとしても、後半途中からまた試合に復帰できるので、最初から全力プレーを選手たちに求めるのも当然と言えばと当然でしょう。

それなのに、パスを出す選手はチョロチョロのヘナチョコパスを出すし、それを受ける選手はボールが自分のところまでたどり着くまで待っているんだから、とてもじゃないですが全力プレーなどとは呼べない体たらく。ボールへの寄せも甘く、相手にボールを奪われた時に全速力で守備に戻る選手もまばら。攻守の切り替えがなってません。ホントに本気を出しているのか疑いたくなるレベルでした。

たまたま相手との実力差があり試合は2-0で勝ちましたが、本来ならばもっと得点が入っても良さそうな試合だったのに、どこかの国の代表チームと一緒で決定力不足が早くも露呈してしまいました。この先、強いチームと対戦することになったら確実にやられそうな嫌な予感がします。


ミニカップリーグ戦第2試合

続く2試合目は愛知の強そうなチームとの対戦になりました。先ほどの1試合目と違い、チーム名の最後に「A」と付いてますから、やはり2チーム以上エントリーしているサッカー少年団の真のトップチームとの対戦になります。選手の体格も明らかに大きく、まるで中学生のように長身の選手も複数人います。特に背番号18番の背も高く足の速そうな選手が嫌な感じ。相手の第1試合でも得点を決めているようです。

と思った矢先のこと、嫌な予感ほど的中するもんです。案の定、前半開始早々にその相手の18番くんに早くも得点を決められてしまいます。裏を狙ったパスにオフサイドラインギリギリで抜け出し、俊足を活かしてアッというまに得点を決めるあたり、かなりの実力があるチームと見ました。

ところが、これで目が覚めたのか、ウチのチームも反撃に出ます。チームのキャプテンである背番号9番が個人技でひとり抜け出し、トォキック気味のアウトサイドにカーブするシュートでゴール右隅に同点ゴールを決めます。これが前半10分でした。

「これで振り出しに戻った。ここからが本当の勝負だ!」と思ったのも束の間、得点を決めた我がチームのキャプテンが早々にベンチに下がってしまいました。後で監督に聞いて判ったのですが、試合前半からディフェンス中心に飛ばし過ぎて、過呼吸ぎみになってしまい自らベンチに下がったとのこと。このキャプテンの頑張りに残された選手たちが如何に応えるかが問われますが......。

審判団が地元の高校生でレフェリングが拙い関係で、完全にオフサイドだったにも関わらず取ってもらえず、最初の失点とほぼ同じパターンで18番の選手に2点目を決められてしまいます。彼ら高校生審判もボランティアでわざわざ参加してくれているんだからと、文句も言わずに試合の成り行きを見守ることにします。GKが大きな声で「18番マークっ!」と叫びますが、混乱しているDF陣はマークにつくことができません。すると、18番以外の他の選手にも得点を奪われて前半だけで3失点。後半も立て直すことができず、18番をマークするも他の選手に同じようなパターンで更に3点を献上し、前後半合計で1-6という大敗を喫してしまいました。

重症なのは同じパターンでの失点が多いということ。CBを中心としたディフェンス面での脆さは今さらなことなので致し方なしとしても、その後の修正力が弱すぎるという弱点をモロに突かれた感じでした。相手の愛知のチームは実力的にも1枚か2枚上手だったのもあるのでしょうが、それにしても40分で6失点とは......。

ここまでの2試合で1勝1敗、これにて大会初日の日程は終了です。


ミニカップリーグ戦第3試合

日が変わって大会2日目。ミニカップリーグ戦の最後の試合は、大会会場にもなっている地元清水の袖師小学校を拠点とするサッカー少年団。これまでの2試合の対戦相手と同じく、チーム名の後ろにアルファベットが付く複数チームが参加する少年団でして、対戦する相手は「Bチーム」となっています。

ここで勝てば2勝1敗となり、2位以上に滑り込める可能性が出てきます。昨日対戦した愛知のチームはここまで1勝1分。第3試合で負けてくれれば1位通過の可能性も僅かながら残されていますが、ウチが2-0で勝った東京のチームが相手となる第3試合なので、まずそれはありえないでしょう。

ウチの対戦相手はその愛知のチームと第1試合で2-2の引き分けに持ち込んだチームで、やはり現段階で1勝1分という成績。ウチはその愛知のチームに1-6で大敗を喫していますから、普通に考えたらかなりの強豪、生半可な覚悟で臨んでは勝たせてもらえない相手と見ていいでしょう。Bチームとは言え、舐めてかかったら確実にやられてしまいます。初日に見ていた限りでは、CBの6年生を中心としたディフェンスが堅いチームで、決定力がないウチのチームは苦戦すること間違いなし.....ですな。苦戦が予想されます。

相手はディフェンスラインをかなり高めに上げてくるチームで、ウチの選手が前線のFWに向けて縦にパスを出すと、それがことごとくオフサイドになってしまいます。また相手の10番は足下の技術に長けており、ボールを持たせると危険なことが試合開始早々から判りました。さすがサッカー王国清水の少年団、やはり強いチームですし、ここの選手の力量もかなりのものです。

これに対するウチのチームは、昨日までには見られなかった攻守の切り替えの速さで対抗します。諦めずにボールを持った相手を執拗に追いかけボールを奪い、縦ではなく横にパスを出してサイドから攻め上がる戦法を子供たち自らが取り始めました。僅かながら成長の跡が伺えます。確かにディフェンスは堅いのですが、サイドをえぐってからのセンタリングに合わせて、待望の先制点はウチのキャプテンが決めてくれました。続けざまにCBのドリブルが上手い選手が縦に抜け出し、2点目もゲット。前半は2-0で折り返します。

後半も攻めの手を緩めず、SBの選手がゴールラインまで駆け上がり低くて早いクロスを上げたら相手DFの足に当たりオウンゴールで3点目。更に同じSBがシュートを決めて4点目。途中から出場した右SHがペナルティエリア内で倒されてPKとなりましたが、これは惜しくもゴール右隅を掠めて外れてしまいます。

ディフェンスも相手のお株を奪うCBを中心とした全員参加のディフェンスで見事に無失点に抑えました。

結果は4-0の快勝。決して弱いチームではなかったのに、見事に勝ちきりました。これで2位以上が確実、ということになります。

昨日とは打って変わった闘志溢れる戦いっぷりに、子供ながらに2位以上での通過を目指しているポジティブな姿勢がチーム全体から感じられました。


ここまでがミニカップリーグ戦となります。結果的には予選リーグを2位で通過することになり、256チーム中の半分以上(最高で65位、最低でも128位)に位置することができました。

この後は、ミニカップトーナメント戦になります。4チームずつの予選リーグで決まった1位から4位のチームが、同じブロック内の4組の同じ順位のチームごとに集まりトーナメント戦を行います。

予選リーグ2位になったウチのチームは16チームあるブロックの中で5位から8位を争うことになります。このトーナメントでも上位に食い込めれば最高で65位を狙うことも可能なんですが......さてどうなることでしょう。リーグ戦第3試合のようは頑張りを見せてくれれば、それも不可能ではないと思ってしまうのは、身内を贔屓目に見ているからでしょうかね?

さて、お次の試合は.......と行きたいところではありますが、そろそろお時間が参りました(何の?)ので、この続きは次回にしたいと思います。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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