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2013年2月22日金曜日

473:そして一つが終わり......Posterousサービス停止の巻~後編~

バックアップが準備された。


Posterousに申し込んだバックアップ作成であるが、作成が完了したらメールか何かで連絡が来るものと思い込んでいたのだ。

事実、前回のブログ内で引用したPosterousの告知には、

When your backup is ready, you'll receive an email.
という一文が掲載されていた。

それでも、せっかちなボクは、なかなか連絡が来ないことに苛立ち、PCのブラウザを開いてはPosterousにログインし、バックアップの完成がまだかまだかと確認する、そんな悶々とした時間を過ごしていた。

バックアップ作成申し込みの翌々日である2013年2月18日(月)、メールは来なかった(実は未だに来ていない)のだか、会社で一仕事を終えて帰宅し、夜に自宅のPCにてPosterousにログインすることで、バックアップ作成が完了している事実を知ることになる。

Backed up on Sun Feb 17 2013, 05:11. Any changes after this date are not included. Request New Backup.
日本時間か向こうの時間かは判らないが、2013年2月17日の早朝にバックアップは出来ていたみたいだ。

日曜日にもちょくちょく確認していたはずだから、たぶん向こうの現地時間なんだろうなぁ。

昨年2012年10月末にて、すでにPosterousのブログは更新を停止しているし、中のエントリーにも一切手をつけていないので、改めてバックアップを作り直す必要もない。

早速、出来上がったバックアップファイルをダウンロードすることにしよう。

IMG_0450.png

ZIPファイルの容量は5.12MB。ダウンロードして展開したら15MB強になった。

展開後のフォルダには、HTMLファイルが複数と、その下層に「post」という名前のフォルダがある。他にも拡張子が.xmlとなっているファイルがあるのだが、何に使うか判らない。更にその下層には年月で別れたフォルダが作成されている。

試しに「Index.html」という名前がついたファイルをダブルクリックしてみると、ブラウザが起ち上がり、Posterousのサイトで見ていたよりは多少派手さがなくなったメニューが開く。

IMG_0462.png

PCのローカルに保存しておけば、いつでも昔のエントリー記事を振り返り郷愁の想いにドップリと浸ることは出来そうだ。


このバックアップの用途をどうするか。



問題は、Posterousが完全にサービスを停止する2013年4月30日以降だ。

Bloggerに移行した後に始めた『真☆煩悩の赴くままに』はPosterousの『煩悩の赴くままに』の続編的な位置づけであるため、統合するわけにはいかない。

かと言って、ローカルに保存したままにしておいて、ボクが一人で楽しむワケにもいかない。

何故なら、Bloggerで書いたブログ記事の中にも、Posterousのエントリーを参照するリンクが貼ってあるからだ。

まぁ、そんなリンクはエラーのまま放っておくという究極の手がないわけではないが、それもブロガーとしてどうなんかな?とも思ってしまうわけで。

また、自宅PCのHDDに保存したままだと、自宅でしか昔の内容を振り返ることができなくなる。せっかくブログにしていたのに、そんな扱いも寂しい。

なので、とりあえず自宅PCのローカルに保存はするのだが、Dropboxフォルダの直下に置いておくことにした。

こうすれば、iPhoneでもiPadでもこのアプリさえあれば いつでも見ることは可能だ。

Dropbox 2.1.2(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Dropbox - Dropbox, Inc.(サイズ: 13.8 MB)



過去のブログ記事はフォルダの深い下層に閉じ込められてはいるが、そこに辿り着きさえすれば、こうして見ることは出来る。

IMG_0464.png

ちなみにこれは、iPhoneのDropboxアプリで見た、記念すべき第一回目のエントリーだ(笑)。

恥ずかしいったらありゃしない。

これらが保存されているDropboxの該当フォルダを共用にすれば、誰でも参照出来るようになるのだろうか?

出来るのであれば、直近のブログ原稿に含まれるリンク先を修正することで対処できるのだが......。

うーん、わからん。

やっぱり、今の『真☆煩悩の赴くままに』とは別に、昔のブログとして別サービスに移行した方がいいのだろうか?

4月30日のPosterous閉鎖を前に、Tumlbrへ記事を移行するJustMigrateがサービス開始
Tumblrに移行するっていう手もあるのか。

有料サービスを使えば、簡単に他の環境に移行できるかとも思ったのだが、ボクの旧ブログのエントリー数は401もあるので、費用が嵩むのと、多少の面倒くささが付き纏うことになりそうだ。

他にいい手はないか、しばし探ることにしよう。


今後の計画


今のブログ『真☆煩悩の赴くままに』はGoogleの無料ブログサービスであるBloggerにある。

Gmailのアカウントさえ保有していれば誰でもブログを始めることができるのだが、メールアカウント一つに対して、Bloggerのドメインは複数保有することが出来る。

世間に公開せずして何かを試したいと思った際に、テスト投稿する先として『【裏】煩悩の赴くままに〜オレ流テスト環境〜』というブログサイトが実はある。

【裏】煩悩の赴くままに
こちらがBloggerのリストにも載らない、検索エンジンにも引っ掛からない秘密の場所。

これを潰して、もしくは第三のブログサイトを無料で開設して、旧ブログをそのまま移行するという手はある。

設定さえキチンといじれば、またブログとして世間様に公表することも可能だし、関連するエントリーにリンクを貼ってもエラーになることはない。

ただし、そのまま移行する方法は現時点では思いつかないし、かつ、古いブログのエントリーは生み出した者として見直したい点が山のようにある。

特に初期のエントリー記事は、ほとんどHTMLタグを使わず、文章表現としてはかなり稚拙。誤字もあるだろうし脱字もあるはず。リンク切れもあるだろう。

これらを一つ一つ調べて修正するのは非常に骨の折れる作業になるのは間違いないのだが、せっかくなので細々とやってみようかという気にはなっている。

それは、つい先日、このブログを拝見して、Dropboxに保存したバックアップのHTMLファイルを修正する手立てを思いついたからだ。

Dropboxと連動する高機能iOS用テキストエディタ、Textforce。 | Feelingplace
かつてバリバリ使っていたあのテキストエディタを再び使うときが来るとは思わなかった。

テキスト編集 Textforce for Dropbox 2.10.2(¥350)
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: Yutaka Yagiura - Yutaka Yagiura(サイズ: 2 MB)



ボクだけだと思うのだが、Textforceの設定画面をマジマジと見たことがなかったので、拡張子を追加すれば「.txt」以外のファイルを扱えるということを知らなかったのだ。

バックアップされた過去のエントリー記事は全てHTMLファイル。こいつを使えばHTMLタグがそのままで、更に見やすく修正を加えることができる

しかも、いつの間にかTextExpanderにも対応しているみたいだし。

TextExpander 1.2.7(¥450)
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: SmileOnMyMac, LLC - SmileOnMyMac, LLC(サイズ: 2.6 MB)



まさか、 フリックでカーソル移動も出来るようになっているとは思わなかった。なんだ、Textforceも随分と使い勝手がよくなっていたんだな。全然知らなかった。

ということで、こちらの『真☆煩悩の赴くままに』の原稿を書くので手一杯ではあるのだが、旧ブログ『煩悩の赴くままに』の復活に向けても、徐々にではあるが手をつけていこうかと思う。


最後に「Posterous」よ、今までありがとう。


ボクがブログを始めようと思ったキッカケの一つとして、PosterousやBloggerのように、無料で手軽に簡単に始められる環境があったという大きな要因が挙げられる。

特に、最初に出会ったPosterousは初心者向けで、ボクのように通勤電車の中でiPhoneを使って簡単な原稿を書いて、難しいことは何も考えずとも投稿できる環境は非常に有難かった。

当時、日刊ブームというのがあって、著名なブロガーの方々も手軽なミニブログサイトとして活用されていたのだが、このPosterousだけを主戦場として戦っていた初心者ブロガーも珍しくはなかった。

Posterousでブロガーとして活動していた時期は、ボクにとってはまさにブロガーとしての成長期。過去のエントリーを見ると、様々な先人たちの知恵を無断で勝手に取り込んで、見る見るうちにいっぱしのブログらしくなっていく様が面白いように見て取れる。

この形のまま残しておきたい気持ちも多少はあるのだが、そんな稚拙な頃のボクはローカル環境にこっそりと隠しておいて、たまに思い出したように見てひとりほくそ笑んで、かつてPosterousという素晴らしいミニブログサービスがあったことをいつまでも忘れないようにしたい。

そんな、ちょっとセンチメンタルな気持ちになる、衝撃的な数日間だった。

(おわり)

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