前回は、前半は言い訳、後半は開封の儀と、かなり中途半端な終わり方をしてしまいましたので、今回はその続きとなります。
真☆煩悩の赴くままに: 1062:【Walkman】今更ながら白状すると、あれからいろんなカナル型ヘッドフォンを購入してました......の巻〜中編その1〜
前置きが長いんだよなぁ〜、いつも。
それにしても毎回毎回長いですなぁ。言い訳と開封の儀ですら分けた方が良かったのかも......ま、いいか。過ぎたるは及ばざるが如しですからね。
それでは、気を取り直して、突如目の前に現れたかつての
SONY製高級カナル型ヘッドフォンの
XBA-H1のレビューでも書いてみたいと思います。
高級なのは箱だけじゃなかった!
さてさて、iCloudフォトストレージに入っている過去の撮って出し写真も前回使い果たして底をついてますので、しばらくはテキストオンリーで行かせていただきますよ。
前回、付属品であるイヤーピースとかコード長アジャスターとかクリップとかを全て装着しましたので、早速愛用のWalkman NW-F807にたんまりと入っている10,000曲をランダムに再生しながら、このXBA-H1が奏でる音を堪能してみたいと思います。
まずはこの製品の仕様からチェックして行きましょうか。
前回も少しだけ紹介しましたが、このXBA-H1はこれまでボクが使用していたカナル型ヘッドフォンとは明らかに異なる特徴を持っています。それはドライバーユニットが全く異なるという点です。
これまでのMDRシリーズはすべて密閉ダイナミック型という型式のドーム型ドライバーユニットでした。
- MDR-XB70:12mmドーム型
- MDR-XB90EX:16mmドーム型
- MDR-650EX:12mmドーム型
ところが、今回のXBA-H1は製品名も異なる系統であることを表しているように、同じメーカー製品でもドライバーユニットが密閉ハイブリッド型と呼ばれる型式になっております。
製品仕様にはハイブリッド2ウェイと書いてあります。それは9mmダイナミックドライバー+バランスドアーマチュアユニットを搭載したハイブリッド仕様という意味になるみたいです。
ボクなりの解釈ですと、中低音域に強みを持つダイナミックドライバーと伸びがあるクリアーな高音域までカバーできるバランスドアーマチュアユニットをダブルで搭載したことにより、より広範囲な音の再現が可能になったヘッドフォンとして捉えています。
実際に、このXBA-H1に変えて、とある曲を聴い聴いた時にビックリしたことがありました。ふだん何気なく通勤途中にランダムに音楽を再生してバックグラウンドミュージックとしているだけですから、ジックリと音楽にのめり込んでいたワケではなかったんです。それなのに、何度も聴いたことのある曲が流れ始めた途端に、このヘッドフォンの性能とやらを思い知らされるハメになるのです。
「えっ?何だこれ、今まで聞こえてなかった音が聞こえるぞ?!」
キーボードのシンセリード系のヒューマンボイス的な音だったんですがね、それまでのヘッドフォンでは他の音(主にボーカルやストリングス系の中高音域の音)に邪魔されて埋もれていたんでしょう。他のヘッドフォンでは一切聴き取れなかった音が、このXBA-H1によって見事に再生されたのです。別に音源は変わっちゃいないんです。ハイレゾの曲ではないですし、再生機だってハイレゾ仕様ではないちょっも古めのWalkman NW-F807なんですから。
このアルバムの10曲目「ポケット カスタネット」って曲のAメロ部分なんですがね.....。
いや、ヘッドフォンに関係なく、それまでのボクが聴き逃していただけっていう可能性もありますよ。
ただね、通勤電車の中、ノイズキャンセリング機能もオフのままで、ヘッドフォンによって聴こえる音があるっていう発見はものすごく新鮮だったんです。それまで気がつかなかったのは何でだったんでしょうかね?
高級なヘッドフォンが良いとされるワケとは?
なんで普通のヘッドフォンじゃ聴き取れない音がXBA-H1では聴こえてくるのか、不思議に思いません?
いや、やっぱり不思議ですよねぇ〜。ボクなんてこれまでのほほんと何も考えずに音楽を聴く生活を送ってきたモンだから、「値段が高いからか?」なんて思うしかないんです。それじゃあ「なんで値段が高いのか?」ってことになるワケなんですが、そりゃあやっぱり、イイ音を奏でられるからなんでしょう。値段に見合った開発費とか材料とか製造工程の複雑さなんてのも関係しているかも知れませんが、同じメーカーでの価格差はやはり性能差を表すのではないかと、そう思わざるを得ません。
なので、SONYの製品ホームページの仕様表を行ったり来たりして、製品間の仕様を比べてみたんです。
最初はね、再生周波数帯域に違いがあるのかと思ったんですよ。ところが、これには大差はありませんでした。例えばMDR-650EXの5〜28,000Hzに対して、XBA-H1は5〜25,000Hzと逆に狭いんです。ここに目をつけるところが素人の浅はかさってヤツでした。全然ハズレっぽいです。
次に目をつけたのが感度という項目。ところがこれは以前にMDR-XB70(感度:112dB/mW)とMDR-XB90EX(感度:106dB/mW)を聴き比べた時に、同じインピーダンスの場合には音量に差が出る違いがあるってなことを確認していますので、これも違うハズ。ちなみにXBA-H1の感度は106dB/mWと いうことでMDR-XB90EXと同じ値でした。
ということは......ひょっとして、そのインピーダンスの差なんじゃねぇか?
調べてみると、これまでのヘッドフォンは全て「16Ω」と同じ値であることが判りました。ところが、今回のXBA-H1のインピーダンスは「40Ω」となってます。これは、明らかに数値に差がありますなぁ。
そもそも、この「インピーダンス」ってのは何なんだよ?
そう思って、さらに調べてみることに。今更素人が頑張っても時間が掛かるだけなので、お手軽にネット検索で調べてみることにします。
【今さら聞けない用語シリーズ】3分でわかる!インピーダンスって何でしょう? ロー出しハイ受け? | Digiland (デジランド) 島村楽器のデジタルガジェット情報発信サイト
インピーダンスについて学びました。
つまり、音を出す側(音楽を聴く場合は再生機の方)より音が入ってくる側(音楽を聴く場合はスピーカーとかヘッドフォンとか)のインピーダンスが高くないとダメっつうことですかね。漏れてしまう音が出て来るっことなのかな。それでよろしいかしら?
ということで、再生機であるWalkman NW-F807の仕様も調べてみますと、「ヘッドフォン実用最大出力」という項目に「16Ω」と書いてあるじゃないですか!
ということは、XBA-H1との組み合わせで初めて「ロー出しハイ受け」が実現したってことになりますけど、ホントか?
なんか違うような気がしないでもないけど......ま、イイか。
ということで、所詮オーディオなんて自己満足の世界なんですから、理論的に合っていようが間違っていようが、別に素人には関係ないんです。ようは気の持ちようなんです。「病は気から」なんです。なんじゃそりゃ。
高級カナル型ヘッドフォンにも弱点が?
ところで、これまでのカナル型ヘッドフォンにありがちだったあの弱点はどうなったんでしょうか。
今回の格安で購入できたXBA-H1は所詮2013年10月販売開始の古い製品です。一応当時は最新式だったと思われまして、例のコードもセレーションコードという絡まりにくいとされるコートにはなっております。が、MDR-XB90EXと同じように少し硬めのコードなもんですから、コードが服と擦れた時のタッチ音はそれなりに響きます。気になると言えば、これまで同様に気になるレベルで解消された感じはカケラもありません。
やっぱりね、これはカナル型ヘッドフォンが背負う十字架、避けられない宿命ってヤツなんでしょうかね。
カナル型ヘッドフォンのタッチノイズを軽減する方法として有名なのは、いわゆる「SHURE掛け」と言われる装着方法であるってことは知ってます。イヤホン部分を耳の穴にぶっ込んでから、コードを耳の中後ろ側に回す装着方法ですよね。
とりあえず、例えSONY製のカナル型ヘッドフォンでもこのSHURE掛けって装着方法にしてみりゃイイってことなのかと考えて試してみたりもしています。コードが少し硬めのXBA-H1とかMDR-XB90EXだとコードの取り回しがしづらく、コードが柔らかいMDR-650EXの方がこの掛け方には向いているかも知れません。
また、当ブログ購読者の方からは「Bluetoothのヘッドフォンにすりゃイイじゃん」というアドバイスもいただきました。はい、もちろん試してみましたよ、コードレスのBluetooth対応ヘッドフォンも。
なんで「欲しいなぁ」と思った時に安くなってるんでしょうね〜。コイツは本来なら14,800円くらいする高級品なんですけど、それが半額で売ってるってワザワザ教えてくれるんですよ、Amazonが......。
2015年3月初旬のことでしたかねぇ。ちょうどIngressを始めてハマってた時期だったんで、Walkman用じゃなくiPhone5s用に買ってみたので全然音楽用じゃないんですがね。
その後にAWAを始めとしたストリーミング配信形式の音楽提供サービスとかが始まったので、無料期間中とかにはコレを使って自宅のWiFi環境下で音楽を聴いたりもしましたが......ねぇ。そもそもiPhoneですし、しかもBluetoothかつストリーミング配信ですから、それで音質がどうのこうのとWalkman+XBA-H1の最強コンビと比較するのは、そりゃあぁた、酷ってなモンでしようよ。
しかも、iPhoneやらWalkmanやらモバイルバッテリーやらの電池が切やしないかといつかメンタルが崩壊しそうな日々を送っているっつうのに、ここに来てまた充電が必要なBluetoothヘッドフォンすか?無理無理〜!
ということで、コイツは自宅にいる時のiPhone/iPad mini用ヘッドフォンと化しております。あぁ無駄遣いって楽しいな!
もちろんなんですが、タッチ音がしない時(電車の中など動かない時)のXBA-H1の音質には十二分に満足しております。音楽への没入感は最高潮に達しますね。寝てないのに電車を乗り過ごしそうで怖いっ!
コードが硬くてSHURE掛けには無理があるけれど、この初めての高級カナル型ヘッドフォンをしばらくは使い込んでみようと、一旦は心に誓うボクなのでありました。
......果たして、いつまで我慢出来ることやら。
あ、あと、本件には関係ないお知らせです。
今週末から待望のゴールデンウィークに突入しますが、ボクも世間並みに本業のサラリーマンの仕事が7〜10連休となる予定です。えへへ♡
もちろんその間は当ブログは一切更新されませんので、あらかじめご承知おき下さい。
ちなみに休みとは言えブログどころじゃないんです。サッカー少年団の活動がパンパンに詰まってましてね......休みたい......。
(つづく)
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