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2013年12月2日月曜日

662:【戯れ言】小さな親切は、やっぱり大きなお世話なのか?の巻

先日、Twitterのタイムライン上にてやり取りしたことを題材にして、掲題の話をしようと思う。

なぁに、どこにでもある日常茶飯事、取るに足らないつまらない話なのではあるのだが、人間の業というか、なかなか興味深い生態を目の当たりにしたので、あえて取り上げてみようという気持ちになった。

特定の個人を誹謗中傷することが目的ではないので、Twitterのアカウントを明らかにすることはないし、わざわざそのTweetをこのブログに貼り付けて衆目に晒すような下衆な真似も控えたいと思う。

また、余計な詮索はご法度なので、やり取りを忠実に再現することもなく、出来る限りボヤけた感じで二重三重のオブラートに包みながら話を進めたいと思う。

だからきっとわかりづらい。

その点は重々ご理解いただきたい。


皆さん既にご存知かと思うが、Twitterは140文字という文字数制限がある短文(Tweet)を互いにタイムラインに晒し合うソーシャルネットワークサービス(SNS)だ。

この140文字という制限のある中で、人に何かを伝えようとするのはかなり困難だ。言葉の定義が儘ならぬ状態であるが故に、短文では真意を伝えにくく、また行間に何かを漂わせることもできず、とかく他人に対して誤解を与えやすい。

先日、営利目的なのか慈善活動なのかはわからないが、とある法律の解釈に関するTweetを目にした。

「こういう法律の規定があるからお気をつけあそばせっ!」という注意喚起みたいなもんだと思っていただければよいかと。

普段のボクであれば、そういう真面目なTweetに反応することはない。先ほど書いた理由により、Twitterでは真面目な議論は展開しづらいと思っているからだ。

だが、その時目にしたTweetは明らかにその法律の解釈を誤った内容であったため、それを諭すような質問をしてみたくなってしまったのだ。

特に仲の良いフォロワーさんではない。おそらく絡んだこともないだろう。なんでフォローしフォローされてるのかもわからないが、タイムライン上ではよく目にするアカウントの主だった。

話が横道に逸れるが、なんでそんな希薄な関係を後生大事に守ってきたかというと......実はあまりよく覚えていない。

プロフィールによれば相手は20代の女性。たぶん先にフォローされたので、何気なくフォローを返したんだろう。ボクはフォローされたら必ず過去のTweetを確認するのだが、政治的な臭いや宗教的な雰囲気が漂ってはいないアカウントにはフォローを返す主義だから。

ただ、その時のTweetは放って置くと他人が誤解する恐れがある内容で、法律の解釈が明らかに間違っていたのだ。それが特に大きな問題を招くかというと、Twitterの単なるTweetなので放置することも可能だったのだが、相手は元コンサルタントらしき若い人だったので、このままじゃいかんと余計な老婆心が働いてしまったんだな、たぶん。

ほんの軽い気持ちで「それは本当なの?」と返してみた。

深夜の出来事だったので、相手からすぐに反応はなかった。寝てしまったのかも知れないし、絡んだこともない見ず知らずのおっさんからのメンションだったので、無視されてるのかも知れない。

相手は万を超えるアカウントをフォローをし、同じくらいの数のフォロワーを持つ人だったので、忙しいのかもしれない。

まぁこのまま無視されてもボクには被害はないので、その夜はボクもそれ以上は何もせずに床に就いた。

翌朝、通勤電車の中でGunosyをチェックしていた時だった。

昨日のボクのメンションに相手が反応してきた。

「そうだよ、調べてみれば」
という返事だった。

うーん、こちらもその筋で飯を食ってる者だし、調べるまでもないんだがなぁ。

ボクと同程度にその法律をちゃんと理解している人間はゴマンといるだろうから、むしろ発言主に調べ直させるつもりでわざわざメンションを飛ばしてみたんだが、相手はどうも自分で調べ直す気がないらしい。

一応「調べてみれば」と言われたので、サクサクっとネット検索してみたのだが、やはりこの発言主の言ってる事は誤りで、ボクの理解の方が正しいことは明白だった。

タイムライン上でズバリと誤りを指摘して発言主に恥をかかせるのも申し訳ないので、やんわりと相手に気づきを与えるような行動を取ることにした。その法律を解釈する上で重要な用語を2つほど織り交ぜながら、さらに質問してみた。

すぐにリプライは返ってした。

ところが、ボクの意図とは異なり、今度はかなり強めの口調で反論を喰らい、一方的に

「もうめんどくさいから、この話は終わり」
と宣告されてしまった。

まぁ、ここでボクも終わりにしておけば良かったのかもしれない。相手には自らの過ちを見つめ直す気もあまりないだろうことは明らかだったし、親切心で問い掛けている者の言うことに聞く耳を持たないのならば、これ以上この話を続けても何も生み出すことはないだろうから。

このまま放置して、相手が恥をかくことになっても仕方がないか......。

だが、一方的に終結を宣言してきたということは、自身のTweetに何らかの誤りがあることを認めたことになるのではないか?

公に認めるのは憚られるのか、きっとプライドが許さないのかもしれない。自らの発言の誤りは理解したものの、それを素直に認めるワケには行かない、だからこの話を一方的に終わりにすると宣言してきたのかも。

発言主がそんな複雑な心境にあるであろうことを慮って、最後に「終わりでも構わないけれど、あのTweetを見た人が誤解するといけないからね」と、もう一方でボクが気にしていることを表現する主旨のTweetを送ってみた。

そうしたら......えぇ、見事にブロックされましたよ。

どうやら粘着質のウザいおっさんに絡まれたと思っていらっしゃるらしい。

そんな雰囲気を事前に感じていたので、誰かに宛てたワケでもない「と言ったらブロックされるんだろうな」と呟いたところ、わざわざ

「そのとおり」
と、ご親切にも最後のメンションを返して下さいました。

......やはり、残念ながらこちらの意図や真意は理解してもらえなかったようだ。

その法律に詳しいのは一部の職種に従事する者。ボクもその一人だ。

だが、当たり前なのだが、日本にいる人なら誰でもが影響を受ける可能性が高い法律でもあるのだ。だって日本の法律なのだから。

その解釈を誤り、その誤った理解そのものをタイムラインに垂れ流すと、それを見た人に余計な誤解を与えること以上に、その発言主である元コンサルタントその人の存在価値を自らが貶めることになるのは明白だろう。

ボクは発言主に気づいて欲しくて、余計な親切心を働かせてしまったということになる。結局何も解決出来なかったし、大きなお世話を焼いただけで終わった。

無力、この一言に尽きる。

最初に書いたとおり、Twitterの140文字で相手に真意を伝えることが如何に難しいか、改めて思い知ることになってしまった。

普段から、このブログで蛇足の多い意図的に長い文章を書いているから、コンパクトに意見をまとめる能力が著しく劣ってしまったのだろうか?


ここからの話は後日談。

幸いにも、ブロックはされたものの、スパム認定はされなかったようだ。 アカウント凍結なんて目に合うつもりで親切心を働かせたワケではなかったので、不幸中の幸い。

ということは、やはり、発言主は自らの発言内容の誤りに気づいていたのかも知れない。

その証拠になるかどうかわからないが、追跡調査もしてみた。

Twitterでは、ブロックされても互いのフォローが外れるだけなので、ボクのメンションに残る相手のTweetからその後の相手のTweetを見ることが出来る。

どうやら、ボクが指摘した間違いを再びTweetすることはなくなったようだ。

アレを再び連呼するようだったら、ボクの取った行動が本当に何の意味も持たない非生産的なもので終わることになったのだが、そうでもなかったようだ。いやぁ、よかったよかった。

......って、こんなことをするなんて、やはりボクは粘着質のウザいおっさんだったようだな。

相手の思っていることも、あながち間違いじゃなかったってことか。

ははは......。orz

(おわり)

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