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2012年12月26日水曜日

432:一連のInstagram規約改訂問題に見る企業行動の難しさ!の巻

毎度どうも、ひろさの(@Hirosano)です。

柄にもなく、いつになく真面目なタイトルになってます。

年の瀬も迫り、今年あと数回しかブログを更新する機会がないため、この件に触れずにはいられなくて、ここ数日の動きを改めて追ってみました。

真☆煩悩の赴くままに: 428:Instagramが規約変更して勝手に写真を使っちゃうってホントなの?の巻
何回か前に騒動の発端から事態収拾に動くまでを追ってますので、今回はその後からになります。


さてさて、先ほど掲載したボクの数回前のブログの〆では、こんな事を書いてました。
一度ついてしまった負の印象はなかなか拭えないと思いますが、まぁガンバって欲しいもんです。はい。
そんな予感は当たってしまうもので、慌ててInstagramが事態の収拾に即応するも、世間の反応も決して良いものではなく、更に悪化の一途を辿ることになってしまいました。



ナショナルジオグラフィック、Instagram投稿中止を宣言 - ITmedia ニュース

大所が動いちゃったからねぇ。これも痛い(Instagramにとって)。

日本でもこぞってユーザーがアカウントを削除する行動が見て取れましたが、素晴らしい写真の数々を披露していた大所までが動き出してしまう事態に。

こうなると世間の非難はInstagramのみに集中する事になります。

Instagramにアップした写真をまとめてダウンロードするツールなども公開され、世間は一斉にInstagramの規約改訂に対してネガティブな反応を示したればこそ、Instagramサイドは慌てて今回の規約改訂は説明不足で誤解を招いたと、そんな言い訳めいた事を言い始めます。



Instragram、騒動を受け広告規約の変更を中止。まず広告プログラムを考える必要がある

あらら、大変なことになっちゃいましたね。

Instagramサイドも理解していると思うのですが、今回の騒動の根源は、ユーザーの意志を無視するような広告に関する新規約に対するものである事もさながら、そのような一方的な規約改訂を突如発表したInstagram側の企業としての姿勢や態度に対する不信感であったと思います。

最初の言い訳がどんなものであったか、英語の原文を読んでないのでわかりませんが(たぶん読んでも細かい点は理解できない)、少なくともユーザー側を納得させるものではなかったという事は、その後の展開からも類推できます。



Instagram、利用規約の改訂を撤回--ユーザーからの抗議を受け - CNET Japan

いわゆる失敗、いや失態ってことなのかな。

この記事では完全にInstagram側が己の非を認めているように感じさせてくれていますが、最初の悪しき規約改訂を公表する前からそんな事(あの新しい規約を見たユーザーがネガティブな反応を示すこと)も予想してなかったのか?というユーザーの新たな怒りを呼ぶ事になります。

Instagramの意図する新しい広告活動なるものに対して不信感を持ったユーザーに対する言い訳として、まず不味かったのは、その新しい広告ビジネスをまだ諦めていない意志を図らずも宣言してしまったことと、それが何なのかを明確にしなかったことではないかと、そんな風にボクは感じています。

最初の規約改訂の仕方=方法論に問題があり誤解を招いた非は認めつつも、その誤解を解くための真の意図を明確にしていないため、「まだ何か企んでいやがるのか?」と思った人も少なからず存在する、っといったところでしょう。



Instagram、フィードバックを受け利用規約案を改定 従来の5倍の長さに - ITmedia ニュース

規約を現行通りにしたってのは、広告に関する文言を戻しただけなのね。

説明不足だった点を反省し、Word数を5倍近くにしてみたものの、より解りやすくなったのか?という疑問が残るのと、拙速に過ぎたためか、まだ不審な文言が残っているとのこと。

それが意図的なのかミスなのか?

いずれにしても、対応の不味さだけが印象にクッキリと残る結果となり、事態を鎮静化するどころか更に拍車を掛ける事態となってしまいました。



Instagramの利用規約改訂問題、集団訴訟に発展 - CNET Japan

なんか収拾つかなくなってきてないか?


写真の権利に関して規約を変えたInstagramを集団訴訟が襲う

要するにまだ規約に怪しい箇所が残っているから訴えられちゃったと、そういうことでしょ?

一旦は規約を元に戻したり修正したりしたものの、まだまだ修正しきれていない点をつくユーザーが出てきたということですね。

言葉やブログでいくら言い訳(我々ユーザーが投稿した写真の権利は我々ユーザーに帰属するというもの)をしてみたところで、年明け1/19から施行される規約に書いてあることが全てならば、それはやはりInstagramやFacebook側に有利に働く要素がまだ残っているという事になるでしょう。

日本は集団訴訟をやすやすと起こすようなお国柄ではないでしょうけど、本場アメリカでは安心していられないでしょうね。

訴訟内容は言い掛かりだとして真っ向から争う姿勢を示すInstagram陣営ですが、また同じ過ちを繰り返しているだけのような......。大変だな、こりゃ。



Instagram利用規約問題から考える「炎上を防ぐには」--起業家へのアドバイス - CNET Japan

こんな特集まで組まれちゃったよ。

ヘタな言い訳してる暇があったら、とにかく己の非を認めて謝った方が無難なのは、子供の喧嘩や夫婦の諍いなどと一緒ですな。勉強になります。

まぁその前に、何か新しい事を起こすのであれば、慎重かつ事前準備を怠らない事が肝要であると。まさに「石橋を叩いて渡る」くらいのリスク・アセスメントが重要になってくるという訳ですな。


今回の騒動、まだまだ鎮火しそうにありませんが、そもそも目先の金に目が眩んで、TwitterからFacebookに乗り換えようとした時点で、Instagramの経営陣の判断が鈍っていたとしか思えません。

別にFacebookに買収されて甘い汁を啜っていただいても一向に構わなかったんですが、これまでのユーザー・エクスペリエンスを阻害する行動=Twitterと縁を切るべく取った行動が、全ての発端だったのではないか?というボクの持論は変わりません。

いつまでも共存共栄などと平和ボケしたことを主張する気はサラサラないですが、もう少し慎重に事を運んでいれば......。

最後に。

こちらのリンク先を見れるかどうか解りませんが、ボクにも凄く解りやすかったまとめをしていらっしゃる方がいましたので、そちらをご紹介して、今回の騒動のまとめを終わりにしたいと思います。

プライバシーポリシーの改訂にはご用心~Instagram騒動から学ぶこと:PC Online
前半部分にはものすごく同意。後半はなるほどなぁと思わせる解りやすい解説がこちらになります。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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