いやぁ〜、やっぱりしばらく離れてしまうと途端に食べたくなりますなぁ、バーガー的な何かを。
ボクは日本生まれで日本育ちの人間なので、バーガー的なモノにここまで固執するDNAは持ち合わせていないはずなんですが、片手で持ってパクつく食べ物とコーラの組み合わせには滅法弱いようでして。
ひょっとしたら、知らないうちにショッカーにさらわれて、健康診断の2ヶ月前以外の期間は定期的にジャンクなフードを食べないと生きていけない身体に改造されてしまったのかも知れません。あの時、頭部の手術前に逃げ出したのが良かったんだな、きっと。
回顧録「ファーストキッチンの思ひ出」
ということで、昭和を彷彿とさせるおっさんの妄想はとっとと終わらせまして、ここから本題です。
以前のバーガーシリーズでもお話ししましたが、マクドナルドやバーガーキング以外のハンバーガーにも目がないタイプなボクなんですが、ファーストキッチンも大好きなバーガーショップのひとつだったりします。
そんなファーストキッチンとの出会いは、小学生の頃になるでしょうか。ボクの記憶違いかも知れませんが、ボクの子供の頃(今から約40年くらい前の話)に池袋西口にあります東武百貨店の地下1階にファーストキッチンの第1号店があったんです。座席とかはなくて、購入したハンバーガーを立って食べていたような気がします。
その時はまだマクドナルド全盛の時代でして、ハンバーガーと言えばマクドナルドのチーズバーガーかロッテリアのエビバーガーって感じ(あくまでもボクの中で)でして、なんだかよくわからないポッと出のファーストキッチンには当初は見向きもしなかったんです。
でも、たまたまその店舗で最初に食べたベーコンエッグバーガーが衝撃的に美味かった記憶が刷り込まれているんです。当時はエビフライにもそんなに付けることはなかったタルタルソースを使っているハンバーガーが物珍しかったんですね。マクドナルドのハンバーガーとは全く異なるその味に魅了されてしまったんです。
あと記憶に残っているのは、御茶ノ水(ほぼ神保町寄り)の坂の途中にあったファーストキッチン。当時所属していた軽音楽部の合宿から帰ってくると、部室の近くにあったそのファーストキッチンに行って、何はともあれベーコンエッグバーガーを食べたもんです。
なんせ格安の料金で河口湖辺りに5泊6日の合宿に行ってるもんですから、泊まる宿の飯がとにかくマズくてですね、普通の食事に飢えていたんです。軽音楽部ですから、合宿でトレーニングして飯もいっぱい食べて身体を作ったり鍛えたりするなんてことはまずなくて、バンド単位でスタジオに入ってひたすら学園祭に向けた練習を繰り返すか部屋でゴロゴロするか酒を飲むかくらいの毎日。飯がマズくても特段問題はないんですけど、それにも限度ってのがあるみたいでして。合宿中も夜中の2時頃ににコンビニに行って、仕入れたばかりの弁当とかオニギリを食べないと身体がもたないくらい朝昼晩の飯がマズくて食えたもんじゃなかった記憶があります。
なので、合宿から帰ってきて御茶ノ水で解散すると同時にファーストキッチンに行ってベーコンエッグバーガーを食べるのが唯一の食の救済措置になっていたんじゃないかと、そんな事を思い出します。
なので、今でもたまに思い出して食べたくなるんです、ベーコンエッグバーガー。最近だとファーストキッチンのポテトはデフォルトでシャカシャカするフレーバーポテトになってていろんな味を楽しめますし、ウチの子供も大好きなんです、ファーストキッチン。
ということなので、まずはファーストキッチンに行って大好きなベーコンエッグバーガーを食べたいと思います。
何はともあれベーコンエッグバーガーを食べさせておくれっ!
ということで、またまた大宮まで足を延ばしまして、西口にあるファーストキッチンにやって参りました。ファーストフード店なんて珍しいモンでもないので、あえて店舗の写真は撮りませんでしたし、地図も貼りませんよ。
あと、ボクがいくら食べたいっつっても、ただ単に普通のベーコンエッグバーガーを食べても面白くないので、今回はこんな感じにしてみました。
そう、あえて大好きなフレーバーポテトを封印して、ハンバーガー×2という高カロリーなチャレンジを敢行致します。別に腹ペコなワケではありません。これには深〜い深い理由があるのです。それはチョイスしたハンバーガーを見れば一目瞭然。
まずはこちらがごくごく普通のベーコンエッグバーガーです。
今回はチーズなしです。それは味を比較するためのにはチーズが邪魔になると思ったから。
それじゃあ、このベーコンエッグバーガーと何の味を比較するのか?っていう流れになると思いますが、対戦する相手はこちらになります。
包装紙からして普通のベーコンエッグバーガーとは異なる高級感が漂うこちらの方は、プレミアム厚切りベーコンエッグバーガーさんという高貴なお方になります。
今は御姿を隠されておりますが、こんな感じの方です。
この写真から想像できる違いは、
- バンズが特製
- パティも特製
- トマトが入ってる
- ベーコンが厚切り
といったところでしょうか。とにかくプレミアムなんです。どんな味なんでしょう。ただでさえ美味しいベーコンエッグバーガーなのに、さらに美味しさを追求しちゃったみたいです、もう贅沢なんだから。
ただ、少しだけ不安にもなります。なんせ今はプレミアムかも知れませんが、所詮はジャンクフードというジャンルに区分けされる虐げられた存在ですからね。出自が高貴ではないんです。とってつけたようなプレミアム高級感というハリボテ戦略には過去散々煮え湯を飲まされましたからね。
調子かイイだけの謳い文句を鵜呑みにして有頂天になって食べてみたら、いつものように「なんか違う......」ってなるんじゃないかと。
と言っても、もう注文してお金も払って目の前に存在してしまっているんですから、ここで躊躇しても何も始まりません。とりあえず食べてみますか。
まずは高貴な
プレミアム厚切りベーコンエッグバーガーの方から食してみましょう。
......おぉ、なんか見た目からさっきの写真と全然違うのな......。
本来の順番は上から
- バンズ
- タルタルソース
- 厚切りベーコン
- トマトの輪切り
- 目玉焼き
- 特製ビーフパティ
- マスタードっぽいソース
- バンズ
しかも、グチャグチャし過ぎてて、どんな順番で重ねたんだかようわからんわ。
ま、美味けりゃイイんだけどな、美味けりゃ。っつーことで、食べてみましょうか。
「特撰」だとか「プレミアム」と冠しているハンバーガーに限って、ジャンクなフードには相応しくない無駄な高級感を醸し出してしまいがちなんですが、このプレミアム厚切りベーコンエッグバーガーのイイところは意外にもバンズでした。
とかく高級感とかプレミアム感を出そうとすると、バンズは「やわらかく」て「ふかふか」な方向へと持って行ってしまったりするんですけど、このバンズは小麦感がシッカリとしている上にやや固めのバンズで、方向性が間違っていないような気がします。やはりジャンクなフードは軟弱者じゃダメなんです。少し硬派を気取るくらいがちょうどイイ。
ま、厚切りになっただけのベーコンやジューシーさが増してしまったビーフパティはいただけないのですが、ハンバーガーの主役の一人であるバンズにだけでも合格点をあげたいと思います。いったい何様なんでしょう?
味はもちろんいつものベーコンエッグバーガーと同様なんですが、トマトが入っているので汁っけが増しており、口の中がモサモサしません。やはりハンバーガーにはトマトが入っていた方がイイと思うのはボクだけでしょうか?
さて、お次に行ってみましょう。次はごくごく普通のいつも食べているベーコンエッグバーガーです。
ボクの中では定番過ぎて特段コメントしておくこともないんですが、先ほどのプレミアムなハンバーガーとの比較を申しておきますと、トマトがない分だけ口の中がモッサリしますね。何なんでしょう、プレミアムという名前に負けてしまったのでしょうか。食べる順番を間違えたかな?
トマトの代わりにケチャップが入ってるところを写真でも見て取れると思うんですが、味的にはこのケチャップ感がベーコンエッグバーガーっぽさを醸し出していると思っていたんです。
ところがどっこい、やはりケチャップよりトマトの方がハンバーガーの具材としては合うような気がします。ただ単にボクがトマト好きだからなんですかね?
ということで、ボクの中では定番のベーコンエッグバーガーは通常版もプレミアム版もどちらも美味いという結論になりました。やっぱイイっすね。
ただし、少々不安なのがこのベーコンエッグバーガーをいつまで存在してくれるのか?という点。
みなさん既にご承知の通り、ファーストキッチンの存続をめぐり一大ニュースが列島を駆け抜けたのは記憶に新しいかと。
「ファーストキッチン株式会社」の株式譲渡について 2016年6月1日 ニュースリリース サントリー
ファーストキッチン伝統の味はキチンと守られると信じておりますよ。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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