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2014年2月25日火曜日

715:四十四歳の誕生日にサッカー四級審判員新規取得講習会に参加してきたよっ!の巻〜受講・受験編〜

毎度どうも、さいたまの孤高のωブロガーこと、ひろさの(@Hirosano)です。

前回は日本サッカー協会認定講習会の申し込み手続きをご紹介させていただきました。

真☆煩悩の赴くままに: 714:四十四歳の誕生日にサッカー四級審判員新規取得講習会に参加してきたよっ!の巻〜申し込み編〜
サッカー審判員新規講習会の申し込みまでの流れをご紹介させていただきました。

別にボクは日本サッカー協会の人間でもないし、チェアマンの座を狙ってるワケでもないので、わざわざこんな手順をマニュアルみたいに解説する必要もないかと思ったんですが、ボク自身が申し込み時に迷った部分が多かったので、前回のような感じにしてみました。

まぁ、例のKickoffサイトが2014年4月にリニューアルされちゃうようなので、これもいつまで役に立つんだか解らないんですがね。

ということで、今回は前回からの続き、実際にサッカー新規4級審判員の認定講習会に出向いた様子なんぞをお届けしたいと思います。

もちろん、試験の結果も最後にご報告させていただきますよ。


サッカー審判員新規4級取得講習会の講義

訪れましたのは、さいたま市の大宮西警察署のすぐ裏手にあります西部文化センターになります。

IMG_1724.jpg

こちらの会場にて、総勢40人の受講生が集まり講習会が執り行われました。

まずは講習会のスケジュールから。
  • 9:30〜10:00:受付時間
  • 10:00〜12:30:開講式、講義
  • 12:30〜13:15:昼休み
  • 13:15〜14:30:講義
  • 14:30〜15:00:筆記試験
  • 15:00〜16:00:実技講習
  • 16:00〜17:00:合否発表、閉講式

この時点で鋭い人は「おや?」と気づくかと思いますが......。

前回は詳しく書きませんでしたが、先払いした4,000円の費用の内訳を見ても同じく疑問が生じたんですけど、ここは一先ず先へと進むことにします。正解は後ほど。

講義は当日配られたコイツを使っての座学となります。

IMG_1725.jpg

FIFAの作ったサッカー競技規則(ルールブック)の日本語版になります。

これを使って、サッカー審判員2級インストラクターのベテランの方が講師となり、いざ講義が始まりました。

ボクは事前に勉強などを一切していかなかったのでこの時に初めて知ることになるのですが、サッカーの国際ルールは全部で17条の条文から成り立っている、一見すると非常にシンプルなものになっています。

17条しかないと言うので、「ひょっとしたら聖徳太子が作ったのかな?」と思ったら、いきなり不正解、違いました。

正しくは、イギリスのケンブリッジ大学で作られて今の形になってるそうです。

サッカー競技規則 - Wikipedia
詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。

が、条文は少なくとも中身はかなり細かくてですね、フィールドやボールの大きさ、競技者(選手)の数や用具、主審・副審の役割なども細かく規定されておりまして、後は試合のルール(得点、ファール、フリーキック、ペナルティキック、スローインなど)に関しても細かい規定があります。

審判員たるもの、これらを全て網羅して頭に叩き込んでおくべきかも思うのですが、ボクの場合は如何せんTV観戦と小学生の試合観戦が主体の知識しかない、自分ではサッカーやらないド素人なもんですから、その場で色んな細かい数値を頭に叩き込む必要に迫られます。

サッカーはひとチーム11人でやるもんだってのは皆さんもご存知かと思いますが、最低何人いれば試合が成立するか?なんて知ってました?

フィールドの大きさ(日本の場合は105m×68mが一般的らしい)とか、ゴールマウスの大きさ(高さ2.44m×横幅7.32m)だとか、センターサークルの半径(9.15m)だとか......。そんな数値、これまで生きてきた中で聞いたことあります?

センターサークルの真ん中にある、キックオフの時にボールを置く点はセンターマークって言うんですよ。同じくペナルティキックを蹴る時にボールを置く点はペナルティマーク。それじゃあ「任意のマーク」ってのは何のマークで何処に書くものか知ってます?

サッカー試合観戦巧者であろうとも、初めて知ることも多いんじゃないかと。そんなことないすか?

ちなみにボクがなろうとしている小学生の試合の審判員は、例え審判員になれたとしても、これらとは違う数値を覚えなきゃならんのですよ。だって、小学生の公式試合は現在は8人制だったりしますし、ピッチも大人のそれよりも小さいですからね。

そして、ボクにとってさらに難解だったのは、「ファウルと不正行為」に関する規定でした。

オフサイドがどういうものかはTV観戦で素人ながら理解しておりましたので問題なかったんですが、ファウルを取るケースと間接フリーキックと直接フリーキックの関係性、及びイエローカードやレッドカードを出すのか出さないのかをキチンと理解できてなかったんですね。

よくTV観戦していて「今のはファウルだろぉ?!」とか、「イエロー出せよ、イエロー!」とか思う場面が多々あると思うんですが、そんな観戦者としてのちょっとした知識はあるものの、どういうケースがイエローカードで与えるフリーキックは間接なのか直接なのかって、皆さんは理解してます?

ボクはそこら辺が曖昧だったので、もういきなりピンチですわ。

実際に講習会の講義を受けてて、この後すぐに筆記試験に臨もうってんだから大胆不敵にもほどがある、っていうか己の情けない身の程を知っちゃってしばしボー然ですわ。

こうなったら一夜漬けならぬその場漬けという大胆な手法を用いて、必死に頭の中に叩き込んで記憶せざるを得ません。

と言っても、44歳で衰えた記憶力を駆使しても、付け焼き刃で覚えられるもんでもなさそう......。 こんなんでホントに大丈夫なんかいな......。


どうなるか解らないけど、いざ試験!

昼休みを挟んで都合4時間くらいの講義を受けただけで、もう筆記試験となります。

普段からサッカーのルールに明るい人ならば余裕綽々なんでしょうが、世の中を舐め切っていたおっさんは嫌な汗をかきまくりです。

そんな中、用紙が配られていざ試験が始まりました。

試験は全50問。

出された文章があっていれば◯で間違ってると思ったら×を付けるという2択形式。よくあるアレです。

制限時間は15分と短め。

ルールをキチンと理解している人ならば書いてある文章を読めば難なく◯か×かを判断できるのでしょう。

しかし、ボクの場合は全てが引っ掛け問題に見えて仕方がない。

時間もないし、とりあえず50問をザーッとやってみて、時間的に余裕があったので最初から見直したんですが、迷い過ぎて回答をことごとく変更するという迷走っぷりを発揮してしまいました。見直したのが吉と出るか凶と出るか、そんなんボクには判りませんがな。

制限時間15分が終了したら、隣の人と問題用紙兼解答用紙を交換して採点です。ボクのバカっぷりが隣の人に知られちゃうなんて、なんて恥ずかしいプレイをするんだよ、サッカー協会!←批判ではありません。感想です。

全50問で1問当たり2点として100点満点の試験になってます。

自動車運転免許の試験だったら、正解率80%以上で合格でしたっけ?そんなに得点を取れてる自信がないなぁ......。

前方のスクリーンに映し出される正解を講師の方が読み上げて下さるのでそれを聞きつつ採点するんですけど、隣の人のボールペンの音が凄く気になるんですよ。正解なら◯をつけるので「シャー」って音がするんですけど、不正解なら×なので、「ジー、ジー」って明らかにボールペンのペン先が走る音が違うのが解るんですよね。

採点しながらも自分の結果が気になるもんですから、ボールペンの音を聞きつつ「あ、間違った。あぁ、また間違った......。」とドンドンと落ち込んで行きます。

......で、採点結果なんですけど、先ほどの自動車運転免許試験に例えるとギリギリ不合格になりそうなラインでした。「あちゃー」って感じ。

やっぱり反則した時のフリーキックが直接なのか間接なのか、出すカードはイエローなのかレッドなのかをキチンと理解出来てないのが大きな敗因でした......。

44歳になって試験に落ちるなんて、なんと恥ずかしいことか。長男になんて言い訳しようかしら......?


筆記試験の結果はどうあれ実技講習!

筆記試験と採点が終わったら、隣の空き地に移動して、実技講習となります。

不合格かもしれないのに、実技講習には参加できるってところに違和感があるんですが、サッカー協会のご厚意と受け取り真面目に取り組むこととしましょう。

実技と言っても走ったり飛んだりするワケじゃなくて、感覚として9.15mという長さ(フリーキックの時のボールと壁の距離だったりもする)を覚えるコツだとか、副審(いわゆるラインズマン)をやる時のフラッグの持ち方やフラッグによる合図の方法だとか、そんな基礎的な所作を学びまして、実技は簡単に終了です。

ホント、1,500m走とかじゃなくて助かりましたよ。

でも、体力(走力や持久力)はやっぱり鍛えないとダメですね。

最低でもだいたい10分で1km程度走ることになるそうなので、前後半45分ずつ(90分)の試合だったら9kmくらい走るんですね。選手とあまり変わりません。しかも延長する可能性も考慮して、1試合で120分間=12kmは走れる体力が必要だと言われています。

ボクがターゲットにしている小学生の試合はそんなに長くないですが、1日に何試合も審判を務めることも出てくると思いますので、やはり持久力は鍛えないとマズいですかね。

ま、持久力云々を語る前に、まずはタバコ止めろよってことですがね。


いよいよ合否発表、そして閉講式。

今回の認定講習会を主催した方(恐らく審判員としての大先輩の方)が「まずは皆さん、本日は長時間おつかれさまでした」とボクらの労をねぎらって下さいます。

そして、いよいよ合否の発表へと移ります。

結果は、もちろん......

合格でしたよ、合格!

ウソ〜って感じ。

ちなみに今回の講習会の受講生40人全員が合格です。

落ちこぼれは1人もいないし、追試も居残りもなし。

なんて素晴らしい結果でしょう!!

......っていうかね、そんなの最初からほぼ判ってましたよ。

まずは、先払いした4,000円の費用の内訳ですが、
  • ルールブック代:1,000円
  • 日本サッカー協会登録費:2,500円
  • 都道府県サッカー協会登録費:500円
となっておりました。

「講習会の申し込みの段階、試験も受けてないのになぜ登録費?」と思いますわね、普通は。

不合格だったら払い戻しという可能性も考えられなくはないですが、そんな面倒臭いことをするワケがない。

そんでもって、講習会当日のスケジュール。

筆記試験の後に実技講習(実技試験はない)があって最後に合否発表って、サッカー協会のご厚意じゃなくて、全員が受かる前提のスケジュールになってるじゃないすか!

いや、ホントのところは知りませんよ。

サッカーは紳士のスポーツ。態度が横柄だったり、やたらと騒ぎまくったり粗暴な行動をとりまくッたりすれば不合格になるのかも知れませんが、まぁ普通に受けてれば普通の人は誰でも四級審判員になれるんですよ、きっと。

なんせ、ボクでもなれたんですから......orz

申し込みしたKickoffサイトにも、こんなことが書いてありましたよね。

IMG_1744.png

ここにある通り、「心身ともに健康である者」ならば、誰でも講習会を受講出来て、ほぼ四級審判員になれるに違いありませんっ!!

さぁ、そこのあなたも貴方もアナタも、みんなでサッカー四級審判員になっちゃいましょうっ!!

......いや、ホントにボクは日本サッカー協会の職員でも何でもないんですけどね。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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