前回始めたばっかりのこの「いろんなTwitterクライアントアプリを試しつつ、レビュー記事みたいなものを書く」という企画、実は既に先が見えていてネタとして詰んでいることが判明したので、いきなり試すのは無駄!とか終章と銘打っております。
実は、かき集めたクライアントアプリの設定・レビューを途中までしており、原稿もかなり書き進めていたのですが、それも徒労に終わることが判明しましたので、ボツネタとすることにしました。
Bookmarklet込みだけど10,000字に迫る勢いで書いたのに......。
でも、Twitterクライアントアプリについては今回で結論をズバリ出しますので、この件は終わりにするつもりで書きます。
発端
まずはこれまでの経緯を簡単に振り返りつつ、話を進めて行きたいと思います。
物語は、ボクがiPhoneで利用しているTwitterクライアントアプリTweetbotの挙動におかしな点が見受けられるようになったことから始まりました。
Tweetbot ― 個性派Twitterクライアント (for iPhone) 2.7.2(¥250)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: Tapbots - Tapbots(サイズ: 11.6 MB)
本日2月27日現在にて、Tweetbotの最新バージョンはVer.2.7.2となっており、ボクはこれにアップデートしています。
AppStore上では2月19日リリースとなっておりますので、2月19日もしくはその翌日にアップデートしたと思います。
その最新バージョンのTweetbotでどのような点がおかしくなったのか?については、既にブログに記事をアップしております。
真☆煩悩の赴くままに: 474:Tweetbotの調子が悪くないですか?の巻
各方面で波紋を呼んだのが、こちらのエントリーになります。
最初はボクだけに起きている現象かと思いきや、ボクのTwitterのフォロワーさんたちも同じ悩みを抱えていることが判り、ブログとして書き起こすに至ったというものです。
Tweetbotユーザーに共通しているので、今回のアップデートによるものであることは何となく想像がつきましたが、根本原因については判らず終いでした。
そこで、代替となる他のTwitterクライアントアプリを試そうと思ったのですが、それが徒労に終わることが判明しましたので、途中で断念することにしました。
これ以降は、今回新たに判明したことを書き連ねて行きたいと思います。
原因
実は、今回の挙動(TLを読みこまなくなる)というのは、Tweetbotというアプリに特有の現象ではありませんでした。よって、アプリの不具合に該当するものではありません。
また、他のTwitterクライアントアプリでも起こりうる現象ですが、全てのアプリで起きるというワケでもありません。
では、どのアプリに発生するのか?ということですが、そもそもTweetbotが何故アップデートしたのか?というところまで時計の針を戻さねばなりません。
話が長くなるといけません。こちらのブログが非常に解りやすいタイトル及び内容なので、まずは参照してみて下さい。
Twitterユーザは2013年3月5日までにクライアントアプリをアップデートしないと使えなくなりますよ - I believe in technology
アップデートした理由はズバリ、タイトルに書いてありますね。
バージョンアップをしないと3月5日以降はTwitterを利用できなくなるのですが、中にはこのTwitter本体の仕様変更を理由に開発を断念したサードパーティーがあることを、確か2012年8月頃にボクもブログのテーマとして取り上げたことがありました。それをボクもすっかり忘れていたということになります。
当時、このTwitterの仕様変更はクライアントソフト開発元にだけ大きな影響があるものと思われていました。
事実、そのように言及している記事もありました。
Twitter APIと開発者規約変更のインパクトまとめ:結局、Twitter API 1.1で何が変わる? 5つのポイント - @IT
2012年9月末に書かれた記事になります。これをボクも読んでいたはず。
Twitterを利用している一般のユーザー層(サードパーティクライントを利用者も含む)への影響はほとんどありません。今回の一連の変更は、あくまで開発者向けのAPIや利用規約のものであり、一般ユーザーに及ぶものではないためです。そう、最初はサードパーティ製アプリがなくなるか、残ったとしてもTLの見栄えが変わってしまうか、そんな小さな変更だけだと思っていたんです。
「サードパーティクライアントが締め出されている」と見る向きもありますが、少なくとも現在使っているアプリケーションが近々利用できなくなるということはなさそうです。
ただし、ツイートの表示の仕方については今後細かい規約が強制される(後述)ようになるため、お気に入りのサードパーティクライアントの見栄えが変わってしまう可能性については覚悟しておいた方が良さそうです。
ところが、実は我々エンドユーザーにとってもTwitterを利用する上で大きな変更を迫られる点が他にもあり、その原因も「Twitter API1.1」にある、というのが今回判明した事実です。
もっと解りやすく説明しましょう。
やはり同じくAPI1.1に対応すべくアップデートしたアプリの開発元のブログにその理由が明確に書かれておりました。
Twitter API1.1対応について:ついっぷる開発ブログ
Tweetbotの代替として試そうとしていた「ついっぷる」の開発元ブログになります。
API1.1対応に伴い、「TwitterAPIの使用制限の上限に達しました。使用可能となるのは○分○秒後です。」というエラーがご利用状況により頻発することが予想されます。わかりますか?理解できました?
Twitter API1.1ではタイムライン等の情報取得回数が15分あたり15回と非常に厳しくなっております。
Twitter公式は15分あたり60回という制限になっているようですが、15分に15回という制限はTwitter側が設けた公式以外のアプリへの制限となり、ついっぷるでは解除できかねます事何卒ご容赦下さいませ。
Tweetbotであれ、ついっぷるであれ、その他のTwitterクライアントアプリであれ、API1.1に対応するためにアップデートしたアプリは、全て漏れなく15分に15回以上TLを読み込もうとしたら、突然TLを読み込めなくなる現象が起こる、ということなんです……。
いやいや、まさか今回の一連の騒動の大元の原因はTwitter御本家様の仕業だったとは。
2012年8月末のボクのブログでは、Twitter公式クライアントアプリではなし得ない、便利で楽しい機能や使い方を生み出してきたサードパーティー製アプリを締め出すようなやり方に憤りを感じているだけでした。
Twitterが求める「全てのユーザーに同一のエクスペリエンスを提供する」ってのは欺瞞に満ちた言い訳でしかなく、これまでエンドユーザーがサードパーティー製アプリと共に作り上げてきた使い方を否定し排除するやり方にやるせない想いを抱いていただけで、それがまさか現実のものになるなどとは......。
対策
思いつく回避策なんてそんなにありません。なんせ本家がやろうとしている事ですから、サードパーティーやエンドユーザーにできる事なんてたかがしれてます。
やや自暴自棄気味になっておりますが、それでもあえて、頭に浮かんだものをツラツラと書き出していこうと思います。
- TLを読み込む頻度を下げる 当たり前の対策なんですが、一度に何件読み込もうがTLの情報を取得する行為は1回とカウントされるのであれば、一度に読み込む件数を多くし、なるべく更新の頻度を減らすしかないと思います。
- Twitter公式アプリを使う サードパーティー製のクライアントアプリは15分あたり15回までしかTLを読み込めないのですが、Twitter公式アプリは15分あたり60回までTLを読み込めるとのことです。なんと4倍もお得......。
- 複数アカウントを使い分ける API1.1の制限はアカウント毎に課されるもののようです。
- TLを見ないようにする そうそう、単なるつぶやきなんであれば誰にみてもらうまでもないTweetも多々あるし、フォローしている人のTweetなんてそんなに見なくても命に関わるワケでもないし......って、それじゃTwitterやってる意味の半分以上がなくなるじゃないかっ!......ってことですよね、やっぱり。
- Twitterやめてまともな人生を歩む 無理。すでに人の道を踏み外している者=Twitter廃人に対して、そんな過度な要求はナンセンス。
- ストリーミングAPIを使う これまで散々登場したAPI1.1というのは、本来はREST APIと呼ばれるものになるそうです。その他の更新系API(1日1カウントあたりツイート1,000件まで、DM250件まで)やストリーミングAPIの変更はないそうです。
これまでのクライアントの使い方を大きく変えるという点で言えば、明らかに一般ユーザー層へ大きな影響があるじゃないか!と思いたくもなります。
ですが、これも自己防衛策の一つ。読み込まれたTLは穴の開くほどジックリと読み込むようにしましょう。
どおりでTweetbotの挙動がおかしくなった時にTwitter公式アプリではサクサクとTLが読み込めていたワケですな。なんか思いっきり騙された感じがしないでもないですが。
もちろん現時点でAPI1.1に対応していないアプリもサクサクとTLを読み込まれるんですが、3月5日以降は利用不可となる特典が漏れなくついて参ります。
気持ちよくTLを読み込もうと思ったら、Twitter公式アプリを使うしかないんですが、非公式RTができない(ボクは方法がわからない)などの使い勝手の変更を余儀なくされるという点では、他の部分で気持ち悪さが増すという堂々巡りが待ち受けています。
やはりこれでも一般ユーザー層へ大きな影響があるじゃないか!ということになりますかね。
「こんな酷い仕打ちをするんだったら、公式アプリをもっと使いやすいものにしろよ!」と声を大にして言いたくもなりますが、それが出来るんだったらとっくにやってるでしょうしね。
きっと、儚い夢に終わるんでしょうね。
なので、Twitterのアカウントを複数持ち、使い分ければ実質的に15分に15回の制限なんてないものとできるような気がします。
が、それにはフォロー数もフォロワー数もリストも何もかも同じアカウントを複数持たねばならぬことになりますので、現時的には不可能に近いですね。
そのストリーミングAPIってのが何なのか調べてみたところ、TLをダラダラと垂れ流す、よくブログの横などに貼り付けられているアレのことのようです。
もし、サードパーティー製のクライアントアプリがこのストリーミングAPIのみを使ってTLを表示するようになれば!などと妄想してみたのですが、そんなことが可能であればとっくにサードパーティー製アプリ開発元が目をつけているはずですよね。
すみません、よく解っていないのに書いてしまいました。
ということで、回避策も解決策もないまま終わるしかないのですが、この後は今回の件について補足をさせていただきます。
感謝
本日2月27日の朝の通勤電車上のボクは、まだこの原因らしきものにはとうてい到達できないところにいました。
ハッ!と気づいたのは、Twitterのフォロワーさんからのリプライでした。
前回のブログにて「Tweetbotに代わるオススメのアプリがあったらリプでも飛ばして教えて下さいね!」って書いていたら、何人かの方に非常に前向きで有効なご提案をいただきまして。その中のフォロワーさんがお使いの夜狐八重奏というアプリでも同様の現象が起きているという連絡を貰いました。
夜狐八重奏 7.1.0(¥350)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, エンターテインメント
販売元: Fivemeogames - hirano tomoya(サイズ: 9.2 MB)
こちらは有料アプリなんですが、同じようなアプリで無料の夜狐四重奏というのがありまして、まずはこちらを試してみようとケチな考えを起こしたボクは、Appstoreに接続してダウンロードを試みました。
すると、アプリの説明に、
このアプリケーションの開発者サポートは終了しております。今後TwitterAPIの対応やバグ修正などは行われないため無償提供しております。 後継アプリケーションの夜狐八重奏の前衛アプリとしてお試し下さい。というコメントがありました。
有料の夜狐八重奏は既にAPI1.1に対応していてTweetbotと同じTLが突如読み込めなくなる現象が起きて、そのAPIに対応せずに開発が終了した夜狐四重奏では現象は発生しない……。
ってことは???
となりますよね(笑)。
Twitterのフォロワーさんからいただいた大きなヒントのおかげで、予想よりも早く結論に達することができました。ありがとうございました。
懺悔
最後に、もう一つの謎が解けたので、そのご報告と共にお詫びを。
こういうの見ると当アカウントの無力さを痛感しますね… [link] 真☆煩悩の赴くままに: 474:Tweetbotの調子が悪くないですか?の巻 : http://t.co/jt9tS4lPJC
ボクに飛ばされたリプでもなく、たまたまエゴサーチしていて見つかったこのTapbots公認だけど非公式なアカウントの方の短いコメントの意味を、いま一つ掴みきれずにおりましたが、その真意がようやく理解できました。
サードパーティーのアプリ開発元の方々では如何ともし難いのが今回の現象であることが、ようやく解りました。
ボク自身はアプリや開発元の方を非難したつもりは全くないのですが、それでもボクの不躾なブログに反応していただいたことに感謝すると共に、やるせない想いをさせてしまったことに関して、再びお詫び申し上げたいと思います。すみませんでした。
他のアプリに乗り換えてもどうしようもないことがハッキリと解りましたので、今後も末長くTweetbotを使い続けていきたいと思います。
ということで、長くなりましたが、今回はここまでっ!
最後までお読みいただき、ありがとうございましたっ!!
(おわり)
とてもよくわかりました!ありがとうございます!るりんぱ
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