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2016年4月11日月曜日

1056:【食レポ】丸亀製麺の『あさりバターうどん』はあさりバターなのかうどんなのか検証してみようっ!の巻き

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

単なる妄想により一度大きく膨らみかけていた物欲が、現実を目の前にして萎んでしまった今、その物欲を他の製品へと向ける器用さなどを持ち合わせていないもんですから、他の欲望へと転化して誤魔化す以外にこの気持ちの持って行き場がありません。原始的な欲求を満たすことでその解消に努めようと思いまして、何かを忘れたいのか現(うつつ)から目を背けるが如く貪るように寝て、満たされない心の隙間を埋めるが如く食が進むって時があってもイイんじゃないかと、そんなことを考えながらこの週末を過ごしました。

厳しい現実に打ちのめされたボクに残されていたのは、「何か美味しいもんでも食べたいな」という食欲だけになってしまったのでしょうか。現金をカロリーと交換し、確実にそれを身体の一部として残す行為は、完全に渇き切ってしまった砂漠のように荒んだボクを徐々に潤しつつあります。ただし、あくまでも満たされるのは胃袋であって、それと共に体重も体脂肪も確実に増えるのですが、なぜか心は空虚なまま......。

あぁ「ストレスで太る」ってのは本当にある話なのね......。


気を取り直して本題に行ってみようっ!

なんのこっちゃ解らん話から始まったオープニングはさておき、掲題の話に参りたいと思います。

よく国道沿いに見かける飲食店と言えば、ボクの子供の頃はすかいらーくとかデニーズなどのいわゆるファミレスが多かったんですが、最近では丸亀製麺幸楽苑などのヌードル系の店舗も多くなって参りました。また郊外にポツポツとショッピングモールが出始めると、その中にあるフードコートなどにもこのヌードル系のお店が出店していたりもします。

これは吉野家などの牛丼系ファストフード飲食店にも共通するところなんですが、注文していち早く商品を提供できる丼1杯ものであるとか、それに付随するサイドメニューを豊富に取り揃えるカフェテリア方式により低くなりがちな客単価を採算水準まで押し上げようとする手法などが、飲食店経営において一定の評価に値する方式であると認められているが故に、そのような形態の飲食店が増加傾向にあるのではないかと、ボクなりに分析したりしております。

ですが、そんな小難しいことを考えていると、ますます腹が減ってきてしまいますし、このブログのイイところ(イイ加減でテキトーなところ)を打ち消す事態にもなりかねませんので、そろそろこの手の真面目な話はやめにしましょう。

さて、今回はそんなヌードル系のファストフード飲食店の中から丸亀製麺を取り上げてみたいと思います。

讃岐うどんを四国以外(関東地方とか)に広めたのは花丸うどんによる貢献が大きいのかも知れませんが、現在は本拠地が香川県丸亀市にあるワケでもないのにその名に冠する丸亀製麺ではないかと思ってます。そこかしこに店舗がありますよね。どこのショッピングモールに行ってもフードコートには必ずありますし、大きな国道沿いにもありますし、たまに住宅街の中にもデーンと店舗を構えていたりします。

ぶっかけとか普通に頼んでる自分がいることにふと気づくと多少の違和感があったりもするんですが、「うどん(讃岐うどんではない)食べたいななぁ〜」と思ったらついつい行ってしまいがちになるのがこの丸亀製麺だったりするのです、ボクの場合はですけど。だってお手軽なんですもの。本場四国高松出身の方々に言わせたら怒られちゃうでしょうし何て言われるか解らんのですが、本場を知らない人たちからすれば「讃岐うどん=丸亀製麺」って勘違いしてる人も多いんじゃないかと思うんですよね。それも戦略が上手かったからなんでしょうなぁ。

ついつい揚げたての天ぷらを取りすぎちゃうとか、炭水化物のうどんに炭水化物のおにぎりを追加しちゃうとか、あのレジでの会計までの流れも絶妙ですな。冷静に考えると「コレっていったいどんな罠なの?」と考えてみたりもするんですが、巧妙に仕組まれたコンベアーに乗って流れるような客の中に入ってしまうとさっきまで思っていたことをスッカリ忘れて、いつの間にやらトレーに食べきれないほどの食事が満載となってしまいます。人間ってのはホントにバカなのねと思わずにはいられません。

そんなうどんに関する食レポなんですが、今回は単品でのご紹介になります。そりゃね、これだけ有名なお店になったんだから、今更紹介するってのも面白くないでしょ。それにここ最近まで店側がチャレンジングに企画してた「ぶっかけうどんに変わりダネをトッピングする」って試みも、成功したんだか失敗したんだか解らんくらい盛り上がってませんから、このブログて取り上げるに値しなかったので完全にスルーしてました。←食べてんのかい。

でもね、今回のはレポートをお披露目せずにはいられなかったので、やっちゃいますよ。ここまでの前置きがすんげー長いですけど。


あさりバターうどんは邪道か?王道か?

それじゃあ、さっそく(ようやく?)レポートの方に参りたいと思います。

今回ご紹介するのは、丸亀製麺が春メニューとして打ち出してきた新商品です。

こちらがその新商品、「あさりバターうどん」になります。

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キワモノだと思うのも仕方ありません。あさりとうどんという和の組み合わせなら、あなたのその狭い心の隙間に入り込む余地があったかも知れません。ですが、そこに「バター」と来ると「それってどうなの?」となるのが一般的かと。ですが、ボクの心を打ったのはまさにその「バター」だったのです。

当然ながら、かけうどんの具があさりになってる普通の「あさりうどん」ってのも新メニューとして存在してます。普通はそれを選ぶんでしょうね。だいたい味が想像できますし。

でもね、それじゃあダメ。そう、味が想像できちゃうんです。それじゃあつまらないんです、非常に。

だから、あえてのあさりバターうどんなんすよ。

あさりが豊富に入ってるっつうんで、ちゃんと殻入れも付いてきましたよ。この期間限定商品に対する気合の入れ方がハンパないって感じがヒシヒシと感じられますね。←単なる思い過ごしじゃね?

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あさりバターうどんと銘打ってるんだから、ちゃんとバターも入ってます。溶ける前に写真に収めましたよ。

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ちなみに、通常の丸亀製麺のシステムなら、ビュッフェ方式で流れるようにレジで会計しておわりなんですが、今回の商品は讃岐うどんにはあり得ないあさりバターベースの汁になっておりますので、注文してからしばらく待つことになりますのでご注意あそばせ。

もちろんあさりバターうどんですから、ちゃんとあさりが入ってますよ。もちろん本物です、たぶん。

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うどんは一応丸亀製麺なので讃岐うどん風だとは思うんですが、ボクの食べた一品は煮込み過ぎたのかクタクタな福岡で食べられるような柔らかい煮込みうどん風でして、「コシとかキレとかヘッタクレは何処に行ったんだ?」って感じの消化に良さそうな感じのうどん。入れ歯のお爺ちゃんにも優しい感じのクッタクタな柔らかさでした。これはこれでアリかも知れません。

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汁はもちろんあさりバターです。丸亀製麺にはあるまじき醤油抜きの塩バターベースという、うどんとしては珍しい出し汁になってます。

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貧乏性なボクとしては、並盛り620円という丸亀製麺にしては高額な値段設定に微かな違和感を感じましたので、値段に見合う価値があるのか、あさりの数をバロメーターとして計ってみようという作戦を敢行してみました。

するとどうでしょう、なんとうどん1杯にあさりが24個も入っているという調査結果になったから驚きです。

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あさりが24個も入ってるなんて思いもしませんでした。いわば「二十四のあさり」ですよ。

あさりっていうのは二枚貝ですから、貝殻は全部で48枚あるってことになりますよね。ってことは......ASR48(アーサーリーフォーティーエイト)ってことになりませんか?

......ま、そうなったからと言って、どうしたってな話なんですがね。

気持ちを入れ替えまして、ここからは真面目な話を少々。

ホントに丸亀製麺としては珍しい出し汁のうどんなんです。5分くらい待たされましたが、フードコートにありガチな注文した品が出来上がったらピーピーなる無線端末すら用意されてませんでしたので、期間限定商品なんだということが如実に感じられる店員さんのバタつき感が現れていたところに、丸亀製麺の起死回生を担う逸品である決意みたいなものが感じられます。

先ほども申し上げた通り、うどんの麺はクタクタでしたが、それなりに楽しめました。あさりも粒が大きめで堪能させていただきました。

ですが、今回の商品の主役はうどんでもあさりでもなく、この残された出し汁にあることを、食べた貴方は思い知らされることになるでしょうね、きっと。

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この汁だけとってみれば、まさにこれはあさりバターの残り汁そのものなんです。

あさりバターうどんなんて言ってますけど、うどんとかあさりなんてのは飾りなんです。偉い人にはわからんのです。

丸亀製麺ってのは、確か讃岐うどんのお店だったと思うんですが、このあさりバターうどんという商品に関しては、主役はあさりから滲み出る成分とバターのコクが効いた残り汁以外にはあり得ないのですよ。

という理由もあって、当然ながら汁完です。

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最後にメインディシュ(残り汁のことね)を食す上品さも兼ね備えたこの至高の逸品、まだ食べていない貴方はきっと人生の半分くらいを損していることになるに違いありません。

そのくらい自信を持ってオススメできるあさりバターでした。

そう、コイツはうどんではなくあさりバターなんですよ。真昼間だけど一緒にビール飲みてぇ〜!!


ということで、あえて掲題の命題に答えるとするならば、コイツはうどんじゃなくあさりバターそのものでした。

あさりの旨味そのものをショッピングモールのフードコート如きで堪能できる珍しい商品です。酒飲みのお父さんにはオススメしたいものの、心の底から酒を欲する衝動的な禁断症状に耐えうる精神力の持ち主にしかオススメ出来ませんので、そこのところはあらかじめご了承おき下さいってな感想ですかねぇ〜。

また、後悔する点がなきにしもあらずでした。注文してからしばし待たされるため、店員さんが後から丼を席まで持ってきてくれたのですが、レジ横に置いてある無料でかけ放題の刻みネギをたっぷりかけた方がよりあさりバター的な味を堪能できたに違いありません。今度は忘れないようにしようっと。

ボク個人としては、讃岐うどん業界に一石を投じる革新的な商品だとは思うんですが、それが真実かどうかは、皆さんご自身の舌でご判定いただければと存じます、

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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