前回の前編では、取れたてピッチピチのハマグリ(iPhone3GS)を調理して......もとい、診てもらうために、Apple Store Ginzaのジーニアスバーを予約するところまでの様子をお送り致しました。
真☆煩悩の赴くままに: 468:ハマグリ(パッカ〜ンと開いたiPhone3GS)が取れたので、さっそくジーニアスバーに行ってみようっ!の巻〜前編〜
こちらにアプリを使ったジーニアスバーの予約方法が詳細に載っておりますよ!
少し安心したのでちょっと調べたところ、この現象(充電池が膨張する現象)は2011年のiOS5が出た頃(ってことは秋頃?)からiPhone3GSのみで発生している現象のようですね。
Google先生に「iphone3gs バッテリー 膨張」というキーワードで質問してみると、思った以上に大漁のハマグリが獲れます。これホントです。
さてさて、事前にGoogle先生に調べてもらい、知りたいことはある程度判ってしまったんですが、それじゃあブログのネタにもならないですし、実際にジーニアスバーの予約もしてしまっているので、午前の半日休暇を使って、天龍の餃子ライスを食べに......いや、Apple Store GinzaのGenius Barに突撃したいと思います。
さぁ、ということでやってまいりました。東京は銀座にございますApple Store Ginzaの目の前まで来ております。
日時は平日金曜日の9:55。
そうです!わざわざ会社に半日休暇を申請して、はるばる銀座までやって来たお上りさん状態ということになります。
ジーニアスバーの予約はApple Store開店時間と同じ午前10時。
これに間に合うように途中ドトールなどで時間調整した後に、Apple Store Ginzaの目の前まで来たのですが、開店5分前で既に10〜20人ほどの行列が出来ております。
特に何かの発売日でもなかろうに、ホント日本人は並ぶのが好きですなぁ。あ、ボクもですね。
しかし、なんでファストパス持ってる(予約している)のに、並ばにゃならんのか?人気店とはこういうもんなんですかね。
この時点でちょっとやる気が失せた(天邪鬼なB型)んですが、予約もして半休も取っているし、何よりブログのネタ的にもまだ原稿書ける段階まで辿り着いてませんので、致し方なしに列の最後尾に並ぶ事にしました。
こんな事なら、開店時間の10時ではなく、その直後の10:30頃にすりゃ良かった。そうすりゃ寒空の下でわざわざ並ばずに済んだかも知れません。
今度来る時はそうする事にします。
さてさて、10時に開店しましたら、一斉に一番奥のエレベーターに皆が殺到します。
かなり大型のガラス張りのエレベーターで10名以上は乗れそうなんですが、ボクは20人目くらいだったので次のエレベーターが上から降りてくるまで店内で並んで待たなければなりませんでした。
ちなみにこのエレベーター、中には扉を「開く」ボタンしかないんですよね。ご存知でした?
停まりたいフロアーを選択するボタンがない。なぜなら各階に停まる各駅停車だからね。
扉を「閉じる」ボタンもない。なぜならそんなせっかちな野郎はAppleに似つかわしくないし相応しくもないからね(←個人的に妄想したまでです)。
そうなんです!ここはひとつ、ゆったりとした気持ち、おおらかな心で臨まにゃあアカンのですよ。
と、エレベーターに乗りながら、そんな事を考えてました。
2階は周辺機器・ソフトウェアコーナーなんでしょうか。一人も降りません。
3階はシアターみたいになってますな。iPadの使い方を説明するとか何とかお姉さんがマイクを通して説明してます。数人のご高齢の方が降りました。
そして4階がジーニアスバー。ほとんどの人はここが目的だったみたいです。
エレベーターで隣にいたお姉さんは、前面ガラスがバリバリに割れてラップで包んだiPhoneをそーっと操作してましたから、朝一番でジーニアスバーにお世話になるのは、そんな人ばかりなんでしょうなぁ。
エレベーターが到着し扉が開くと、我れ先にと降りようとする輩がたくさんいますが、ボクはとりあえず、エレベーター内にある唯一のボタンである「開く」ボタンを押しつつ、人がハケるのを待ちます。
行きがかり上、エレベーターの一番奥に乗ってしまったからという理由もあるのですが、先ほどの瞑想(妄想?)で心穏やかになっていたからでしょう。
4階のジーニアスバーでエレベーターを降りると、Apple Storeの店員の方々が一斉に来場者に詰め寄ってくるんですね。その光景は、まるで徒競走を終えた低学年の小学生を誘導する高学年のお兄さんお姉さんであるがごとく、来場したお客さん一人ひとりに店員さんがつきます。
ボクは心に余裕を持って、まるでオードリーの春日みたいにゆっくりとエレベーターを降りましたので、一番最後に近寄って来た高学年のお兄ちゃん(男性の店員さん)に話しかけました。
予めiPhone4SではApple Storeアプリを起動させておきましたので、その画面を見せつつ、「予約しておりますひろさの(仮名)と申します。」と名乗ります。
予約してあるからでしょうか、奥(といっても一番窓側)のテーブル席に案内されました。 テーブルは高いものと低いものが複数あり、それぞれに写真のようなテーブル名が書いてあります。
当然ながら、ボクが通されたのはジーニアスバーのテーブルです。
ほぼ正方形のテーブルは8人まで相席できるようになってるみたいで、Mac Book Proなんかも置いてあります。
ここでしばらく待つ事に。
暇なので、ジーニアスバーの様子などを写真に納めてみました。Apple Storeから苦情が来たら削除しちゃいますけど。
壁に貼ってあるのが有名なジーニアスバーのマークですね。いつかオークションに出品されてたことがあったっけ。
イメージ的には、あのカウンターみたいなところに通されると思っていたんですが、違うんですね。
順番が来たらカウンターに移動するのかな?なんて考えていると、先ほど案内してくれた人とは別の、今度は高学年のお姉ちゃん(女性の店員さん)がボクの座るテーブルまでいらっしゃいました。
ここからはその時の様子を会話形式にてお送りしたいと思います。
鍵括弧つきがApple Storeの店員さん(ジーニアスの方)で、それ以外がボクです。
「ひろさの(仮名)様でいらっしゃいますか?」
お初にお目にかかりまする。いかにも某(それがし)がひろさのと申す者でござる。「本日はiPhone3GSの事でご相談という事ですが。」
うむ。拙者が末長く愛用せしiPhoneが斯様な見るも無残な姿に成り果てんと……。如何様にすれば宜しいか、あっぷる殿に相談せんと馳せ参じた次第にてござ候。おもむろに左の袂から取り出すは、画面が剥離したiPhone3GSなり。
「あぁ、これはリチウム電池が劣化して破裂を防止するために中でガスが噴出されたようですね。」
左様。『ねっと』なるものにて調べ、原因等は先般承知。此度は拙者のiPhoneを在りし日の姿に戻さんと参上仕った次第でござるが、あっぷる殿ではどのような対処をお考えか?「そうですねぇ。中の充電池を取り替えるよりも、有償で新しい物と交換対応させていただく事になるかと思います。」
さ、左様でござるか。「6,800円になります。」
交換、しかも有償……。
して、それは如何程に……?
むむ〜、そ、そのような金子(きんす)は持ち合わせておらぬ......。思案する故、しばし待っては下さらぬか?「そうしましたら、中のSIMを確認させていただきますね。」
うむ、かたじけない。そのおなご、首から下げし『すとらっぷ』についた針が如く切っ先が鋭利なる怪しげな道具を用いて、我がiPhoneより『しむとれー』を抜かんとするも、充電池が膨張しているが故、それもままならぬ様子。
「ちょっと奥で専用の工具を使って参りますので、お待ちいただけますでしょうか?」
うむ、苦しゅうない。奥に下がってよいぞ。うんうん。
なんとなく思いつきで始めてしまったのですが、いい加減このノリにも書いている本人が疲れてきたので、これ以降は通常通りに戻します。
最初に書いた通り、今回のような現象は2011年秋から冬にかけて最初に発生していたみたいなんですが、当初は無償交換対応してくれていたそうです。
ところが、2012年1月末頃から全世界共通で「有償6,800円で新品と交換」ってお達しが上からあったとかなかったとかで、それ以降は有償交換のみになってるみたいです。ここまでは事前に調べていたので、想定の範疇だったんですよね。
ところが、結論は『有償交換になる』と解っていたはずなのに、「で、自分の場合はどうするのか?」っていう肝心なことを決めずにこの場に来てしまっていることに気づきました。
うぅ、何たる不覚。えぇい、こうなったら……であえぃ!であえ〜いっ!ということで、テーブルにおいてあるMacBook Proを使って、過去の被害者の方々のブログを片っ端から漁ることにしました。
もちろん、脳内には水戸黄門の乱闘シーンの音楽が大音量で流れます。
そして、キーワードは「iphone3gs ハマグリ 膨張」です。
SIMトレーを抜くのに苦労しているのか、結構待ち時間があったので、それこそ隅から隅までいろんな方のブログを読めました。
ほとんどの方が「有償なら諦める」という結論を出されているようです。
まぁ、確かに、今も2台あるiPhone4Sを使いこなしているかというと、そんな器用なワケありませんので、これに古いiPhone3GSが加わっても、どうせタンスの肥やしになるに違いありません。
仮に有償交換すると決めたとしても、そこにあるのは古いiPhone3GSに対するノスタルジーでしかないんですが、そもそも新品交換してしまったiPhone3GSは既にボクがこよなく愛したiPhone3GSとは別ものなんですよね。
ということで、今回は壊れたiPhone3GSをそのまま引き取って帰ることにしました。
予約までしてジーニアスバーに出向いたわけなんですが、対応して下さったApple Storeの店員の方々にもご迷惑をお掛けしたので、最後にお詫びを言いつつ、店を後にしました。
こうして、ボクのジーニアスバー初体験は終了しました。
Apple Storeは相変わらず洗練されていて、そこで働く店員さんたちはとっても応対が丁寧で、居心地のいい空間を満喫できただけでもヨシとすることにします。
有償交換代6,800円は出そうと思えば出せない金額ではなかったのですが、これは来るiPhone5SもしくはiPad mini(Retina)の購入資金として大事に取っておきたいと思います。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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