いやいやいやいや、ホントに申し訳ございません。ワザとやってるワケじゃないのよ。いや、ホントに。
もうここまで来ると「最初は1回で終わらせようと思ってた」なんて発言は、見積りが甘過ぎてコスト超過して赤字垂れ流しになった案件を扱ってることよりも酷い有り様でして、オレオレ詐欺ならぬ「終わる終わる詐欺」以外の何者でもないっつう......。
ま、これまで三部作と言い張って前編・中編・後編をお送りしたワケですが、
997:【iPhone】いよいよ潜入!docomo直営ショップでiPhone6sを機種変更しようっ!の巻〜前編〜
998:【iPhone】いよいよ潜入!docomo直営ショップでiPhone6sを機種変更しようっ!の巻〜 中編〜
999:【iPhone】いよいよ潜入!docomo直営ショップでiPhone6sを機種変更しようっ!の巻〜 後編〜
1回で終わる話を3回にしても終わらせることが出来なかった反省を活かしまして、「今度こそは終わらせてやるっ!」という決意を高らかに表明する意味を込めまして、タイトルは「完全決着編」とさせていただきました。
きっとご覧の皆さん誰もが疑心暗鬼になっていらっしゃるでしょうが、こればっかりはボクとしても書いてみないと判らないのが正直なところでして......。それだけいつも行き当たりばったりで原稿を書いてるってバレちゃいましたかね?
この前段の時点で確約できないところが情けないのですが、とにかく今回はちゃんと終わらせるように張り切って続きを書いてみたいと思います。
ご期待下さい。いや、お祈り下さい、無事に終わることを。
終戦協定締結......そして意外な結末へ
互いの言い分を主張し合う熾烈な攻防も終わり、ここ都内のとあるドコモショップにも閉店時間間際になってようやく平和が訪れました。
対面するベテラン担当者の横には何人かの女性担当者が別の接客をしていたのですが、ところどころでこちらの様子をチラチラと窺っていたような気もします。きっと脇にある扉の奥には先ほどの若手店員さんも聞き耳を立てて様子を窺っていたに違いありません。その人たちも長い緊張感から解放され、一様に笑顔になっているような、そんな感じがしないでもないです。やっぱり平和が一番ですだな。←厄災の主因であるお前が言うな。
この段になって初めて、ベテランの担当の方は真新しい未開封のiPhone6sの箱に手を掛けました。いよいよビニールの梱包を解き、新しいiPhoneとのご対面です。
箱にピッタリと吸い付くように貼られているあのビニールの梱包を開けるのは、結構至難の業なんですよね。ボクだったら箱の裏の隙間にカッターで裂け目を作り、そこから隙間沿いに切れ目を1周させ、底面のビニールだけを切り取り上箱はビニールを被せたままで箱を開けます。あの真っ新な白地の箱に汚れなんて着けたくないですし、何よりそれはこの後お客様の物になるワケですから、極力丁寧に扱うのが筋ってなもんです。
ボクの想定した通り、目の前のベテランの担当の方もハサミを取り出し、箱の裏の隙間に刃を立ててビニールの梱包を剥がしにかかります。ところが、長い交渉から解放されて気を緩めていたのか普段からそうなのか解りませんが、その後は乱暴な手つきでビリビリとビニールを無造作に全て剥がしやがるんですよ。
ったくなんだよ。せっかく交渉が終わり気分良く帰れると思っていたのに、ここでちょっとだけ気分を害しちゃいます。ボクが神経質すぎるんですかね?
ここでゴネて「おいおい、そんな乱雑な開け方はないだろう。別のに替えて最初からやり直してくれっ!」と言うのは簡単なのですが、ここまで散々火花を散らつつ喧々諤々やらかしている、ショップの店員も周りの客も公認の「あまり来て欲しくない客」であるボクがそれをすると、恐らく今日中に機種変更は終わらないと思います。なので、ここはひとつグッと堪えて、しばらくは成り行きを静かに見守ることと致します。
ビニールを剥がした後に手袋を着けた担当の方は(ここで手袋なんだ)、箱を一旦テーブルの上に置き、今度はそーっと丁寧に上箱だけを持ち上げるように箱を開けます。
色んなブロガーさんがオンラインで予約して自宅に配送されたiPhoneを「開封の儀」と称して写真付きでエントリーを掲載しておりますが、家電量販店やキャリア直営ショップで購入すると、この時点で本当の意味での「開封の儀」は他人である店側の人によって執り行われてしまうことを、今更ながらふと思い出しました。うーん、まぁイイか。
とは言っても、たぶんこの後のエントリーで、ボクも例によって「開封の儀」と称したエントリーをアップすることになるでしょうから、その時はあたかも初めて開ける風に装えばイイんです。←これ書いた時点でアウトだけどな。
担「こちらがお客様が選ばれたiPhone6s 128GB スペースグレーになります。一度手に取っていただいて、外装や液晶ガラス等に傷がないかご確認いただけますでしょうか?」流石に箱を開けただけで、iPhoneそのものには触ろうとしない担当の方は、iPhoneの入った箱をツーっとボクの方に差し出しました。
言われた通りにiPhone本体を手に取り、表の液晶、裏と側面の金属部分まで、気になるキズがないかくまなくチェックします。
ボ「......はい。傷などは見当たりませんので、こちらで結構です。」
担「ありがとうございます。そうしましたら、SIMの大きさが変わりませんので、今回は現在お使いのiPhone5sからSIMを移させていただきます。」iPhone6sの箱の中に入っている専用の工具を使ってiPhone5sに入っていたnanoSIMカードを取り出し、それを今度は新しいiPhone6sのトレーに乗せて本体に挿入します。電源を入れ、ちょっとした動作確認を行えば、それで移行は完了です。
SIMトレーを本体に挿入した後、ここから先は新しいiPhoneの動作確認になるんですが、それは所有者になるボクがやるのかと思ったら、そのまま担当の方がやるもんなんですね。例の「こんにちは」の白い画面から、Apple IDとかiCloudとかの設定はすっ飛ばして、「設定>一般>情報」と辿った後に、キャリアのアップデートだけ済ませまして、箱の上に置いて簡単な疎通確認と動作確認は終わったみたいです。
なんだか「開封の儀」だけじゃなくて最初の起動とかも結構テキトーにやっちまいやがって、「何なんだよ、そこはお前じゃなくてオレでしょうが。」とかちょっとだけ思ったんですが、やっぱりガマンすることにします。エライぞ、ボクっ!
担「ひと通り動作確認をさせていただきましたが、SIMカードの認識も含めて問題なさそうです。」そりゃそちらが確認したいことを一方的に進めてるんだから話は早いんだろうけどさ、他の客に対してもこんなに一方的な作業の進め方をするんかね。それとも一悶着あったボクだから扱いがぞんざいなのかしら?
担「ご自宅にお帰りになられてからバックアップから復元なさると思いますが、それでも必要な作業がありますので、こちらのパンフレットを参考に後ほど各種設定をしてみて下さい。」あぁそうか、docomoのプロファイルをダウンロードしたりしなきゃならんのね。まぁそれは帰ってからゆっくりやりゃイイでしょう。
担「下取りに出されるiPhone5sの全ての設定とアプリを消去させていただきますが、よろしいでしょうか?」
ボ「はい、構いません。」と言っても、今度は担当の方がリセットしてくれるワケではないみたいです。あくまでもまだ所有者であるボク自身が責任を持ってiPhone5sに最後通牒を突きつけねばならないと、そういう役割分担になるみたいですな。
「新しいiPhoneはヤツが弄って、古いiPhoneはオレなんかいっ!」と心の中で叫びつつ、仕方がないので言われた通りのことを忠実に行おうとした時に、気がつきました。このiPhone5sはnaniSIMカードを抜いてしまってるんですが、大丈夫なんすかね?
と思ったら、目の前の担当の方はゴソゴソと机の下からdocomoのモバイル無線LANルーターを取り出しまして、古い方のiPhoneのWi-Fi設定をいじり始めましたよ。
おいおいおい、何か手順が違うんじゃねぇの?
- 下取りに出すiPhone5sの設定を消去する。
- nanoSIMカードを抜いて、新しいiPhone6sに刺す。
- iPhone6sの起動確認・動作確認を行う。
ってな順番が良かったんじゃないかなぁ〜、どうなんかなぁ〜!
【追記】
確証がなかったので「どうなんかなぁ〜」って言ってましたが、手順としてはこのベテラン担当の方のやり方でイイそうです。
理由は、新しい端末の動作確認をして万が一初期不良があり他に在庫がなかったら目も当てられないから。なので先に現行端末をリセットするのは危険だということでした。
教えて下さった方、ありがとうございました。
まぁ、今更騒いでも仕方がないので、頭の中では思っても一切口には出さないところが紳士たるもの。Wi-Fi設定が終わるまでただ黙って待つことにします。
それにしても、こんな単純な手順ミスをするってことはですよ、この目の前にいるベテラン担当の方は、やはりある程度の責任ある上の立場の方で、普段は窓口業務なんかしない人なんじゃないかと思えてきましたよ。
ってことは、相当厄介な客なんすね、ボク......。
モバイル無線LANルーターに接続したとは言え、「SIMカードが入ってなくて大丈夫なのかな?」と思ったんですが、一応アラートらしきメッセージは出るものの、Wi-Fiの電波さえ掴めていさえすれば特にSIMカードの有無は関係ないようです。
さて、それでは寵愛してきたiPhone5sとのお別れの儀式です。
「設定>一般>リセット>全てのコンテンツと設定を消去」と辿り、まずはパスコードを入力します。後は表示されるアラートに従いリセット作業を進めるだけなので簡単です。Apple IDを入力して最後に「リセット」ボタンを押せば、ボクのiPhone5sがただの普通のiPhone5sに戻ってしまいます。少しだけ寂しく想う気持ちを無理矢理振り払い、全てを無に帰したiPhone5sは担当の方の手に委ねます。
ちなみに、この全てを無に帰す作業の際には「iPhoneを探す」をオフにせずに実行しております。リセットした直後に、カバンの中にあるもう1台のiPhone6plusがブルブルって震えたので何だ?と思ったんですが、Appleからご丁寧にも「あなたのiPhone5sのiPhoneを探す設定がオフになりました」というメールを頂戴しました。リセットすると自動的な切れるようになったんすね。知らなかった。
担「それでは、長くなりましてお疲れのところ恐縮ですが、最後に改めて今回の機種変更のお手続きに関する書類をご確認いただきまして、本日は終了となります。」そうか、まだそれが残ってたのね。機種変更やら契約プランに関する話は散々してきたので、できれば省略したいのは山々なんですが、ここで万が一何らかの手違いがあったら目も当てられませんからね。最後の気力を振り絞って、改めてイチから内容を確認することに致します。
実は今回の話の途中途中で端末代金を分割払いにするための割賦販売契約に関する信用情報調査に関する書類とかその調査に必要な個人情報提供の同意確認書などにサインをしたりしていたのですが、それらは一切割愛させていただております。話が長くなるだけなので、そこだけリアルじゃないということだけご理解下さい。
ということで、ここで行うのは契約に関する内容を書類に打ち出して、それに間違いがなければサインをするという、よくありがちな契約行為に該当するものになります。
カケホーダイライトとデータMパックへのプラン変更を行うので、その契約に関する書類の内容を確認してサインをします。端末代金はこちらの想定通りにiPhone5sを下取りに出した9,720円と機種変更クーポン10,800円が割引されて79,272円(税込)になってまして、これを24回分割払いにするので3,303円/月(税込)になってます。これにもサインをします。そして、iPhone6s(128GB)への機種変更により月々サポート額が1,998円/月(税込)となりますが、これにもiPhone5sの下取りが効いてきまして、675円/月(税込)が加算されて2,673円/月(税込)になっています。ここも問題なしと。
担「ご契約内容のご確認は以上になります。」......あれ?
そういえば、先ほど一悶着あったあの件、たんまりとあったオプションやコンテンツたちの契約はどうなってんだっけか?
あの本契約に付随するオプションとかコンテンツの連中に関しても、契約書にサインするとかそういう儀式があってもいいはずだし、それにこの場で何のオプションに加入して、何のコンテンツが付加されたのかはちゃんと確認しておかないと後で怖いですからね。
ボ「......あのぉ〜、先ほどのオプションやコンテンツの件がどこにも書いてないんですが、それは別の契約書にサインするんじゃなかったでしたっけ?できれば何のオプションに入ってて何のコンテンツが付加されてるのか確認できる書面が欲しいんですけど?」別におかしな要求ではないハズなんですが、最後の最後で何となく弱気な感じで恐る恐る聞いてしまいました。
すると、目の前の担当の方はこう仰ったんです。
担「あぁ、あの話ですか。アレは今回は付加しておりません。」
ボ「はぁ?あれ?何でそういう話になるんでしたっけ?」
担「こちらとしましてはオプションやコンテンツへの加入をお願いしたいところではありますが、先ほどお客様は明日にはご解約なさると仰いましたよね?」
ボ「えぇ、確かにそう言いました。解約し忘れて料金が発生してしまうのは不本意ですし、忘れないうちに解約手続きを済ませておきたいと思いまして。」
担「ということでしたら、先ほどお客様が仰った通り、お客様に不要なお手間を取らせてしまうだけになりますので、この場でのオプションやコンテンツへの加入はなし、ということでこちらも考え直しました。」......そ、そうなの?
いや、そりゃあいろいろ言ったけどさ、それであなたは大丈夫なの?無理してないか?大丈夫なのか?
ボ「いや、それならそれでこちらとしては助かるんですが、そちらはそれで大丈夫なんですか?」あんだけ大見得切っておきながら、相手の心配をしてしまうところがまだまだ甘ちゃんですかね。
担「えぇ、ご心配には及びません。」何だよ、お前、ホントはイイやつだったんだな。
それにこんな大事なことを誰に相談することもなくこの場で己の裁量で決定できるなんて、やっぱりかなりこのショップの中でも上の立場の人だったのね。
ボ「いやぁ〜、そうですか。ありがとうございます。そうしていただけるとこちらも手間がだいぶ減って助かりますわ。」っていうか、こちらがお礼を言わなきゃならない筋合いの話じゃないんですがね。ボクと嬉しくなってついついお礼を言っちゃいましたよ。
担「えぇ、そう仰っていただけると思いました。ただ、この件は他の方にはご内密に、ということでお願い致します。」はいはい、ご内密ね、お安い御用ですよ。ご内密、ご内密......。
えっ?これって、ブログに書いたらマズかったんじゃないか?
と、気がついたときには後の祭りですがな。もう時すでに遅し。
オプションやコンテンツをたんまりと抱き合わせ販売する件がご内密なのか、それとも普通は抱き合わせ販売するのにボクだけ特別扱いなところがご内密なのか、いまひとつよく判らなかったので「今回のご内密はご内密ではない」とそう勝手に解釈しておきましょうか。←お前、ホントにヒドいヤツだな。
だって、ここまで引っ張っておいて最後のオチを書かなかったらどうなることやら、想像しただけで生きた心地がしません。誰かのために書いてるブログじゃないハズなのに、いつの間にかTwitterで「早く書けっ!」とか「長ぇーよ!」とか散々言われ続けてますから......。
実はこの後の話もありまして、今回訪れたドコモショップは初めてだったんですが、「マイショップとして登録させて下さいっ!」って言われたので、そこはオーケーしておきました。
これって要するにマンツーマンでマークされ続けるってことなんでしょうね。他店に被害を拡散させない手立てとしては上出来です。さすがですな、ベテランともなると。
ということで、とある世界の人たち風に言うと「今回もまた勝ってしまったかwww」って感じに見えなくもないですが、勝敗は関係ないっす。
ボクとしては「業界の悪しき慣習に一石を投じることができた」という自己満足感が残るだけで、勝ったんだか負けたんだかはよく判らねぇっす。だって、これが社会的に何らかの作用をもたらすかっつうと......「そんなハズはあるわきゃねぇっつうの。」ってな話でしょ?
まぁ、ボクもジャーナリストの端くれなんで、今回は必要以上に張り切って「この事実をみなさんにお伝えしなければっ!」とここまでダラダラやって来ましたが、拡散して欲しいワケではございませんし、そもそもボクはジャーナリストでもありません。
とある都会の片隅で広げられた街頭での小規模な銃撃戦みたいなもんで、体制をひっくり返すほどのインパクトなんてこんなショボいブログでできるハズなんかあるワケないじゃないすか。
しかも「こんなタイミングで?今さらiPhone6sに機種変?なんで?」ってな話しですからね。もう観る価値ないに等しいっつうかなんつうか......。
それでも、このブログに書かれたことを真に受けて、ボクのようにキャリア直営ショップで細やかな抵抗を示すレジスタンスがまだこの世の中に存在するというならば、オレはそいつの事を「友」と呼びたい。そんな事を考えながらこの長い長いエントリーを書いたことだけは真実です。←思いっきりウソっぽいけどな。
ということで、長きに渡り繰り広げられましたボクが新しいiPhoneを入手するという物語は、一旦ここで大団円を迎えることとなりました。
次回からは、入手したiPhone6sとそれに纏わるアレコレの話をお送りしたいと思います。何も路線が変わってないような気がしないでもないですが、この流れならそう来ることは当たり前ですがな。
ってなことで、次回「iPhone6s開封の儀ふたたび」でお会いしましょう。今回はここまでっ!
(おわり)
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