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2015年9月9日水曜日

974:【夏の思い出】全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記〜まとめ〜の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

これまで、クドいくらいにお送りしてまいりました全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記ですが、残念ながら今回で最終回となってしまいました。

えっ?!「やっと終わるのか」ですって?

まぁ、確かにこのシリーズはボクの頼りなくなってきた記憶を補完するために始めたものであり、他のどなたかに広くアピールするつもりはこれっぽっちもなかったワケですから、ボク以外の方々にとっては迷惑千万きわまりないものかと思ったりもするのですが、これでも徐々に薄まりつつある記憶を無理矢理に呼び起こしたり、それでは心許ないから一緒に試合を観戦した選手のお父さんにいただいたビデオを見たりしつつ、忠実に試合の模様をテキストベースにてお送りしたつもりです。

読み返してみると、拙い文章表現だったり構成がめちゃくちゃな単元があったりと、できるならばもう一度書き直したい気にもなったりしますが、そろそろ新しいiPhoneの発表もあることですし、このシリーズは今回を最後にしたいと、そのように思う次第です。

それでは、いよいよ大団円を迎えます本シリーズ、どうぞ最後までお楽しみください。


最終戦後の選手たちの様子

大会の締め括りとなる順位別8位トーナメント戦にて、初戦・2戦目と連勝し勢いに乗っていた我がチームでしたが、最終日5日目に行われた最終戦は惜しくも0-2で敗れてしまい、トーナメント優勝を逃してしまいました。

真☆煩悩の赴くままに: 973:【夏の思い出】全国少年少女草サッカー大会(通称:清水カップ)奮闘記〜順位別トーナメント戦後編〜の巻
最終戦の模様はこちらをご覧下さい。

くどいようですが、トーナメント優勝っつっても大会全体の113位を争うトーナメントですからね。全国の頂点に立つような輝かしいもんじゃないんです。

ですが、子供たちにとっては現時点で持てる実力を振り絞って勝ち登ってきた8位トーナメントです。似たような戦力のチーム同士の拮抗した試合を通じて、ギリギリのところで何とか勝ち上がり、この8位トーナメントで優勝するんだというモチベーションが最高潮まで昂まっていましたから、最後の最後で負けてしまった悔しさは人一倍でしょう。

試合後、荷物置き場兼控え室になっている体育館へと引き返してきた選手たちは一様に落ち込んでいる様子。大きなミスがあったわけではなく、ちょっとしたタイミングの妙で失ってしまった最初の失点が悔やまれます。

が、ここでもこれまでの選手たちとは違う成長した面が見られました。

以前であれば、負けても ヘラヘラして悔しさなど微塵も滲ませず、「明日の放課後は3DS持って◯◯に集まろうぜぇ〜!」とか「帰ったら見逃したドラゴンボール観なきゃっ!」とか、サッカーの試合などまるでなかったかのように振る舞っていた彼らが、試合が終わり引き上げ始めた直後から、試合の反省点を互いに口に出すようになったのです。

もう少し冷静に状況を把握しておくべきだったとか、パスが雑で相手に当ててばかりだったとか、あの時ああしておけばこうしておけばと。涙こそ流していませんでしたが、みな神妙な表情で試合を振り返りつつ、次の試合に対する前向きな話し合いを自然に始めたのです。決して戦犯を見つけてそれを非難するようなことはなく、あくまでも次に向けた修正点を互いに確認するその姿を見ていると、たった5日間でこうも変わるものなのかと感心させられます。

ま、この大会よりも前にもっと真剣にサッカーや試合に向き合っていれば、もっと高い場所まで行けたのかも知れませんが、自分の目の前にある出来事から逃げずに真正面から向き合えるようになったことは非常に喜ばしいことです。あとはこれが継続してくれれば言うことは何もありません。

体育館では選手が車座に座り、監督から大会を総括する話がありました。我がチームの今の実力相応の結果になったという話と共に、選手たちの頑張りを讃えるお話でした。

まだまだ君たちはやれるし、今がまさにゴールデンエイジの真っ只中なんだから、真剣にサッカーに取り組めばもっともっと上手くなれる。何もサッカーは少年団で終わるわけじゃないし、この先サッカー以外のスポーツその他に取り組む時にも、きっと今大会で経験したことは活かせるはず......そんなお話だったかと記憶しております。

監督の話を聴く子供らの表情はみな堅く、泣くまいと我慢している子もいたように感じます。その一人ひとりの表情をファインダー越しに見ていたボクは、彼らが一様に見せる監督をただジーっと見つめる真剣な眼差しを記録に残したくて、一心不乱にシャッターを切っていました。

最後は少し寂しい結果になってしまいましたが、それでも彼らが得たものはたくさんあると思います。卒団した先輩たちがみな口を揃えて「一番の思い出は清水カップで闘ったこと」と言う気持ちが少しだけ解ったような気がします。たったの5日間しかない大会で試合も1日に2試合あるかないかでしたから、普段のトレーニングマッチに比べてもかなり余裕のある緩やかなスケジュールだったはずなんです。にも関わらず、非常に密度の濃い長く感じられた5日間でした。

常に真剣勝負を求められ、負けたら確実に順位が下がるシビアな闘いを経験した彼ら彼女らは、この先の人生で待ち受ける数々の試練に遭遇した時に、この大会のことを思い出して踏ん張れるのでしょうか。いや、きっとちゃんとその試練から逃げずに立ち向かい、自分たちなりに全力で頑張ってくれるものと信じております。

見ているだけの大人たちにもそんなことを思わせる、とても良い経験ができた大会でした。高い遠征費用を払って参加させた甲斐があったかと思います。選手たちはきっとかけがえのないものを持って帰ってくれるはずですから。


大会の総括

前回にもお伝えしましたが、本大会の我がチームの成績は以下の通りとなりました。
  • ミニカップリーグ戦:2位(4チーム中)
  • ミニカップトーナメント戦:8位(16チーム中)
  • 順位別8位トーナメント戦:3位(16チーム中)
  • 総合順位:115位(256チーム中)

これは2年前の先輩チームの成績と全く同じだった、ということもお伝えしたかと思いますが、それ以外の年はどうだったかと言いますと、こんな感じになっております。

  • 3年前:17位(256チーム中)
  • 2年前:115位(256チーム中)
  • 1年前:37位(256チーム中)
  • 今年:115位(256チーム中)

隔年で浮き沈みの激しいチームだ......。

まぁでも、全国大会で常に半分以上をキープしているわけですから、常連の強豪チームってことでもないし、途轍もなく弱いチームっていうことでもないワケで、静岡と並ぶサッカーどころ埼玉のサッカー少年団として恥ずかしくない成績はちゃんと収めているはず......です。たぶん。

そもそも、静岡の強豪チームSALFUSや上位常連のバディーを抑えて優勝したのが埼玉の新座片山FCでしたから、ウチのチームがどうのこうの言い訳する必要なんかないんですがね。まさか新座片山と地元で対戦することなんてないだろうな......。

ちなみに今年の大会で対戦したチームの成績ですが、

<ミニカップリーグ戦>
  • 第1試合(2-0で勝利)の東京のチームB:243位
  • 第2試合(1-6で大敗)の愛知のチームA:63位
  • 第3試合(4-0で勝利)の静岡のチームB:173位
<ミニカップトーナメント戦>
  • 第4試合(0-2で敗北)の神奈川のチーム:65位
  • 第5試合(0-4で敗北)の千葉のチーム:111位
<順位別(8位)トーナメント戦>
  • 第6試合(3-0で勝利)の愛知のチーム:121位
  • 第7試合(1-0で勝利)の大阪のチーム:119位
  • 第8試合(0-2で敗北)の神奈川のチーム:113位

という結果になっております。

最後の順位別トーナメント戦を除き、序盤戦での1つ1つの試合の結果が、如実に順位に跳ね返ってきていることがお判りいただけるかと。

面白いのは、16チーム中の5〜8位を争ったミニカップトーナメント戦を共に戦ったチームの結果ですね。

ウチの選手たちのやる気がなくて「不戦敗」したと言われた千葉のチームが1つ上の順位別7位トーナメント戦で最下位に沈んでしまったところを見るに、「あの試合で勝てなくて良かったな」と思ったりしますし、逆に順位別5位トーナメント戦に進出した5年生中心の神奈川のチームが優勝して65位になったのを知って「あの10番はさすがにあの後も得点を重ねているし、きっとCBの20番も堅い守りをしたんだろうなぁ」と思い返したり。

どのチームも持てる実力を如何なく発揮して、それぞれで喜んだり悲しんだり、様々な経験を積んでこの大会を終えたであろうことを願ってやみません。

本当にいい大会に参加できました。

大会を運営して下さった清水の方々、本当にありがとうございました。


さぁ、お家に帰ろうっ!

大会5日目の午前中で全日程は終了しました。ウチのチームはIAIスタジアム日本平で行われる決勝戦を観戦する予定はありませんでしたので後は帰るだけなんですが、帰りも行きと同じく、監督・コーチは子供らと新幹線で帰京します。その他一部の大人たちは荷物車2台に分乗して高速道路を使って帰路に付きます。

日付は8月18日(火)。とっくにお盆休みも明けているド平日なので渋滞の心配はそれほどありませんが、いくら高速道路を使うとは言え車が新幹線に勝てる見込みもありませんし、なんせ地元さいたまに着いたら荷物車に積んだ道具類の片づけと子供らの荷物の受け渡しがあるので、荷物車組は先に帰ることにします。

一方の新幹線組は途中でスーパー銭湯に立ち寄り、試合の疲れを癒やし、お土産なんぞを物色してからゆったりと帰ることに。なんてうらやましい。

荷物車組は由比中学校から直接帰ることになります。静岡方面に戻る必要もないので、行きに使った清水ICではなく、富士ICから東名高速道路に乗ります。出発したのは午前10時半くらいでしたかね。

途中、ちょうど昼飯時に近かった海老名SAに立ち寄ってラーメン食べたくらいで、あとはノンストップ。東京ICから首都高速道路に入り、大橋JCから山手トンネルを抜けて首都高5号線にて一路さいたまへ。東名高速道路も首都高も渋滞らしい渋滞もなく、地元さいたまには14時半には到着。新幹線組が静岡駅から新幹線に乗る前に荷物車組は地元に着いてしまいました。

だったら温泉に入ってくりゃよかった......。

荷物を積んだまま車で自宅に戻り、新幹線組が地元の小学校に到着するのは夕方なのでひと眠り。そろそろ到着するだろうと思われる17時過ぎに車で小学校へと向かいした。

道具類を倉庫に片付け、選手たちが到着してからは荷物の受け渡しを行いまして、いよいよ解散。短いようで意外と長く感じられた遠征6日間が終わってしまいます。

最後に、この大会参加で活躍した選手たちにチーム独自の表彰が行われました。

背番号10番のCBは本大会で大きく成長した選手の1人です。本来は攻撃の要、トップ下やFWを任されるべきエースストライカーなのですが、監督はあえてディフェンスの大切さを覚えさせるためにCBに起用しました。その期待に見事に応え、常に全力で走りゴール前で守り続けました。両SBにカバーに入るようコーチングしたり、独りよがりになりがちだった彼がチームでプレーするということを覚えたのは大きな一歩になるでしょう。

背番号5番のGKは類い稀な反射神経でチームのピンチを何度も救いました。成長痛(オスグッド)で一時は試合出場が危ぶまれましたが、本来はフィールド(CBやSBなどのDF)の選手にも関わらず、今大会からGKにチャレンジ。もともと後ろからチームに声をかけ続けるムードメーカーではあったのですが、GKとしてのコーチングも見事にこなしていました。彼に飛び出しやカバーリングの能力が備われば、かなり優秀なGKになるに違いありません。今後も大いに期待が持てる選手です。

背番号1番のFWは5年生ながら全試合に出場し、そのほとんどで先発を務めました。足元のパスをキチンと収めるポストプレーもできますし、相手DFにも負けない身体の芯の強さもありますし、そこから小さく身体を反転させて前も向ける選手です。GKやCBもこなせる器用な選手ですが、今大会では常にトップでゴールを狙うポジションでした。来年の大会でも中心選手として活躍してくれることでしょう。

背番号7番の選手は、左右どちらのSBもSHもできる選手。大会序盤は前よりのSHでしたが、後半は後ろ寄りのSBでした。とにかく攻めにも守りにも参加しなければならないポジションなので、常に走り続けなければならないのですが、今大会ではかなり走らされていたかと思います。ゴールセンスもあるので、彼へのパスは常に前方へ走らせるキラーパスが多くなりがちなんですが、ほとんどのボールに喰らいついて追いつくんですから、見事な活躍でした。

そして、背番号9番のキャプテン。本来はCBやGKなどのDF寄りな選手ですが、縦への突破力と弾丸シュートも打てる脚力を活かすべく、攻撃の要となるトップ下のポジションを任されました。当初は不慣れなポジションに戸惑いを見せておりましたが、大会後半になってようやくその力を発揮するように。彼も今大会で精神的に強くなり成長した選手の1人だと思います。DFだけでなく前のポジションも出来る自信がついたでしょうし、何よりもピッチの真ん中で前にも後ろにも指示を出せるようになったことがキャプテンとして大きく成長できた点ではないかと。大会序盤で調子を崩し後半で持ち直しただけ?と思わなくもないですが、今大会での活躍が監督・コーチに認められたようです。

この他にも活躍した選手はたくさんいました。それぞれの選手が色々なことを学べた大会だったのではないかと思います。

あとはここで学んだことを次に活かせるか?ですかね。1週間もしたらスッカリ忘れていつものダラダラムードの練習にならなきゃいいなぁ......と心配していたのですが、そんなことはありませんでした。

つい先日、9月に入ってからのことですが、全日本少年サッカー大会の予選を兼ねた四種リーグ後期にて、浦和の強豪チームとの2連戦があったんです。

春に行われた前期の試合ではいずれのチームにもボロ負けで全然歯が立たなかったんですが、清水カップを経験した彼らは両試合とも引き分けに持ち込む強さを見せました。試合を観ていても動きがまるで違って、点を取られそうな気配がないんです。ま、点を取りそうな気配もあまりなかったので決定力不足は相変わらずなんですけど。

背番号10番のCBのディフェンスはほぼ完璧。背番号9番のトップ下は見事にボールを捌けるようになり、何度も絶妙なスルーパスを出してました。いやぁ〜見事な成長っぷりに、審判やってるこちらも思わず見とれちゃうほど......と言ったら、またバカな親が親バカなことをと思われるかも知れませんね。この辺でやめておきましょうかね。

ちなみに、背番号9番のキャプテンがウチの息子です。ははは。


ということで、長きに渡り連載して来ましたシリーズも、ここで終わりとさせていただきます。

こんな少年サッカーのそれほど強くもないチームの話が面白いんだかつまんないんだかはまったく知ったこっちゃないんですが、きっとチーム関係者の方々に読ませたら絶賛されるに違いにいんだろうなぁとは思いつつ、やっぱり恥ずかしいのでそれはナイショにしておくことに致します。

次回からは通常モード。

いよいよ今晩(日本時間の9月10日午前2時頃?)には新しいiPhoneやデッカいiPadなどの発表もあるようですので、いつも通りにガジェットやネットサービスなどの話中心で盛り上げていきたいと思います。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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