前回は、バージョンアップして使いやすくなったと巷で評判のATOK for iOSがホントに使いやすくなったのかをiPhoneで試してみました。
真☆煩悩の赴くままに: 860:【辛口批評】ATOK for iOSがバージョンアップして使いやすくなったと評判なので、1度ダメ出ししたけどとりあえず試しに使ってみよう!〜iPhone編〜の巻
現実ってのは時に残酷なもんでね。噂なんて当てにならないよな。
ジャストシステムの太鼓持ちでも何でもない1人のユーザーとして実際に試してみたところ、世間様で言われる程でもなかったという残念な結果になってしまいました。
いやぁ赤の他人の言うことを真に受けちゃいけないなって思いましたよ。やっぱり面倒でも自分で試してみなきゃ解らんもんですわ。
ということは、ボクの言ってることもボクの中では真実だとしても、あなたにとっては的外れな話かもしれませんので、その点はお忘れなきようお願い致しますよ。
気を取り直してiPad系統での改善点を確認してみよう!
さてさて、今回は同じATOK for iOSをボクが愛用する最近新しくなったけど機種的には1世代前のiPad mini Retinaでも試してみようってな話をしたいと思います。
ボクはあんまりiPad系統では文字入力はしない方なんです。過去に何度か外付けのBluetoothキーボードを使ってブログ原稿をiPad mini Retinaで書こうと試してはみたものの、PC(Mac Book Airなど)と違ってやっぱり入力しづらいんですよ。やっぱり文字入力はiPhoneを使って片手でフリック入力する方が速いということに気づきまして、iPad mini RetinaはもっぱらRSSフィードや電子書籍の閲覧専用マシーンと化しておりました。
ですが、一応ユニバーサル仕様のアプリであるATOK for iOSが今回のバージョンアップでiPad系統でも期待が持てそうな改良を施したという話なので、念のために試してみることに致します。
そんな改良された点ってのが、
- iPadのテンキーキーボードを追加
というものになります。
ご承知の通り、画面が大きいiPad系統のキーボードってのは、基本的にはQWERTYキーボードか50音配列の日本語入力キーボードがメインになりがちです。いくらiPadのminiだと言っても、片手で持ちつつ親指1本で文字を入力するのはかなりの至難の技ですので、どうしても両手でしっかり持って両の親指あたりでポチポチ打つイメージですな。
だからなのか、当初はATOK for iOSもiPad系統ではQWERTYキーボードしかサポートしておりませんでした。当然ながらiOS標準キーボードと大差ない操作性である初期バージョンがボクのお眼鏡にかなうはずもなく、iPhoneの時と同じく、せっかく大枚はたいて高いアプリを購入したものの、全然使わない日々をただただ虚しく過ごしておりました。
ところが、今回のバージョンアップではジャストシステムさんは果敢にもテンキーキーボードを追加してきたって言うじゃないですか。
これは、ひょっとしたらボクが長年待ち望んでいたのにiOS標準キーボードでは一切実現されなかったアレが出来るかもしれない......。
そんな淡い期待を抱きつつ、iPad mini Retinaで試してみようと思い立ったというワケです。
さっそく新しいテンキーキーボードを試してみよう!
その前に、一応確認しておきましょう。
皆さんもすでにご承知かと思いますが、一応、iOS標準キーボードでもフリック入力専用のテンキーキーボードを選択することは出来ます。iPad系統での文字入力はこんな感じで使ってる人も多いのかも知れません。
ちなみに、設定アプリ>一般>キーボードにて「日本語ーかな」キーボードを選択し、
「キーボードを分割」スイッチと「フリックのみ」スイッチをオンにすると、iPad系統でもiOS標準テンキーキーボードを使うことができます。
ですが、フリック入力が得意なボクでもこれを使って文字入力をする気にはなれなかったんです。とある理由があって。
その理由というのはいたって簡単。
ボクは通勤電車の車中で立ったままブログ原稿を書いているんです。たいていは網棚に鞄を載せて、右手でつり革を持ち、左手でiPhoneを握り、左手の親指1本でフリック入力するというスタイルになります。ブログ歴で言うと、もう3年以上もこのスタイルで大量の文字をiPhoneのテキストエディタに打ち込んでまいりました。ブログを始める以前からTwitterはやってましたので、左手でiPhoneを持って左手の親指1本を使った文字入力スタイルはかれこれ5年以上前から続けていることになります。
そんな不器用な男がiPad mini Retinaを両手で持ったとして、iOS標準テンキーキーボードでフリック入力出来ると思いますか?
だって、iOS標準テンキーキーボードって、iPad系統だとテンキーが右側にしか寄らないんですよ、これ。
そりゃね、左手が使えない場面では仕方なく右手の親指でフリック入力せざるを得ないこともありますがね、どうしたって親指を動かす向きが逆に行ってしまいがちになっちまうんですよ。やっぱり、ボクがおっさんだからですかねぇ......。
それでは、今度はATOK for iOSで試してみましょう。
こんな風にフリック入力できるテンキーキーボードが追加されております。が、やはり右側に寄っていますね。
ところが、こんなマークがあるんですね。
ここをちょっとタップしてみますと......
な、なんと!iPad mini Retinaでも左手の親指でフリック入力できるようになるじゃないですかっ!!
ボクが長年待ち望んで止まなかったのは、まさにこれです。
サードパーティー製アプリのやるべき仕事ってのは、iOS標準や公式アプリではできないことを実現することなんですよ。痒い所に手が届くからこそのサードパーティー製アプリ、その真骨頂ってな話じゃないかと、今回の検証で改めて思った次第ですわ。
いや〜、これだけでATOK for iOSの評価はボクの中ではうなぎのぼり。途端に急上昇しております。
前回のiPhone編でATOK for iOSのテンキーキーボードの最左列のボタンに関して散々コキ下ろしましたが、iPad系統でフリック入力による文字入力を行おうと思ったら背に腹は変えられなくなりました。
ということで、ボクがiPad mini Retinaでブログを書くことを前提にすると、使うキーボードはATOK for iOSのテンキーキーボードとTextExpanderのQWERTY英語キーボードの2つに決定致しました。
いやぁ〜良かった良かった。大枚はたいて高いアプリを購入した甲斐があったってなもんですわ。
......とは言え、まだまだ改善すべき点は多々ありますからね。
前回のエントリーにもありましたとおり、iPhoneのキーボードとしてはまだまだ使う気すら起きません。そこは変わらずです。
なので、ジャストシステムさんにおかれましては、より一層のユーザビリティ向上を目指したバージョンアップを続けていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します。
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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