前々回と前回でこの春にAppleが発表した新製品に関する情報を整理してみたんですがね。
真☆煩悩の赴くままに: 1051:【物欲全開】発表されたAppleの新製品をひとまずチェックしておこう!〜iPhoneSE編〜
こちらが前々回で、
真☆煩悩の赴くままに: 1052:【物欲全開】発表されたAppleの新製品をひとまずチェックしておこう!〜iPad Pro編〜
こちらが前回になります。
今ちょうどそっち方面に向かってるところなんですけど、いざ目的を果たそうと歩き出したのですが、「そういや晩飯がまだだったな」ってなことになりまして。
ということで、会社と目的地の途中にある例の店に行くことにしました。
でも、実はかれこれ1年以上もその店に行ってないんです。いろいろありましてね。
なぜ1年振りなのか?
そりゃそうでしょ。それはこちらを読んでいただければ自ずとお判りになると、そう思いますよ。
真☆煩悩の赴くままに: 878:【第4四半期最終報告】銀座天龍の餃子ライスをどれだけ食べたのか?キチンと最終結果を確認しておこうっ!の巻
懐かしさすら漂う過去の話です。
もちろん2015年の年明け早々にも食べに行きましたよ、餃子ライス。でも、その時に衝撃的なことがボクの身に起きている事実はまだここでは語っていませんでしたね。
いつも通りに昼飯時に銀座天龍に立ち寄って、餃子ライスを注文して食べたんです。いつも通りに前半の餃子4つでライスをたいらげて、残りの4つの餃子を慈しむように頬張ってるその時でした。
ふと、ボクの頭によぎったのは......
「いい加減、飽きたな。」
なんという、ことでしょう。それは銀座天龍未公認ブロガーにあるまじき裏切り行為でした。そりゃここでそんな事、語れないよぉ〜。
でもそれが今から約1年3ヶ月前に実際に起きた現象でした。そう、食べ過ぎて飽きてしまったんです、あんなに大好きで大好きで仕方のなかった銀座天龍のジャンボ餃子のことを。
飽きたからポイっと道端に捨てるような、そんな軽薄なチャラ男じゃないハズなんです。けど、無意識に頭に浮かんだこの「いい加減、飽きたな」にショックを受けて以来、お店に申し訳なくて近づけなくなってしまったんです。
こりゃメンタルに来てますな。スランプとも言うんでしょうか。まだ大好きだし、たまに食べたくなるけど、それでも明らかに大幅なペースダウン。っていうか行ってねぇーし。
足が遠のけば遠のくほど、店に顔を出しづらくなるのは当然なんです。毎週のように通っていた常連客が来なくなったので、お店の女将さんもフロアリーダーも「なんで来ないんだろう?」とおかしく思ってるんじゃないかと......。完全に負のスパイラルに陥ってます。
だいたい今更どのツラ下げて行きゃあイイんだよ。いつもサラリーマンちっくなスーツ姿です通ってたから、いっそのこと「どこか遠くに転勤になって店に来れなくなったんじゃ?」って思ってもらうことに......うん、そうしようっ!
ってな感じになりまして、かれこれ1年以上が経過してしまったと、そうな感じでした。
勇気を出して銀座天龍に行ってみようっ!
元々か味覚音痴で、食のバリエーションを広げるよりも好きな物を一気呵成に集中的に貪り喰う性癖の持ち主である偏執狂過多のB型のボクは、他のところでも同じ過ちを繰り返します。
バーガーキングのワッパーチーズ以外には興味がないので他の物には手を出さずに過ごしていたらすぐに飽きましたし、いきなりステーキにも通いましたがランチのワイルドステーキならまだしも晩飯としては出費がかなり痛いですし、日高屋ではニラレバ炒め定食以外は食べませんし、ラーメンばかり食べているとあっという間にコレステロールと中性脂肪の数値が跳ね上がりますし、そろそろこのローテーションにも限界が......。かと言ってこれ以上のバリエーションは全く増えてませんから、銀座界隈で晩飯を食べるとしたら新規開拓するリスクを負うよりも......。
ちょうどApple Store 銀座店に行く用事(冷やかしだけど)も出来たことだし、店の前を通って少し様子を伺ってみようと、軽い気持ちで向かいました。ほとぼり(何の?)も冷めたよな、たぶん。外から覗くだけだしな。
ところが、そんなボクに突き付けられたのは衝撃的な事実でした。
JR有楽町駅をスルーして、東京メトロ有楽町一丁目駅方面へと続く一方通行の道路脇歩道を東へと向かいます。もうすぐ店が見えてくると思ったその時です。なんか様子がおかしい。ちょっとした違和感を覚えたボクは、店のすぐ近くまで行き、その違和感の正体を知ることになります。
あれ、なんか暗くねぇ?
銀座天龍は銀座1丁目のこのビルの1Fと2Fのハズなんです。ボクが小学生の頃から変わらずここにあるハズなんです。
まさか休みなんじゃないだろうな。確か元旦を除けば年中無休なんじゃなかったっけか。それなのに店の中の電気が点いてないってことは......まさか潰れた?
いやいや、それは単なる杞憂でした。店のシャッターが閉まっていることは遠目にも確認出来たのですが、それと同時に何かが貼ってあることにも気づきましたので、足早に近寄り確認してみますと、こんな案内が。
な、なんだよ、焦ったわ。移転しただけなんかい。しかもすぐ近くじゃん。
餃子ライスのことばかり考えながら歩いてたから、見落としてスルーしちゃいました。ちょっと戻って確認してみましょう。
真新しいビルの1Fには聞いたことのないブランドのオシャレな洋服がたくさん並んでます。銀座でよく目にする光景。ボクのような庶民的なサラリーマンが入れないようにプレッシャーという名のエアーカーテンが降り注いでいるように思えます。中には内階段も見えます。このビルの4Fってことは、裏にエレベーターか階段があるのかな?
ありました。ブティック(死語?)を回り込んだビルの裏手に看板がありましたよ。
ホントに出来たばかりの新しいビルのようで、1〜3Fがオシャレブランドの店が占めており、あとは4Fに銀座天龍が入っているだけのようです。
なのにエレベーター前はこの混雑っぷり。
ちょうど晩飯時だし、ビールと餃子がこれまたよく合うし、ちょうど年度末の送別会シーズンだし、しかも世間的には春休みだし、新装開店したし、混雑するのも致し方なし。黙って並ぶ事にしましょう。
お店は4Fにあります。新しいビルなので2台あるエレベーターのうち1台はまだ工事中のようで使えません。残り1台のエレベーターで4Fに上がりますと、いきなり象徴的なオブジェがお出迎え。
銀座天龍の名物と言えば、一部で「バナナ餃子」と称されているジャンボ餃子。決してバナナ入り餃子みたいなゲテモノではありませんので、ご注意下さい。バナナの房のようにデカい餃子ってことですので。
入り口もこんなオシャレで煌びやかな感じにリニューアル。
入ってすぐに横長のテーブルがあって、そこが相席専用みたい。他のお客は3人とか4人の団体さんなので、奥のテーブルが空くのを待っているみたいですが、ボクは1人で来てるので、その相席専用テーブルが空いたらすぐに案内して貰えそう。
通り掛かったフロア長(顔見知り)に「1人なんですけど」と声を掛けますが、「あぁ〜どおも!お久しぶりです。」とはなりません。忘れられちゃったのかな?一抹の寂しさがよぎりますが、それも自業自得。いち早く相席専用テーブルに陣取って「いつものヤツ!」と注文したいところなんですが、いかんせん久々なもんですから、なるべく目立たないように大人しく列に並ぶことにしました。
ようやく順番が回って来まして、予想通り入り口すぐの相席専用テーブルの真ん中に陣取ります。ひとり客かカップルが多い相席テーブルです。
お店の中は満席で、今どき珍しいくらい大人数のフロア係の店員さんが所狭しと料理を運んだり皿を下げたりと大忙しの様子。その中の1人の店員さんが、新しい客であるボクに気づいて近寄って来ます。今度は見知らぬ店員さんで良かった。
「今、メニューをお持ちします。」というその店員さんを制して、「餃子ライス一つ、ライスは普通で。」とさっさと注文してしまいます。
待つ事10分くらいだったでしょうか。待望の餃子ライスが約1年振りにボクの目の前に置かれました。久々のご対面。
写真を撮る時の皿の配置すら忘れかけてます。こんな感じの並びだったかな?
久々に食べる銀座天龍の餃子ライスは、やっぱり美味かった。
肉厚の皮、ちょっとピンク色した肉が中心の餡、かぶりついた後に口の中に広がるジューシーな肉汁、少し固めのライス、添えられた漬物、何もかもがあの頃のまま。店舗が移転しても味は全く変わっておりません。
つけダレは基本に立ち返って、ラー油2:醤油4:お酢4の配合...のつもりがラー油が少し多過ぎたみたい。
隣の50代に見えるおじさんが自慢げに一緒に来た女性に語ってます。
「ボクはこの店に長く通っているんですよ。そうだなぁ1986年頃からこの餃子が食べたくて通ってるんですよねぇ。」
ふーん、30年のキャリアか。自慢したくなるその気持ち、わからないでもないぞ。でもな、ボクなんか1970年代半ばから来てるキャリア40年選手なんだけどな(笑)。
もちろん、たまたま相席になった隣席のおじさんの自慢話にチャチャを入れる不粋な真似などはせず、ただひたすら黙々と餃子とライスのハーモニーを楽しみます。
ボクが唱えるお作法通り、最初の餃子4個でライスはたいらげて、漬物で口の中をリセットした後に、残りの4個は餃子ソロで噛み締めるようにその味を楽しみます。
気がつけば、たったの10分かそこいらで完食。
いやぁ〜、やっぱり美味い。飽きたなんて思ってごめんなさい。やっぱりボクはここの餃子が大好きなんでしたわ。
早々に食べ終わったので、お店の回転率にも大いに貢献する上客ですな。食べ終わったらとっとと精算です。
でも、実はここが最後の難関。レジにはこの店の女将さんがいることは入ってきた時にチェック済み。他の客を応対していたので、ボクが来た事には気付いていないハズ。伝票を手に取り、緊張した面持ちでレジへと向かいます。
餃子ライスは餃子と小ライスの組み合わせで1,150円。財布からちょうどになる金額を取り出し、女将さんに渡します。相手はボクに気づいているのかいないのか、特に親しげでもなく素っ気なくもなく、ごくごく普通の応対をしてくれています。ご無沙汰なこちらも助かりますわ。
ちょうどの金額を払って小声で「ごちそうさまでした〜」と言いつつ立ち去ろうとした、その時でした。
女将さんが一片の紙切れを手にこちらに話し掛けてきました。
「レシートを出せるようになったんですよ。もしお邪魔じゃなかったらお持ちになりませんか?」
あ、女将さん、やっぱり気づいてたのね......。
そう、以前のお店では昔ながらのタイプライターみたいな大きなレジと食券の機械が置いてあったんです。店舗移転と同時にレジが最新式になって、レシートが出るようになった事を、かつての常連客だったボクにわざわざ教えてくれたんです。
ご無沙汰ばかりでホントに申し訳ございませんでした。
一昨年にはこちらの餃子ライスが好きで好きでたまらなくて毎週のように通い、年間378個のジャンボ餃子を堪能させていただきました。でも、食べ過ぎちゃったんでしょうかね、その大好きな銀座天龍の餃子ライスを嫌いになりたくないとの一心で、昨年は互いの心を確かめるために、特に期限を設けずに冷却期間を置いていたのです。
でもね、女将さん。やっぱり忘れられなかったんすよ。だから来ちゃいました。てへへ!
店舗が移転してるって知らなくて最初は焦ったけど、やっぱりね、美味いですよ、こちらの餃子ライス。店の場所は変わったけど、アイツは何ひとつ変わってなかった。以前のままのアイツでしたよ。
久しぶりに食べたんです。ホントに1年振りくらいに。以前と同じくらい夢中になって、あっという間に完食しちゃいました。美味い、美味いっす。
......な〜んてまだまだ待ってる客が鈴なりに混雑しているレジ前で話せるワケもなく、ボクはバツが悪そうな苦笑を浮かべながらレシートを受け取り、そのままエレベーターに乗って店を去ることに。
もちろんね、これからもちょくちょく寄らせていただきますよ。でも頻度は飽きない程度でほどほどにね。
今度、ウチの若い奴らも連れて来ます。去年入った新人はまだここの餃子の味を知らないんですよ。そいつにちゃんと教えてやらなくちゃ。ははは。
そんじゃ、また近いうちに行って来ますんで。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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