今回長きに渡ってお届けして参りましたいろんな方法での通信速度検証シリーズですが、まさにただ1つの目的のために実施されたものであったことを前回ご披露させていただきました。
大事なことなので、あえてもう一度言わせていただきますが、今回の一連の通信速度検証は「ボクの行動範囲においてWiMAXのモバイル無線LANルーターでの通信がキチンと使える」ということを確認するために行ったものであり、その結果として「EMOBILEのモバイル無線LANルーターを解約しても大丈夫」という確証を得たかったという一念で執り行われたものとなっております。
ボクの望みどおりの結果が得られて非常に満足です。
これで何の憂いもなく、EMOBILEとはサヨナラすることができます。
ということで今回は、EMOBILEとの解約手続きとその際の様子や、新たに判明した事実などを織り交ぜながらお送りしたいと思います。
EMOBILEとの解約タイミング
まずご注意いただきたいのが、ボクはEMOBILEと契約して2年1ヶ月経過しているので、何の憂いもなく解約手続きを実行できるということを忘れないで下さい。
皆さんご存知のとおり、いわゆる2年縛りと呼ばれる契約においては、解約する際にタイミングによっては「解約手数料」とか「違約金」と呼ばれる余計な費用が発生するのが当たり前となっております。
その余計な費用が発生しない唯一のタイミングというのが、2年経過後に訪れる更新月というタイミングになります。このタイミングを逃すと自動的に更に2年間の縛りが発生するという最悪な事態となりますので、解約するならこの更新月に限るということを忘れないようにして下さい。
そして解りづらいのが「このタイミングがいつなのか?」ってことなんですがEMOBILEの場合も例外ではありませんでした。
まず、「そもそも2年縛りっていつから始まってるの?」ってことから確認してみたいと思います。
ボクがEMOBILEのGL01Pを購入したのが2012年5月12日(土)でした。普通に考えると2年縛りという俗称の契約形態ですので、2014年5月11日を以って満2年経過となるかと思いきや、全然そういう話ではなかったんです。それとも2012年5月が契約初月なので「2014年4月が24ヶ月目で更新タイミングなのか?」とも思いがちなのですが、それも不正解。全然違います。
驚くべきことに、EMOBILEの場合は契約した初月は2年縛りのカウント外になるという事実があります。これはEMOBILEのホームページなどに書いてあります。ボクの場合でいうと、2012年5月が1ヶ月目だったのではなく、2012年6月が1ヶ月目になります。これが大事なポイントその1になります。
次に、「更新月ってのは何ヶ月目になるの?」ってことが重要になります。
いわゆる「2年縛り」という言葉尻だけ捉えると24ヶ月目の契約満了月がそのタイミングになると考えがちになりますが、EMOBILEの場合は2年1ヶ月目=25ヶ月目が更新月に該当します。これもホームページに書いてあります。
一応言っておきますけど、ホームページには書いてありますけど、販売する時の説明ではこれらのタイミングを具体的に示すような説明は一切聞いてませんし、そのタイミングの直前に何らかの方法でお知らせが来るという親切なサービスなんてものは一切ありません。
そもそも2年近くも前に購入してるんだから、例え説明を受けていたとしてもそんなの忘れちゃうに決まってますので、この辺りはキチンと自分自身で確認しなければ大損こいちゃうってことになります。
自動車運転免許みたいに「そろそろ更新のタイミングなんで最寄りの警察署に行って下さいね!」なんておハガキが届くワケでもなければ、ウイルスソフトのような年間契約するソフトのように「更新は自動的にやっちゃうけどいいですか?」なんていうメールすら届きません。
ホームページに小さい字で書いてある一言一句を穴のあくほどジーっと見つめなければ気づかないかも知れませんし、キャリアのホームページにある会員専用のログイン画面から自分の契約内容を確認できるようにアカウントとかパスワードを覚えておかなければ気づかない可能性が非常に高いので、契約したらその辺りまで自分自身でキチンとやっておかなければならないということを絶対に忘れてはいけません。
ということで、前置きが長くなりましたが、2012年5月に契約したボクの場合は、契約更新月は予想に反して2014年6月になるということを最初に抑えておきました。
EMOBILEとの解約手続き
インターネット全盛のこのご時世ですから、通信キャリアのホームページから会員専用のページにログインすれば解約の手続きもできそうなもんなんですけど、そんなことはありませんでした。
それじゃあ「コールセンターに電話すれば解約できるのか?」っていうと、そんなこともありません。
いずれも場合も解約する方法を確認することはできますが、その場合には郵送で解約に必要な書類が送られてきて、必要事項を記入した上で返送しなければなりませんので、面倒だしタイムラグが発生するしで、いいことなんて1つもありません。
過去のイザコザをサッと水に流すようにスッパリと縁を切る方法は唯ひとつ。直接、EMOBILEの店舗に出向いて解約手続きをするに限ります。
これは以前にボクも苦汁をなめたあの憎きGL09Pをわずか1ヶ月半で解約する際に経験しておりましたので、何も迷うことはありませんでした。
ボクの場合は、会社の近くにビックカメラ有楽町店があり、この店舗の中にいわゆるEMOBILEの販売窓口がありますので、そこを訪れることにします。
なお、ご注意いただきたいのが、解約手続きを行えるのはイー・モバイルショップと呼ばれる販売店になります。販売代理店であるイー・モバイルスポットでは手続きができない可能性がありますので、ご自身の最寄りの店舗は必ず確認してから出向くようにして下さい。
イー・モバイルショップ/スポット | イー・モバイル
解約手続きに店舗を訪れる前にこちらで確認しましょう。
ビックカメラ有楽町店を訪れた際のやり取り
さっそく張り切って行ってきました、ビックカメラ有楽町店1FにあるEMOBILEコーナー。
最新のモバイル無線LANルーターであるGL10Pを勧めてくる販売員を捕まえまして、「解約手続きをお願いします」と躊躇せずに伝えます。
解約手続き専用のデスクに導かれますので、その窓口にいる別の店員の方に臆することなく再度「解約手続きをお願いします」と伝えます。
用紙を手渡されまして、本人確認のために氏名・住所・連絡先電話番号等を記入するように言われます。店員さんはそれらの情報を元にコンピューターで照合して契約内容を確認します。
口頭にて契約者本人であることを確認されますが、免許証などの身分証の提示は求められませんでした。
契約内容並びに契約期間の確認が行われまして、ボクの場合は2年1ヶ月目で更新月に該当し、解約手数料が0円である旨を告げられました。
なお、解約月の料金は日割りになるそうですので、なるべく月初に解約した方がお得みたいです。ボクはノロノロしてたので6月半ば頃に手続きしてしまいました。全然使わなかったのにもったいない。
次に、所有するモバイル無線LANルーターGL04Pを出すように言われます。
店員さんは端末の製造番号やSIMを取り出して番号などを確認します。特に問題がないようなので、このままSIMを取り上げられて、手続き完了かと思ったその時です。
おもむろに店員さんの口から意外な事実が告げられました。
「お客様の場合は2年以上の契約となりますので、このまま0円で契約を維持することができますが、いかが致しましょう?」
何を言っているんだ、この人は?
ボクはEMOBILEとは一切の関係を断ち切りたいと願ってこの場所にいるのに、解約せずに契約続行だと?
いったいどういうことなのか、説明してもらおうじゃありませんか。
「長期に渡りご契約していただいたお客様には、月々の基本料金等は0円でそのまま契約を維持していただくことが可能です。通信をしない場合には料金は一切掛かりません。通信をした場合にはその月に限って4,404円の料金をお支払いいただくことになりますが、それも1ヶ月分のみとなりまして、その後通信しなければ翌月以降はまた0円で契約を維持できることになります。」
ははぁ〜、これが噂に聴いたことがあるEMOBILEの長期契約者が優遇される特別契約ってヤツだな。
かつてEMOBILEの3Gモバイル無線LANルーターGP02でもあったらしいこの引き留め策、ネットでちょっと検索すればその話がザクザク出てきます。EMOBILEとしては回線契約を減らすことなく維持することができるために編み出された苦肉の策ってヤツですね。なんてご都合主義なんだ。
ボクはそんな契約形態があるなんて知らなかったフリをして、いったいいつからそんなサービスができたのか尋ねてみました。
すると、その店員さんは、このように回答してきます。
「う〜ん、1週間くらい......前だったかな?最近そんな特別なサービスを始めたんですよ、はい。」
あぁ、これはダメだ。
ホントにEMOBILEとは金輪際縁を切らなきゃダメ。
こんないい加減なキャリアとはつきあっていられないや。
憤ることもなく、ただ粛々とこう言いました。
『ボクは解約に来たんだ、そんな契約を維持するつもりは毛頭ないので、とっとと解約して下さい。』
そう告げて、全てを、本当に全てを終わらせることにしました。
あの忌まわしきGL09Pを解約した時の店員さんは、若いけれど誠実な対応をされる方でした。
ボクが怒り心頭で店舗を訪れたワケではなかったにも関わらず、その契約期間の短さ(1ヶ月半)が気になったのか、どうして解約するのか、何がいけなかったのか、それを気にしていろいろと質問してきて、ただボクが感じた事実のみを淡々と告げると、ただひたすら謝っていらっしゃいました。
それに比べて、この眼の前にいるベテランの店員さんはどうなんでしょう。
ネットを漁って得たボクの浅い知識が間違っている可能性は否定できませんが、過去にそういうことをやっていたという話は目にしたことがあるものの、長期契約者への特別優遇措置が最近出来たなんて報道は目にしたことがありません。
それをいけシャーシャーと口にするこの店員さんがEMOBILEの人なのかビックカメラの人なのかも判りませんが、ボクがこの一連のやり取りで不愉快極まりなくなったのは事実です。
やはり、EMOBILEとはこういうご縁だったということですね。かえってせいせいしますわ。
ということで、ボクとEMOBILEとの関係はこれにて終了と相成りました。
はい、綺麗さっぱりスッキリしたところで、今回はここまでっ!
(おわり)
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