前回は、講習会受講までの間に自宅学習を21時間もせにゃならんというところまでお話をさせていただきましたっけね。
真☆煩悩の赴くままに: 827:スポーツ少年団認定員養成講習会を受講した!〜学習内容と事前準備〜の巻
ホントに真面目に事前学習はやったのよ。いや、ホントに。
調子のイイ時だと平日の出勤前にドトールで約30〜45分、帰りにドトールで2時間くらいの時間を使って勉強していたようです。
但し、あくまでも「調子のイイ時」に限られる話でして、朝は眠くて頭がボーッとしていりゃあ勉強なんかやりませんし、急ぎの仕事がある場合にはドトールに寄ってノンビリとテキスト読んでる暇なんかありゃしません。だいたいドトールの営業時間が21:30までと決まっているので、みっちり2時間も勉強なんかできやしないケースの方が多かったりします。
その場合にはもっと営業時間の長いコーヒーショップ(例えばベローチェとか)やファミレス(ドリンクバーしか頼まない嫌な客になれるのであれば)などに場所を移すことも視野に入れておきたいところです。
勉強の方法や密度とか、そもそも個々人の能力には違いがあるので、自宅学習の時間を固定的に21時間と決めつけているワケではなく、いわゆる一つの目安だと都合のいいように理解して、学習時間そのものにはあまりこだわらない方がイイかと勝手に解釈することにしましょう。
ボクの場合はホントにテキストを読み込んだだけ。読みながら重要な箇所にマーカーで線を引くという作業をただ淡々と繰り返すだけでも、朧げながらにもテキストの著者(単元ごとに専門家が書いています)の言わんとしている要点を抑えることが出来ました。
一言一句暗記することは年齢的にも能力的にも無理だとしても、この「要点を抑える」という学習行為が今回の場合には有効かと考えました。なんせ検定試験はテキスト持ち込み可ですし。それに、講習会を受講して試験に受かれば終わりというワケではなく、その後に自身がコーチとして所属するスポーツ少年団に戻って現場で色々と実践しなければなりませんから。
テキストに書かれている細かいことは、後に必要になった際に手元に置いておいて振り返ればイイんです。あまり気負わずに全体像を把握することが寛容であると、そのように思います。
んで?
結局のところ事前学習はどの程度やったのか?ということなんですが、都合14〜15時間と予定の2/3程度しか出来ませんでした。だいたいテキストを読み込むのに10時間程度、その後ワークブックとテキストを使って更に要点に絞った理解を深めるのに4時間くらいの時間を要したと思います。
「こんなんで大丈夫かな?」と不安になりながら、講習会当日を迎えることになってしまいました。
さてさて、テキストを入手してから3週間後に講習会へといよいよ出向くことになります。
ボクの参加したスポーツ少年団認定員養成講習会は市区町村単位で行われるもので、ボクの住んでいるさいたま市全域から受講者が参加していました。総勢180名とかなりの大人数。スポーツ少年団と言っても様々でして、サッカーもあれば野球もありますしミニバスケや卓球など、色んなスポーツ少年団から指導者候補の大人の方々が朝も早よから会場に集まってきます。
講習会は土日の2日間、朝9:30から夕方17:30まで(途中に昼休み1時間あり)ミッチリと講義を受けることになります。
そして2日目の最後には更に1時間の検定試験が行われますので、所要時間は15時間強になります。
講師を務められる方は、ボクらがこれからなるスポーツ少年団認定員の更にワンランク上位に位置するスポーツ少年団育成認定員の資格をお持ちの方々。もちろんご自身もスポーツ少年団で育った経験者だったり現在も指導者として子供たちの育成に携わっている現役のコーチや監督さんだったりします。市区町村のスポーツ少年団本部に所属する方もいらしたような気がしますが、いずれにしても経験も知識も豊富にお持ちの大先輩であることに違いはありません。ただ唯一「スポーツ指導者に必要な医学的知識」の単元のみ、講師はホンモノのお医者さんでした。しかもJリーグ公認のチームドクターを務められたこともある地元さいたま市の開業医の先生でした。
講義は11科目(前回に詳細掲載)を科目ごとに行われることになりますが、講師の手配の都合でテキストの順番通りには行われません。しかも講師によっては複数単元を担当される方もいらして、最高で5時間半も喋りっぱなしという過酷な担当割となってしまった講師の先生もいらっしゃいました。
テキストに沿って講師の先生がご自身の経験談を交えながら、我々受講生が飽きないようにと工夫された講義をして下さいますので、居眠りしたくなるほど退屈って感じにはなりません。経験の浅いボクなどは、講師の先生が話す内容一つ一つが新鮮で、特に苦もなく2日間の約14時間の講義を楽しむことが出来ました。
だいたい1単元1時間〜1時間半になってまして、講義50分の後に10分間の休憩が入ります。ボクのような喫煙者にも配慮された非常にありがたい時間配分・進行方法でした。眠気覚ましでもあるんですかね。集中力を途切れさせないための、いわゆるポモドーロ・メソッドってヤツですな。ホントか?
講義の要所要所で検定試験に出そうなポイントとなる箇所を教えて下さる講師の先生もいらっしゃいました。意外とピンポイントで「ここに下線を引いておいて下さい」と指示されますので、居眠りなんかこいてる場合じゃないんですけどね(笑)。
一方、受講する生徒であるボクら180名の方はどうかも言うと......まぁハッキリ言って、残念ながらレベルはバラバラです。
もちろん、大半の人は終始真面目に、一言も発することなく、ましてや居眠りなんかせずに、大人しく講師の先生方のお話を聴いておりました。
それが普通なもんですから、それ以外の人たちがやたらと目立つんですよねぇ......。
所属するスポーツ少年団から言われて仕方なしに来たような受講理由が消極的な人も当然ながらいらっしゃったでしょうし、2日目の最後に行われる検定試験のことしか考えてない結果重視の方もたくさんいらっしゃいました。残念なことにね。
講師の方が最後にまとめて「ここは試験に出ますよ〜」的なことをお話しになる時だけ発揮される集中力の凄まじさったらありゃしない。9割は居眠りしててもそのポイントだけ押さえる要領の良さは、日頃のお仕事で培ったものなんでしょうかね?
「貴方はなぜ指導者を目指そうと思ったのか?」と問われる初心を振り返るワーク的な作業がありまして、それを挙手して発表する機会には知らんぷりで、大人しい人たちが多いんだなぁと思ってたんですよ。講師の方に指名されても頑なに発言を拒む人もいましたし。でも、試験問題に直結するコーナーでは「今のところ、もう一度お願いしますっ!」と急に積極性を発揮して発言するお調子者も大勢いらっしゃいましたよねぇ。何なんでしょう、その変わり身の速さ。随分と必死なんですね。可哀想になってきます。
終始後方の席に陣取りながら、講義が終わった後に最前列の人に試験に出そうな箇所を聞きに来る一方的な協調性をこれでもかと繰り出す人もいらっしゃいましたね。最前列の方が優しい方だから良かったですよね。そこだけフレンドリーにされても困ると思うんですけどね。
受講中にお喋りして周囲から注意されてるような「こんなヤツに子供たちの指導を任せて大丈夫か?」と思えるような人も多かったのも事実です。講師の方が一生懸命お話しされてるのに、隣同士(同じスポーツ少年団の親御さん?)でペチャクチャ喋られると、こっちが聞こえなくなるもんでね。差し出がましいとは思いましたが「うるせぇ、少し静かにできませんか?」と注意させていただきましたよ。ホント、若輩者なのに申し訳なかったっすね。すみません。
また、スポーツ指導者認定員の有資格者じゃないと公式戦でベンチに座ることができませんので、試験をする前から資格認定証がいつ送られてくるのかを気にしている輩もおりました。来週には手元にないと試合があるので困るとか、そんなの知ったこっちゃねぇ的なワガママがまかり通ると思ってこの講習会に参加したのだとしたら、先のことを考えなさ過ぎですな。会社でも段取りが悪いと怒られてなきゃイイんですけど、大丈夫なんすかね......。
っていうか、こういった集団行動の中で個人の都合を優先させるような指導者ってどうなのよ?と思わなくもないんですがね、正直なところは。野球もサッカーもミニバスもチームプレーが大事だとか、子供らの前では偉そうな事を言っちゃったりしてるんでしょうなぁ、この人たちも。
といった具合でして、実態は「こんな大人たちの姿、子供らには絶対に見せられないなぁ〜」というシーンのオンパレードでしたよ。ホントに情けないったらありゃしない。
恐らく、大半の人は最後の検定試験に受かることだけが目的なのでしょう。そもそもテキストに書かれているようなことは自身の経験が全てカバーしており、今更学習するなどバカらしいと思っている指導歴が長い人もいらっしゃるかと思いますし。いや、そんなはずはないか。スポーツ医学とか栄養学なんて専門的な知識を予め理解してるとは思い難いしな。
こんなんじゃ、日本のスポーツ界の未来はまだまだだな.......。
そして、2日目の最後、14時間の講義が終わってヘトヘトになった最後に検定試験が行われました。
試験時間は60分。問題は全部で50問。四択形式で、正しい記述内容を選ぶ場合と、間違った記述内容を選ぶ場合が混在していますので、間違わないようにしないといけません。
この2日間の講義で、各科目単元毎にポイントとなる箇所を講師の先生から教わってますし、テキスト持込み可なので、それほど難しくはありません。しかも、テキストの順番通りの科目順に出題されますので、どこに書いてあるのかを探す手間も格段に易しくなっている親切設計。
スポーツ少年団認定員を少しでも増やして、スポーツ少年団活動の底上げと活性化を目論んでいる日本体育協会の意図が感じられます。なんせ少子化傾向に歯止めはかかってませんからね。今後ますます活動規模が縮小されそうな状況にあって、如何に幼少期からスポーツを楽しむ子供らを育成し、後のトップアスリートになるであろう逸材を発見できるかは、スポーツ少年団の活動にかかっていると言っても過言ではないですから。
なので、検定試験と言っても落とす試験ではなく、合格させるための、限りなく低いハードルをご用意致しましたってな感じなんじゃないかと思います。
そうなってくると、逆にプレッシャーを感じることになるのはボクだけですかね?
こんな誰でも受かるような試験に万が一落ちた日にゃ......家にもスポーツ少年団にも居場所がなくなっちゃいますよ!
そう思って一生懸命真剣に試験問題に取り組みましたよ。ひと通り問題を解き終わっても退出することなく、もう一度最初から見直しをしたりして、今までになく真剣に試験問題と向き合いました。
あ、ちなみに合格基準は50問中30問以上正解(100点満点だとすると60点以上)すれば、それで晴れて合格だそうです。
普通自動車運転免許が確か100点満点中80点以上でしたっけ?
それに比べりゃ容易いもんだ.......となると更にプレッシャーがががが。
そんな感じで、2日間に渡るスポーツ少年団認定員養成講習会と検定試験は無事に閉幕となりました。
結果については、1週間後を目安に封書で自宅宛に送られてくるそうです。
ということで、次回は本シリーズ最終回、試験の結果とこれからの事について語ってみたいと思います。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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