この間、たまたまいつもと違う車両に飛び乗り、たまたま電車を乗り過ごし、たまたまそのまま最寄駅よりも一つ先の大宮で降りて歩いて帰りたい気分だったので、改札に向かって歩いている時に、たまたま何処ぞのブログで見たことのあるお店に出くわしました。
これまで散々ジャンクフードにこだわり続けたのに何なんですが、「たまには普通の晩ご飯も食べたいな」という気分にたまたまなりましたので、とあるブログで紹介されていたタイ料理の一品を食べてみたいと思います。
ところでカオマンガイって何?
という経緯でたまたま訪れたお店はこちら。
一度も訪れたことがないのに店名に見覚え(聞き覚え)があるのは、これらを情報源として地元埼玉の食に関する情報をせっせとEVERNOTEに溜め込んでいるから。
【カオマンガイキッチン】今流行りのタイ風チキンライス「カオマンガイ」食べてきた!〜エキュート大宮リニューアルオープン〜 | 北本日記 - 地域情報ブログ(埼玉県北本市)
むかしボクも北本に住んでました。いい街です。
カオマンガイキッチン@エキュート大宮で本格タイ料理!4種類のソースが嬉しい! – 写真とレビューのブログ「エアロプレイン」
地元埼玉にもブロガーさんが多いのよ。
[ま]駅ナカで本格的なカオマンガイが食べられる幸せ「カオマンガイキッチン @エキュート大宮」 @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
いつもラーメンとかつけ麺とかの情報ありがとうございます。
んで、肝心なカオマンガイってのは何かっつうと、どうやらタイの屋台で食べられる美味しいものみたい。ボク個人としてはタイ料理と言えば「グリーンカレー」と相場が決まっているのですが、食べず嫌いもよろしくないと思いまして、たまにはたまたま出会った店のイチオシの美味しいもんでも食べてみようかと、新しい世界に飛び込むチャレンジをしてみることにしました。
さっそく潜入開始だっ!
ということで、すでに店の目の前まで来ているので、せっかくだから入ってみることに。店の前にはメニューらしき看板が置いてあります。
どれがカオマンガイなのかよくわかりませんが、最近巷で流行っているご飯の上に鶏肉が載ってる海南鶏飯みたいなものとか、麺類が多いみたい。ボクの知ってるトムヤンクンとかガパオライスとかはないのかな?
おそらく、メニューの上の方にオススメでイチオシな料理が掲載されているのだろうとの推測から、これが例のカオマンガイってヤツだろうと当たりをつけました。
このダブルカオマンガイっていう880円が今回のターゲットになりそうです。ダブルなのは普通の蒸したような鶏肉(普通のカオマンガイ)と揚げた鶏肉(カオマンガイ・トードというらしい)がダブルで載ってるからなんでしょう。
ということで店に入ろうと中を覗いてみたところ、お客さんの大半は女性の一人客。会社帰りのキャリアなウーマンが忙しい最中の食事にありつく店のようです。「そんな場所にうらぶれたハゲたおっさんサラリーマンが気楽に立ち寄ってもいいものか?」と一瞬の逡巡を経た後に、空腹には勝てまいと意を決して店の中へと歩を進めてみました。
そしてメニューも開かずに素早く注文し、出てきたのがこちらになります。
店に入る前から心に決めていたダブルカオマンガイです。写真と見た目がそっくりなところにまずは安心してしまうのは、ここまでのファーストフード店にて散々辛酸を舐めさせられたからでしょうか。
優しい女性の店員さんが、突如異世界へと迷い込んでしまったおっさんに、カオマンガイの食べ方を伝授してくれます。
カオマンガイはそのまま食べるのではなく、テーブルに置いてあるソースをかけて食べるのだそうです。
使えるソースは全部で4種類。写真右上から時計回りに、
- ジンジャーソース
- スイートソイソース
- スパイシーサワーソース
- タオチオソース
だそうです。
ジンジャーソースは見た目が白く、生姜をすり下ろした感じなのでわかりやすい。スイートソイソースも甘い醤油ベースなソースであることは名前からわかりますし、スパイシーサワーソースも辛そうなイメージが持てますが、最後に残ったタオチオってのはいったい何なんだ?
とりあえずもう冒険できないお年頃なおっさんなので、まずは無難にジンジャーソースを蒸したのか煮込んだのかわからない淡白そうな方の鶏肉にかけて食べてみます。 意外とたっぷりとかけてしまい、生姜の辛味があったらヒドい目に会うかもと心配になりますが、戻すわけには行かないので、このままいただくことにします。
生姜の他にワケギ(細いネギ)を刻んだものも入っているようです。
一口パクっと食べてみますと......あれ?あんまり辛くない。っていうかパンチがないな。もっと濃い味を想像していたのですが、意外とアッサリした感じ。
もう一つ意外だったのは、ご飯が普通の白飯じゃないこと。改めて先に紹介した先達のブログを拝見したところ、どうやら米を炊くときに鶏肉の煮汁を使ったりだとかニンニクなどの香味野菜も一緒に炊き込んでいるとか何とか。実際のところは調理したシェフにお話を伺わないと真相は闇の中なのですが、そういやそこはかとなく漂う食欲をくすぐるニンニクのイイかほりがしてますわ。こいつはイイっすね。
それでは、お次に揚げた方の鶏肉にかけるソースをチョイスしましょう。
揚げた鶏と聞いて一番最初に連想するのが鶏の唐揚げですかね。それに何かを掛けて食べると聞いて想像するのは油淋鶏でしょうか。刻みネギが入った酢醤油なんかが合いそうな気もしますが、そんなソースは見当たりません。かといって、今と同じジンジャーソースじゃあまりにも芸がないので、今度はスパイシーサワーソースにしてみます。
何だか赤いモノも見えて、その名の通りちょっと辛そうな雰囲気。でも辛いのも苦手ではないので何も恐れる必要はありません。
おお、コイツは美味いぞ。食べた直後に汗腺が刺激されて汗が出て来る感じが何となくタイ料理っぽいと思うのは浅はかな素人のなせるワザでしょうか。辛くて美味い、カラウマです。っつってもそんなに辛くはなく、適度な辛さだと思っていただければ。
さて、残るソースはあと2種類。
スイートソイソースってのは名前に「スイート」と入っている時点で落選気味。
というのも、ボクはご飯ものに甘い味ってのがどうも許せませんで、日本人が好んで食べる「栗ご飯」には殺意すら感じてしまうタチなんです。どうしてモンブランやマロングラッセや栗きんとんになることを夢見て生まれてきた栗たちに、同じ穀物である米と一緒に炊かれるという拷問めいた酷い仕打ちをすることが出来るのでしょう。あれは虐待以外の何物でもありません。ほんと酷いことしやがるぜ。
なので、スイートソイソースは試すことすらなく終わることでしょう。これじゃ全くレポートになってないなんてことにゃあお構いなしです。
となると、残されたのは謎のタオチオソース。
とりあえず、付け合わせとして皿に同居しているキュウリに人柱になってもらい(人じゃないけどね)、謎のソースの真相に迫ってみたいと思います。
ふーん、なんか日本の味噌みたいな味です。キュウリによく合います。ですが、これがご飯や鶏肉と合うのかは謎のまま。
テキトーに選んだ割には、
- 蒸し鶏にはジンジャーソース
- 揚げ鶏にはスパイシーサワーソース
という組み合わせが絶妙にマッチしてしまったので、タオチオくんの出番はこれで終わりそうです。
さて、他にも皿に同居している付け合わせらしきものがあります。
それがパクチー。
これが苦手で「タイ料理は無理」という人間をボクは部下に3人も持ってまして、飲み会でタイ料理屋さんに行きたいという上司の希望を有無を言わさず却下されるという逆パワハラを受けております。
なので、ここぞとばかりに、まるで親の仇を取るかのごとく、パクチーを直にパクついてやります。
別にどーってことないんだけどなぁ、パクチー。
そして、ダブルカオマンガイにはスープもついてます。
半透明に少し濁ったスープは見た目からしてもサッパリとしていそうな感じ。これが付くんだったら、スパイシーサワーソースの辛味も上手く中和出来そう。
圧力鍋とかで煮込んだであろう鶏肉は骨もポロポロ崩れるほどの柔らかさ。カルシウム不足とお嘆きの貴兄にはもってこいの一品。
いやぁ〜、なるほどね。カオマンガイってのは美味しいのね。タイの屋台で食べる料理みたいなんですが、日本で言うところの牛丼みたいなポピュラーな料理なんですかね。ソースを選べて自分好みの味に調整できるところがイイっす。
メニューにはこの他にも様々な組み合わせが載ってました。
主にカオマンガイと麺類の組み合わせが多いみたいですね。ボクの場合は今回のダブルカオマンガイの飯の量が晩飯の限度(炭水化物の摂り過ぎには注意してる)なので、麺類を食べるんだったら単品で頼むしかないんかなぁ......。
と思ったら、次に来た時に食べたい一品が見つかりましたよ。
カレー好きにとってはインドもタイもありません。タイのグリーンカレーも大好物。これは食べないとダメだな。「ゲーン」って言うのか。知らなかった。
ということで、偶然ってのがいかに素敵なことなのかってことを体現してみました。たまたま読んでたブログ記事が役に立つという稀有な事例でもあります。ボクのこのブログではあり得ないシチュエーションですな、ははは。
この勢いで「食レポ タイ料理編」を続けたいのは山々なんですが、いかんせんタイ料理屋さんって値段も高いしお一人様だと敷居が高いのよね〜。
これを読んでるいつものメンバーのみなさん、そろそろ浅草橋で飲みませんかね?
どなたかが立候補して企画してくれることを切に願います。よろしくお願いします。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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