毎度どうも、さいたまの孤高のωブロガーこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。
東京に生まれ埼玉で育ったからでしょうか、ボクは蕎麦ってヤツが大好物でしてね。
小腹に空いてさえいれば、立ち喰いの蕎麦屋さんで天玉蕎麦(かき揚げの天ぷらと生卵を落とした温かい蕎麦)を食べたくなるんですが、たまには本格的な手打ちの冷たい蕎麦なんかも食べたくなりましてね。
以前、池袋で独り暮らししてた頃は、週末にぷらっと駅前まで散歩して、昼メシに「七つの子」っていう老舗の蕎麦屋さんでざる蕎麦を軽く食べて、またぷらぷらするってな悠々自適なお爺さんのような生活をしておったんですが、結婚して子供が生まれて引越しを繰り返していたら、そういう行きつけの蕎麦屋さんってのがなくなっちゃいましてね。
なんとかいいお店を見つけなきゃと思っていたところ、かなり前に近所に気になるお店が出来ました。ただし当初はほぼ平日の昼間しか営業していないもんですから、なかなか訪ねることが出来ませんでした。
そんなお店に、ついに蕎麦を食べに行くことが出来ましたので、今回はそのお店をご紹介したいと思います。
本格的な手打ち蕎麦が食べられる貴重なお店、それが旧与野市にある
「しちふくじん」さんになります。
まずはいつものように場所から確認してみましょうか。
わかる人にはわかるような書き方をしますと、さいたまアリーナから大宮バイパス方面へと続く八幡通りと、大宮バイパスと並行する本町通りの交わる交差点の角にそのお店はにあります。
駐車場はご覧いただいた写真の通り、それほど停められるスペースがあるワケではありませんが、近くにあるイオンモール与野からも歩いてすぐなので(意味深)。
このお店はその成り立ちからしてちょっと一風変わっておりまして。というのも、このお店は上町商店街という商店街が直営する蕎麦屋さんなんです。
もう少しアップしてみますか。
食べログのレビューにも詳しく書いていらっしゃる方がいらっしゃいますし、実際にお店を訪れるとご主人と直接お話しすることも出来ますので、ここであえて書く必要はないのかも知れませんが、軽く触れておきましょう。
地元与野では幻の名店と言われた蕎麦屋のご主人が一度引退して蕎麦打ち教室しかやらなくなっていたところ、別の蕎麦屋のご主人が亡くなって跡継ぎもなく立地の良い店舗が空き家になっておりました。そこで、商店街が地元活性化のために頼み込んで無理のない範囲で始めたってのが、この手打ち蕎麦処「しちふくじん」さんになるんですな。
蕎麦は本格的な手打ち蕎麦でして、茨城県産のひたち粉を使って「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の蕎麦を堪能することができるそうです。
それではさっそくメニューを拝見することにしましょうか。
せっかく蕎麦だけを堪能するためにこのお店を訪れたので、余計なもんがゴチャゴチャついたお得なセットメニューは最初から除外してしまいましょう。
ここはスタンダードな「せいろ(二八蕎麦)」か、もしくは粗挽き生粉打ちで限定10食の「十割せいろ」のどちらかしかないでしょう。
しかも大盛りなんて野暮な事は言いっこなし。蕎麦はほんの少しだけ、その香りと味わいを楽しめればイイんです。決して財布が心許ないとか、ケチくさいワケじゃありませんよ。粋な食べ方にこだわるいなせな俺という自己満足に浸りたいだけです(笑)。
みなさんはお好きなものをお好きなだけ食べて下さい。
さて、メニューの他にこんな案内がテーブルに置いてありました。
ここに書いてある「我掌庵」こそが、与野の幻の名店と言われた蕎麦屋さん!もうこの限定10食の十割蕎麦を食べるしかなさそうですな。
ということで、注文した「十割せいろ」が出て来ましたよ!
注文してから茹で始めるので多少待つことになりますが、美味い蕎麦のためならいくらでも待ちましょう。
つゆはボク好みの辛めの味がハッキリしたタイプ。甘い蕎麦つゆを出すお店もありますが、少し辛めが好きなんすよね。
粗挽きということで、ハッキリと挽いた蕎麦粉が確認できます。十割だとポロポロになりそうなもんなんですが、こちらの十割蕎麦はしっかりとコシのある蕎麦です。喉越しがイイ素晴らしい蕎麦ですな。実に美味いっ!!
ちなみにこちらが二八蕎麦。
明らかに十割の二八では見た目が違いますね。二八蕎麦も十分にコシがあって美味いですよ。
十割蕎麦と二八蕎麦の違いが解らない方がいらっしゃると思いますので、少しだけウンチクを。
普通の蕎麦は蕎麦粉8割に対してつなぎの小麦粉を2割使うのが二八蕎麦。「にはちそば」って読みます。江戸時代の蕎麦は1杯16文だったので2×8=16で二八蕎麦という掛け算の九九説というのもあるそうです。
これに対して十割蕎麦はその名の如くつなぎの小麦粉を一切使わずに蕎麦粉100%で打った蕎麦のこと。ボクはこれまで「とわりそば」と読んでいたのですが、こちらのお店のご主人は「じゅうわりそば」と仰ってました。
どちらが美味いかはその人の好み次第で、二八蕎麦の配合割合は蕎麦を一番美味しく食べられる黄金比率とも言われてますので、食べ比べて自分の好みの味を探すしかなさそうですな。
もちろん蕎麦の香りを楽しみたいのなら、断然十割蕎麦がオススメですよ。
ちなみに温かい蕎麦には七三蕎麦を使うこともあるようです。温かいと蕎麦がポロポロ切れちゃうので、つなぎの小麦粉を多めに使うんでしょうな。
この日は平日の開店直後で客がまだ少なめだったので、お店のご主人からお店の成り立ちから蕎麦へのコダワリまでいろんなお話を伺うことができまして、非常にラッキーでした。
多く寄せられたご要望にお応えするとのことで、この2014年6月から定休日が変わったそうでして、水・木がお休みになった代わりに、土曜と第一・第三日曜に営業するようになったようです。
営業時間が昼間だけなので、こいつはありがたいですな。
本当なら真昼間からそばがきとかき揚げをツマミに日本酒を一杯やりつつ、最後の〆に蕎麦を食べるって大人な楽しみ方を実践してみたいんですが、そんな贅沢な事は当分できそうもありませんな。近いうちに、このささやかな夢を実現してやるぞっ!
ってなことで、今回はここまでっ!
(おわり)
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