本日も『Twitter API Ver.1.1時代を生き抜く』の時間がやって参りました。
この厳しい時代、Twitter API Ver.1.0が今まさに廃止され、API Ver.1.1が全盛期を迎えようとしている前夜(2013年3月4日)に、このTwitter API Ver.1.1と我々が共生するためにはどうすればよいのか?ということを、より深く考察して参りたいと、そのように思う次第でございます。
当番組(ブログ)のナビゲーターは、さいたまの孤高のωブロガーこと、ひろさの(@Hirosano)が務めさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。
おさらい〜API Ver.1.1とは?〜
まずは復習から始めてみましょう。
Twitterが提供するこのAPI Ver.1.1については、昨年2012年夏頃から各方面でその特性が散々語り尽くされておりますので、ここでは詳しい全貌に関しては述べず、一部を省略させていただきまして、我々Twitter廃人に多大なる影響を及ぼす点のみにスポットを当て、話を進めていきたいと思います。
通常、Twitter公式サイトやTwitter公式アプリを利用すれば、Twitterそのものを十分に楽しむことはできます。普通の方はそれでもいいんです。
ところが、我々のようなTwitter歴が長くTwitterへの依存度が高い、所謂『Twitter廃人』と呼ばれるどうしようもない輩は、様々なサードパーティー製のアプリの魅力に取り憑かれ、有料であれ無料であれ、これまで多くのアプリを取っ替え引っ替え使い倒して来たことかと思います。
もはや、公式アプリやサイトなどを使うことなどは一切考えていない、アンダーグラウンド的な生き方をせざるを得ないのが、我々Twitter廃人の宿命である、とも言えるのではないでしょうか。
そんな我々の前に大きく立ちはだかったのがTwitter API Ver.1.1になります。
Twitterは、我々のような極度な依存症を患う重症者たちに対して、更なる過酷な試練をAPIの変更という手段にて課したのであります。
これまでにあった制約らしきものと言えば、
- Tweet数は1,000Tweet/日まで
- DMは250通/日まで
- 1時間当たりのAPI使用は350まで
いくら私がTwitter廃人であっても日に1,000postもするはずがなく、DMを送る友人も少ない寂しい人生を送っておりますので、これまではこれら制約に引っ掛かる事は稀でした。
しいて挙げるとすれば、引っ掛かりそうな制限は3番目くらいでしょうか?
特にサッカー日本代表の試合を観ながら、誰に頼まれたワケでもないのに実況中継さながらにTweetを連投する貴方、身に覚えがあるのではないでしょうか。APIを消費しすぎて規制がかかった時のためにサブアカウントまで用意して、試合終了までただひたすら、どうでもいいTweetを垂れ流し続けたことはございませんか?
これまではその程度の制約であったものが2013年3月5日から変更になる、というのが今回の最大の焦点になります。
一言で述べますと、より厳しい制約が我々Twitter廃人に課されることになるのです。
先ほどの3番目の制約を制御していたAPI Ver1.0が廃止され、3月5日以降は泣いても笑ってもAPI Ver1.1を使わざるを得なくなります。これはTwitterサイドの決定事項で、サードパーティー製のアプリ開発元もこれに従わざるを得ません。
実際に、トークンの利用制限等により、API Ver.1.1への対応を断念し、開発を中止してしまったアプリが数多くございました。このように、Twitter API Ver1.1は主にサードパーティー製Twitterクライアントアプリの開発元に対する締め付けという見方が大勢を占めておりました。
が、ここ最近になって、API Ver1.1を採用するクライアントアプリを使用することによって、我々Twitter廃人にとっても致命的な制約が課されていることが現実味を帯びてくるようになったのです。
具体的には、
- TLの更新は15分に15回まで
我々Twitter廃人のよく取る行動としては、「意味のないTweetを多投する」というものがありますが、もう一つ、「他人のTweetに不用意にツッコミを入れる」というのも、その生態としてよく観られる傾向として挙げられるかと思います。
そのために貴方も、無意味にフォローの数を増やし、虎視眈々と獲物となるTweetを探すため、両の眼をカッと見開いてTLを凝視している日々をお過ごしではないでしょうか。
ただツッコミを入れたいがために何度も何度もTLを読み込む(更新する)操作を繰り返して来た貴方は、2013年3月5日にはその悪癖を否が応にでも修正せざるを得なくなります。
そうですね、例えて言うなら、貴方がクアトロ・バジーナ大尉だとしたら、特に何もしてないのに民間人上がりのニュータイプ=カミーユ・ビダンにいきなり「そんな大人、修正してやるっ!」とコブシで頬を殴られるような衝撃が貴方を襲うことでしょう。
「これが若さか... ( • ̀ω•́ )✧キラーン! 」などと余裕こいた態度でいる場合じゃございません。
うん、とてもわかりやすい例えですね。実は私も今、見事な例えに非常に満足でして......。
いや、話をTwitter API Ver.1.1に戻しましょう。
つまり、いい気になってTLを更新する操作をバシバシ行っていると、15分に15回までという制限により、突然貴方のTLはフォロー&フォロワーの放つ新たなTweetを一切表示しなくなってしまうという、致命的な事態に陥ってしまうのです。
それも自己責任……、確かにそうなのでしょう。
だとするならば、我々は自らの手で、このTwitter API Ver.1.1の制約に対抗する術を身につけなければならないのです。
Twitter API Ver1.1に打ち勝つ方法とは?
さて、そんな貴方にお送りしたいのが、今回のメインテーマになります。
以前の私の考察にて、偶然にも独り言のように思わず脳内からこぼれ出た言葉がありましたので、まずはこれを紹介すると致しましょう。
真☆煩悩の赴くままに: 476:Tweetbotの代替となるTwitterクライアントアプリを試す...のは無駄だった!の巻~終章~
API Ver1.1によりTL更新がままならなくなった憤りに溢れる考察がこちらになります。
最後は諦めにも似た、哀愁溢れる男の寂しそうな背中を垣間見る事が出来たかと思います。ストリーミングAPIを使う これまで散々登場したAPI1.1というのは、本来はREST APIと呼ばれるものになるそうです。その他の更新系API(1日1カウントあたりツイート1,000件まで、DM250件まで)やストリーミングAPIの変更はないそうです。
そのストリーミングAPIってのが何なのか調べてみたところ、TLをダラダラと垂れ流す、よくブログの横などに貼り付けられているアレのことのようです。
もし、サードパーティー製のクライアントアプリがこのストリーミングAPIのみを使ってTLを表示するようになれば!などと妄想してみたのですが、そんなことが可能であればとっくにサードパーティー製アプリ開発元が目をつけているはずですよね。
すみません、よく解っていないのに書いてしまいました。
技術者でもない、iOSアプリを作った事もなけりゃ作ろうなんて考えた事もない人間ですから、本当に単なる想像で、ただ単に妄想力を個人的に駆使してみたまでなのですが、じつはなんと、この『ストリーミングAPIを使う』という方法がAPI Ver1.1への唯一の対抗策になり得るという事が判明致しました。
既にストリーミングAPIを用いてTLをご覧になっている方々にとっては「釈迦に説法」であるのは間違いないかとは思いますが、私のTwitterの知り合い(もちろんTwitter廃人)には、このことをご存知にならない方が多くいらっしゃいましたので、当番組(ブログ)にて再びご紹介させていただいた次第でございます。
ストリーミングAPIを利用できるTwitterクライアントアプリは?
それでは、私が知る限りにおいて、現時点でTwitterのストリーミングAPIを活用してTLを表示することができる幾つかのTwitterクライアントアプリをご紹介すると共に、少しだけその特徴についてコメントすることと致しましょう。
Tweetbot ― 個性派Twitterクライアント (for iPhone) 2.7.3(¥250)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: Tapbots - Tapbots(サイズ: 11.6 MB)
「灯台下暗し」とはまさにこのこと。かねてより愛用して来たこのアプリに、まさかストリーミング機能が搭載されているとは夢にも思いませんでした。
通常想定されるストリーミング機能とは、常に最新のTweetをパタパタと表示し続けるイメージがあるかと思いますが、設定項目にあるように「常に最新に移動」をoffにすれば、自分のタイミングと速度でTLを読むことができる細かい親切設計となっています。これが私には合っているようです。
但し、残念ながら、このTweetbotにおいてはWi-Fi通信下でのみしかこのストリーミング機能を活かす事が出来ません。
私のように、モバイル無線LANルーターを常に持ち歩き、iPhoneの3Gデータ通信を常にoffにしておく運用をしている変わり者ならいざ知らず、普通にiPhone単体にてTweetbotをお使いの方は、この素晴らしき機能の効果はご自宅の無線LAN環境などでしか楽しむことが出来ないのです。
その点にご注意下さい。
TheWorld for iOS 1.9.1(無料)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, エンターテインメント
販売元: akihiro - Akihiro Urushihara(サイズ: 17.2 MB)
前回の当番組(ブログ)でもご紹介したアプリです。
真☆煩悩の赴くままに: 478:これで無料?!多機能Twitterクライアントアプリ「TheWorld for iOS」を試すっ!の巻
今回のテーマを取り上げるきっかけは、このアプリを調べることから生まれました。
SettingsのGeneralタブの中程にある「User Stream」をonにすれば、貴方にもストリーミングAPIを存分に味わっていただくことが可能になります。
【訂正】User Streamのすぐ上にあるManaged Unreadをonにすると、Tweetbotの「常に最新に移動」をoffにした時と同じ動作=自分のタイミングでTLを読むことができるようになる、とTwitterで教えていただきましたので、訂正させていただきます。しかし、このTheWorldの驚くべき特徴は、3Gデータ通信でもストリーミングAPIを利用できるというものです。この点が他のストリーミング機能搭載Twitterクライアントアプリと大きく異る点です。
ありがとうございました。
これさえあれば、普通にiPhoneを単体でご利用の方々も、この素晴らしきストリーミング機能を思う存分堪能できることでしょう。
なお、当番組(ブログ)をご覧の購読者の方から「ストリーミング機能をonにするとバッテリーの消費が激しい」との報告も入っております。
そんな時は、このアプリを起動したまま放置せず、使い終わったらホームボタンをダブルタップして、アプリそのものを終了させてしまうことをお勧めいたします。
双璧をなす二大アプリをご紹介させていただきましたが、これらの他にもストリーミング機能を搭載したTwitterクライアントアプリがあります。
残念ながら、これらアプリを十分に試す時間が取れませんでしたので、ただストリーミング機能を搭載していることを確認できたという事実のみで、ご紹介させていただくことと致します。ご容赦下さい。
夜狐八重奏 7.1.0(¥350)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, エンターテインメント
販売元: Fivemeogames - hirano tomoya(サイズ: 9.2 MB)
類似の夜狐四重奏という無料アプリもございますが、残念ながらTwitter API Ver.1.1に未対応となっておりますので、3月5日以降は使えない事が決定的です。有料の夜狐八重奏を選択するようにして下さい。
Hel1um Pro 0.321(¥250)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, エンターテインメント
販売元: Nobuhumi Kondo - Nobuhumi Kondo(サイズ: 6.5 MB)
こちらのアプリにも無料版がございますが、違いは広告表示の有無のみとなっている模様です。
画面表示範囲の広いiPhone5をお使いの方は、まずは無料版をお試しいただければよろしいかと存じます。
ちなみに、私はレビューに際し、開発者の方に敬意を表しまして有料版を購入させていただいております。
Echofon Pro for Twitter 6.0.7(¥450)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ユーティリティ
販売元: naan studio, Inc. - naan studio, Inc.(サイズ: 5.7 MB)
こちら老舗のアプリにも無料版がありまして、そちらにもストリーミング機能が搭載されていることを確認しております。
ストリーミング機能を楽しむ上での注意事項
TLがパタパタと自動的に更新される様を眺めるのは非常に快適なのではありますが、各々のアプリに通知機能が搭載されている場合には注意が必要です。
ストリーミング機能を使うとTLが自動的に更新されるのは先に述べておりますが、アプリの通知機能にてTL更新通知がonになっていると、のべつ幕なしに通知が入る事態に陥ってしまいます。当然ながらバッテリーの消費もそうとう激しくなることが予想されます。
更に、複数のアプリを併用すると、例え自分へのリプライのみを通知する設定にしていたとしても、同じ通知が二重三重に画面上に表示されることになりますので、非常に鬱陶しい思いをすることになります。
私、最近BOXCARを復活させて再び使い始めたのですが、Tweetbotとの二重奏だけでもかなりイライラしておりますが、その上に他のアプリを立ち上げた日にゃもう......。
ということで、ストリーミング機能を利用する際には、そのアプリの通知機能も併せて調べ、自分のTwitter利用に適しているかどうかを十分に確認することをお勧め致します。
なお、私が確認した限りでは、Tweetbotを除くほとんどのアプリが、起動していなければ通知されないようになっている模様ですので、やはりアプリを使わない時にはそのアプリを終了させるという運用も、バッテリーの消費を考慮しても非常に重要なことであると思われます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
当番組(ブログ)も、3月4日までにようやくエンディングを迎えることができました。
みなさんは明日2013年3月5日からどのようなTwitter生活を送られるのでしょうか?
Twitter API Ver.1.1となり、周囲にお困りのTwitter廃人を見かけましたら、優しく声をかけて、今回当番組で扱った内容をソッと教えて上げて下さい。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
【後記】
いやぁ〜、それにしても、最近、このTwitter API Ver.1.1騒動に関心を寄せ過ぎて、ブログ原稿が毎回1万字を超えておりまして、非常に多くの時間をブログに割かねばならず、ボクとしてもホトホト疲れ切っております。
次回以降は、そろそろ通常運用に戻そうかと考えておりますので、その点についてもご安心(?)いただければと存じます。
〆
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