これから年末で何かと物入りだという時に限って、何かをなくしてしまったり何かが壊れてしまったりするってのもよくある話でして......。
そろそろボーナスのお小遣いが入ってきそうだから「どんな無駄遣いをしょうかなぁ〜!ルンルン♡」と調子に乗っておりましたところ、毎日の通勤のお供であるSONYのWalkman NW-F807で使っているコイツがダメになりまして。
朝の通勤時には何の問題もなくノリノリな音楽を奏でていた MDR-NWN33Sだったんですが、帰る時にカバンから取り出して装着し、BOOM BOOM SATELLITESの名曲「BROKEN MIRROR」を聴きながら東京駅へと向かおうと思ったら......
「んっ?!右側から音が出てない......」
ってな状況に陥りましてね。いやぁ〜ショックですわ。断線ですよ、断線。こいつは参った。
「No Music, No Life」と公言して憚らないボクにとってはかなりの致命傷。確実にヘッドフォンを買い替えなきゃならないという突然の出費も痛いには痛いのですが、帰りの電車の中で音楽を聴けないってのも興醒めですわ。
あいにく予備のヘッドフォンは持ち合わせておらず、仕方がないので最寄り駅をスルーして大宮まで遠征(といっても一駅だけど)し、行きつけのビックカメラ大宮店まで足を伸ばしてWalkmanに合うヘッドフォンを物色しよう、ということになりました。
Walkmanに合うヘッドフォンとは?
人様と少し違った角度で偏執狂なボクですから、たかがヘッドフォンにも別の意味でかなりうるさい方でして、まずはボクなりの選定基準を明らかにしておきたいと思います。
ボクの愛用するWalkman NW-F807はいわゆるAndroid搭載型のWalkmanなんですが、音楽視聴専用機としてはかなり優秀な部類に入るハードウェアでして、ハイレゾには対応していないもののフルデジタルアンプ「S-Master MX」を搭載している高音質タイプで、しかもノイズキャンセリング機能も当然ながら搭載しております。CLEAR PHASEによるクリアサウンドやDSEEにより圧縮音源でも劣化の少ない音質を再現できる仕様になっておりまして、そんじょそこらのiPhoneやiPodなんかにゃ引けを取らないどころか雲泥の差があるほどとびっきりのイイ音質なんです。
しまった、ハードウェアの特性じゃなくて全部ソフトウェアによるものだったりするんじゃないか?まぁイイか。
そんなイイ音で再生できるWalkmanではあるんですが、Android搭載型であるという一番の特性を全く活かしきれておりません。Androidだからモバイル無線LANルーターとWi-Fi通信で接続すりゃあスマートフォンみたいに使えると、そう思でしょ?
ところがですよ、ボクの場合は、Google Playからアプリなんて一切ダウンロードすることなく、ほぼW.ミュージックアプリしか使わないという運用をしております。要するに単なる音楽視聴専用機としてのWalkmanと変わらず、それ以上でもそれ以下でもないっつうことです。
......だって、ハードウェア的なスペックが低過ぎて、まともにAndroid OSが動いてくれないんだもん。
そんなWalkman NW-F807に対する愚痴は置いておきまして、今回はこのWalkmanに装着して使うヘッドフォンの話でした。
長年Walkmanを愛用しているボクが考えるWalkmanに装着すべきヘッドフォンへのこだわりは以下のようになっております。
- カナル型に限る。 使うのは主に通勤時。歩きながらだったり電車内でつり革に掴まって立ったまま音楽を堪能します。徒歩で街中を闊歩してる時は車に気をつけにゃなりませんから、せっかくのノイズキャンセリング機能も使っておりません。危ないですし、何より電池の減りが早くなっちゃいますので。
- 高額なタイプである必要はない。 先ほどの論理と被るんですが、たかが通勤時に音楽を聴くだけですから、原音の再現性などにも全くと言ってイイほどこだわっちゃおりません。街の喧騒は止めようがありませんし、走行中の電車内の雑音も入り混じる中での音楽視聴ですから、高音の伸びとか繊細な音とか、そこまで忠実にCD音源を再現しなくても大丈夫ですから。
- 音質は重低音を重視。 聴く音楽のジャンルにもよるんでしょうが、ボクが好んで聴くのがロックでもかなりハードよりな部類のジャンルが多くてですね、できればドラムとベースの音を意識できるくらい重低音を増幅してくれるようなヘッドフォンがイイんです。
- できればネックストラップ一体型がよい。 以前、Walkmanにヘッドフォンだけ付けた状態で運用してる時に、ウッカリ手から本体が滑り落ちたことがありましてね。コンクリートの地面に当たった時の当たり所が悪くて前面の液晶画面がバリバリにヒビ割れる不幸な出来事がありました。購入からまだ1年未満だったにも関わらず、落としたのは自己責任ってことで多額の修理費を支払わざるを得なかった経験がありまして、その時からWalkmanには必ずネックストラップを装着するようにしております。
なので、多少は外の音にも注意を払う必要があるので、いわゆるオーバーイヤー型の大振りなヘッドフォンである必要もないんです。遮音性は求めていないですし、何よりも大きなヘッドフォンだと荷物になりますし、夏場はムレちゃいますから。
でも、なるべならく音漏れが少ない方が電車内でご迷惑にならないでしょうから、耳の穴をかっぽじって音楽にどっぷり浸れるカナル型のヘッドフォンがイイんです。
なので、バランスド・アーマチュアだとか高いヘッドフォンである必要なんてございません。そこそこの音が出るヘッドフォンでありゃイイんです。
でも、そのせいで中高音を犠牲にしてこもるような音質はゴメンなんです。あと高温がシャカシャカするのもダメ。イコライザーとかで何とか調整出来るにしても、何事もバランスが良くないといけませんからね。
SONY純正のヘッドフォンにはネックストラップ一体型のWalkman専用ヘッドフォンも出ておりますので、ついついその手のタイプを選びがちになってしまうんです。だからこれまでは先ほどご紹介したようなネックストラップ一体型を好んで使っておりました。
あくまでも通勤時に使用するWalkmanで音楽を聴くために使うヘッドフォンに必要な諸条件となりますので、音楽好きなオーディオマニアの方々からすると「考えられへんっ!」っては要求仕様かとも思いますが、家でジックリと音楽に浸るケースではございませんので、どうしてもこんな感じになるんです。
なので、決してボクの耳がおかしいとか腐ってるとか、だったらやっすいワゴンセールで売ってるようなノーブランド品でもイイじゃねえかとか、そんなんじゃないというところをご理解いただきますようお願い致します。
いろんなヘッドフォンで試聴してみよう!
ということで、大宮のビックカメラに到着しました。途中寄り道して晩飯食べてましたけど。
店舗を入ってすぐはスマートフォンコーナーですので素通りしまして、そのすぐ先、エスカレーターの左脇にヘッドフォンコーナーがありますので、早速Walkman NW-F807を片手に持って、いろんなヘッドフォンを試聴してみたいと思います。
先ほど述べた諸条件から、はなからShureとかKlipschとかBOSEみたいな軽く1万円オーバーのヘッドフォンは相手になんかしてあげません。無視です。シカトです。っていうかそんなお金ありません。
やっぱりここはひとつ、Walkmanに装着するカナル型ヘッドフォンってことで、SONY製のカナル型ヘッドフォンに絞って検討してみたいと思います。
値段は3,000円〜6,000円くらいがベストで、高くても10,000円までという予算にしておきましょうか。
でもまぁ、最近は猫も杓子も「ハイレゾ!ハイレゾ!」言うてますんで、まずは予算を度外視して高級ハイレゾ対応のヘッドフォンから試してみたいと思います。
まずはこちら。
いきなり予算オーバーの高級カナル型ヘッドフォンXBA-A2です。ダイナミック・ドライバーとバランスド・アーマチュア・ドライバーをミックスしたハイブリッドな最新式ハイレゾ対応高級カナル型ヘッドフォンなんて買えるワケないんですが、試聴するのはタダなので試してみるっつうワケです。
音質はどうかと言いますと、さすがに値段が高いだけあって音の粒がひとつひとつ独立しているクリアーさが際立っております。ハイレゾ対応ではないボクのWalkman NW-F807でさえ低音から高音までがハッキリと表現されており、音の抜けもクッキリしています。テッキリこいつが一番だと思い込んで、ウッカリ買ってしまいそうになりますが、チョッピリ真面目に考えてみると「そんなお金はどこにあるんだい?」とシッカリと現実を見据えることができまして、試聴だけで勘弁しといてやりましたよ。
以前、同じようなタイプのコレでも試してみたことがあるんですが、
ここまで上品な音ではありませんでしたが、どちらかというと迫力ある音が好きなボクにとっては、バランスド・アーマチュア・ドライバー4基搭載のXBA-40よりもダイナミック・ドライバーとアーマチュア・ドライバーとのハイブリッドであるXBA-A2の方が好みのタイプでしたわ。
ちなみに、ちゃんとハイレゾに対応したWalkmanであるコイツとの組み合わせで試聴してみたら、トンデモなかったっすよ。
もちろん、店に置いてあった試聴用の機器を使ってます。サンプルで入っていた音源もハイレゾに対応した曲だったからだと思いますが、確かにCDを超えた高解像度(ハイ・レゾリューション)な音の世界でした。イイなぁ〜これ。
だがしかし、このWalkman NW-ZX1とXBA-A2を合わせて買うと定価ベースで10万円弱と、音も値段もトンデモない更なる高みへと旅立ってしまうことになりかねませんので、ホントに試聴だけでやめておきましょう。
これにポータブルアンプのコレを組み合わせたら最高なんでしょうねぇ......。
これ全部接続したら、通勤時仕様じゃなくなっちゃいますけどね。とてもワイシャツのポケットに入りませんから。
さて、もう無駄な時間の浪費はここまでにして起きましょう。冷やかしはこの辺にしておきまして、次は現実路線に参ります。
予算的にはコレとか、
コレですかね。
どちらも低音から高音まで鮮明に表現できるカナル型ヘッドフォンなんですが、MDR-XB70の方がより低音に迫力があるタイプになるでしょうか。
形的にはMDR-EX650の方が小ぶりで嵩張らなさそうですが、別に音楽を聴きながらランニングするような酔狂な生活は送っておりませんので、特にヘッドフォン自体の大きさにはこだわりはありません。
やはり、ボクの好み的にはドンシャリの「ドン」がより強調されたドンツクドンシャリっぽいMDR-XB70に軍配が上がりますかね。
Amazonのレビューでは、MDR-XB70の上位機種に当たるコイツの評判も上々なんですが、
残念ながら、ここビックカメラ大宮店には置いてないみたいです。
さて、それじゃあ6,000円をちょっとオーバーしちゃいますが、このどちらかに決めますかね......と、おもむろに財布を取り出そうとしたところ、どうやら財布をお家に忘れてきてしまったようです。って、今頃気づいてどうすんだよってな話ですわ。
晩飯は小銭入れに入っていた千円札で賄ったので、今の今まで気づきませんでしたよ。
っていうか、よく1日中気づかずに生活できてたよなぁ。そういや今日はまだタバコも切れてないし、財布がなくても別に困るシーンはなかったんだわ。
お金がないのも困りものなんですが、その財布の中に入っているビックカメラのポイントカードもないんじゃ、今日は買い物できませんね。いやぁ〜残念。
気がついたのはもうひとつありまして、この時点で閉店時間の21時を5分ほど過ぎておりました。遠くから店員さんが恨めしそうに睨んでます......。
申し訳ありませんが、こんなに粘ったのに何も買わずにこのまま帰りやす。すみません。
帰宅して、ふとあることを思い出しました。
最初にありますが、ボクが今まで使っていたコイツ、
Walkman NW-F807の付属品じゃなくて、後から買い足したものなんですよね。
ってことは......
やっぱり、コレが手付かずでまだ残ってましたよ。
コレも単品で買うと5,000円オーバーのWalkman専用ノイズキャンセリング対応のカナル型ヘッドフォンですから、使わにゃもったいないっすね。
コレで翌朝の通勤時に最近発売されたCharさんのシングルベストコレクションをヘビーローテーションしてみましたところ、コレはコレでなかなかイイ音のような気がします。付属ヘッドフォン専用の設定がWalkmanにあるのもうなづけるハイクオリティ。
いやいや、財布を忘れたのが不幸中の幸いでした。使っていたヘッドフォンがいきなり断線して損したかと思いきや、使ってなかった逸品を掘り起こせてちょっと得したような気分で1日を終える事ができました。
ま、コレでヨシとしておきましょうか。
っていうか、今回のヘッドフォンの話はいったいなんだったんだよ!
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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