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2016年7月29日金曜日

1098:【夏の思い出】今年もサッカー少年団の夏合宿に行ってまいりましたっ!の巻〜二日目〜

毎度どうも、さいたまのサッカー四級審判員かつ新米コーチこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

前回は、このブログで初めてウチのサッカー少年団の夏合宿について語ったこともあり、長々とした説明が多くなってしまい、かなり長めのエントリーとなってしまいました。

真☆煩悩の赴くままに: 1097:【夏の思い出】今年もサッカー少年団の夏合宿に行ってまいりましたっ!の巻〜初日〜
なげーよ。

2回で終わりそうにないことがわかりましたので、前回のタイトルも「前編」が「初日」に変わっているところにも注目です(笑)。

今回は二日目の朝からの再開となります。これまた先が長そうで今回で終わる気なんてサラサラなかったりもするんですが、記憶が定かなうちに出来る限り詳細な記録を残すように頑張りたいと思います。


夏合宿二日目の様子

起床時刻は一応6時に設定してあるのですが、気の早い子供たちは5時くらいから起きて部屋でドタバタと暴れていたりもします。他のお客さんがいらっしゃるのなら怒りに行くところですが、完全なる貸切状態なのでそのまま放置します。ボク自身は6時少し前に起きて、着替えて缶コーヒーを買って、宿の庭先で朝の一服を決め込みます。

ちなみに、子供たちのこづかいは出発時にコーチが一括して預かっており、一切お金は所持しておりません。なので、自動販売機でジュースを買うことも出来なければ、コンビニでアイスなどを買い食いすることなんてできない状態。ま、コンビニは宿の周辺にはなく、車で15分くらい走らないとないんですがね。なので、選手たちの飲み物は、宿の玄関前に置いてある大きなジャグに入った水と麦茶のみです。この3日間はこれで過ごしてもらうことになります。だからなのか、練習中に振る舞われるスポーツドリンクには蟻のごとく群がってくるんですよね(笑)。

事前に配布されている合宿の栞には「6時 起床」と書いてあり、その後の予定は「6時30分 散歩」となっています。選手たちは各自着替えて歯を磨いたり顔を洗ったり布団を片付けた後に、玄関先に集合となります。

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この日の朝の気温は17℃。快適を通り過ぎて薄着だと風邪を引きそうなくらいの寒さです。選手たちにはジャージやピステを着て集合するように伝えます。夏合宿だっていうのに、この寒さはちょっと予想外なんだけどなぁ。梅雨が明けてないからなんでしょうかね。ちなみに最高気温は23℃。避暑地でバカンスなのか?

さてさて、各班で点呼して全員起きて来ていることを班長が確認したら、コーチ陣が先導して朝の散歩に出発です。

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だいたい30分くらい宿の周りを散歩します。近くの山々を見上げつつ、田んぼや畑などののどかな風景の中をゆっくり時間を掛けて散歩します。

なぜ朝飯前に散歩するのかと言いますと、腹を空かせるためですね。朝食もたくさん食べてもらって、練習に備えてもらおうってワケです。

ということで、散歩から帰って来たら、さっそくその朝食です。

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朝のメニューはと言いますと、

  • 目玉焼き
  • キャベツの千切り
  • 焼き鮭
  • 納豆1パック
  • 海苔
  • お新香
  • 白飯
  • 味噌汁
  • ヤクルトもどき

といった感じ。

目玉焼きをのっけてご飯1杯、焼き鮭でご飯1杯、納豆でご飯1杯、その他でご飯1杯、それくらいイケそうですな。

ボクは普段の朝食はトースト派なんです。せいぜいトースト1枚とヨーグルトとバナナ1本とコーヒーくらいなんですが、どうしてこう旅先の和な朝食ってのはご飯が進むんですかね。子供たちに負けじとついついお代わりしちゃいます。この後そんなに動くワケでもないのに。完全にこの食事が太る原因になってます。

朝食もだいたい30分くらいで終わるはずなんですが、納豆嫌いな子供たちはやはり食が進まない様子です。臭いとかネバネバするところがダメなんですかね。よーくかき混ざるとネバネバ感が多少は薄まるんだぞって誤魔化して、食わず嫌いな選手たちにもなるべく最後まで食べるように言って大人たちはその場を離れます。後は皆で協力して片付けることでしょう。

朝食が終わったら、初日同様、サッカーに必要な用具類をリュックに詰めてグラウンドまでの山登りです。コーチの何人かは車で近くではないコンビニまで出向き、水と板氷を調達してからグラウンドに向かうのですが、ボクはこの日も選手たちと一緒に徒歩で山道を登ります。これで少しでもカロリーを消費しておかないと後で大変なことになりますから。

午前中の練習は、まずは軽くストレッチした後に、班毎に分かれてグラウンドを周回する軽めのランニング。ゆっくりなペースでだいたい5周くらいですかね。ボクも一緒に走ってみましたが、その後に使い物にならなくなりそうだったので1周でやめておきました。ホント、情けない......。

その後は学年ごとに分かれて練習です。ボクの担当は3年生の選手たちで、7月末に公式戦2試合が控えています。まずは選手たちをボールの上に座らせて、お話しをすることに。なぜボールの上に座らせるのかと言うと、選手たちにキチンと話を聞いてもらいたいからですね。普通は「ボールは座るためにあるんじゃないっ!」って言うんでしょうが、ボールを自由にしておくと足でちょんちょん触ったり手で持って遊んだりして、コーチの話に集中出来ない選手もいるので、話をする時は常にボールの上に座らせるようにしています。

まずは選手たちに、試合に勝つためにどんな練習をしたらイイのか尋ねてみます。決してこちらがノープランなワケではなく、選手自身にも考えてもらいたいからです。

昨日の班対抗の試合で活躍した選手も思うように活躍出来なかった選手もいます。自分たちには何が足りなくて、それを補うためにどんな練習をしたらイイのか、それを選手自身が考えることも重要なのです。選手たちは積極的に発言し、いろんな意見がでます。

「パスが通らず相手に取られてしまったのは、パスが弱かったり、思った方向にパスを出せなかったから。だからパスの練習をしたい。」

「ドリブルで相手を抜こうとしたけど、うまく抜けなかった。ボールを上手くずらして相手をかわせなかったから、ドリブルの練習がしたい。」

「ボールを持っている相手に詰め寄ったけど、上手くかわされてしまい抜かれてしまった。だからディフェンスの練習がしたい。」

「シュートを打ったけど大きく外して決められなかったから、シュート練習がしたい。」

なるほどなるほど、みんなちゃんと自分たちの弱点を把握しているんだなぁと感心します。

中には「試合が面白かったから、ゲームをすぐにでもやりたい。」と楽しむことだけを優先する選手もいますが、今日はミニゲームは最後のご褒美にとっておくことにして、基礎的な練習をすることにします。

普段の練習時には走ることを嫌がる選手たちも、合宿でテンションがおかしな方向に行っているのか「リレーがしたいっ!」という選手が多かったので、ランニングした直後にも関わらずまずは走ることに。1人につき小学生用ピッチの外周1周を走るルールとし、2チームに分けてリレーで競争します。以前コーチ陣(つまりおっさん)もこれに加わったことがあるのですが、散々な目にあったので今回は静観することにしておきます......。

リレーは組み合わせを替えて2回くらいのしましたかね。さすがに走るのも疲れてきた頃合いを見計らって、今度はボールを使った練習へと切り替えます。

対面パスでインサイドキックでちゃんと相手に向けて速いパスを出せているかを、パスを受ける側の選手はファーストコントロールが出来ているかをチェックします。上手く出来ている選手には「ナーイスパス!」とか「ナイストラップっ!」と声を掛けて気持ちを盛り上げます。個別に「上手いねぇ〜」とか「すげー!」とか「イイねぇ〜」とか、とにかく褒めて伸ばす作戦のオンパレードです。

シンクロコーチングって言うんですかね、別にのべつまくなしに褒めちぎっているワケではありません。本当に上手く出来た時だけ褒めることにより、どれが良くてどれが悪いのかを選手たちにも肌で感じてもらう意図があります。

もちろん、あまりにも情けないチョロチョロパスを蹴る選手には「なんだ今のパス、弱っ!」と言って奮起を促したりもします。

パス&ダッシュでは、パスを出した後に素早く動けているかをチェックします。サッカーはパスを出したら終わりではないですからね。パスを出した後のオフ・ザ・ボールの動きが出来ないと試合で使い物にならないですから。

また、途中でコーチがディフェンダーとして真ん中辺りで邪魔をします。当然ながら大人は身体が大きいので、そのままだとパスを出す相手が見えませんから、トラップする時にワンタッチで左右にズラし、コーチをかわしてパスを出せるかどうかも試します。最初は自由にさせますが、途中から2タッチまでという条件をつけたりもします。

その他にもコーンを立ててジグザグにドリブルしてなるべくたくさんボールに触る練習(ボールタッチの練習)をしたり、基礎練習に飽きて来た頃合いを見計らってシュート練習をしたりと、あっという間に午前中3時間の練習を消化していきます。

この日の最高気温は23°Cと例年に比べてかなり低め。はっきり言って快適です。暑さにやられて泣き言を言う選手は皆無で、みな精力的に練習をこなしてくれました。例年の合宿では、たいてい5〜6人の選手が泣き言を言ってテントの下の日陰のベンチで休んだりするのですが、この夏合宿三日間でそんな選手は現れませんでした。それだけ涼しかったってことなんでしょうね。

宿の軽自動車が昼飯を運んできたところで、午前中の練習はキリのイイところで終わりにします。

昼飯はみんなが大好きなカレーライス。学校の給食みたいに皿とスプーンを持って鍋の前に並び、大盛りの白飯にカレーをぶっ掛けて福神漬けをチョコンと乗せたら完成です。

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大人には少し物足りない辛さでしたが、このカレーライスが殊の外美味いんですよ。あれだけ朝飯でご飯を食べたのに、この昼飯のカレーライスは美味いので何杯でも食べられそうな気がしてきます。ホントに「カレーは飲み物」なんだなぁ〜と思えるくらい、サラサラと喉を通っちゃうから不思議。ボクは大盛りを2杯でやめておきましたが、中には5杯も食べた選手もいました。どんだけ食べるんだよ。

しばし休憩した後、午後の練習を開始します。引き続き基礎練習になるのですが、1vs1で相手をかわす練習と相手を止める練習を交互にやります。午前中のボールタッチの練習で学んだことが活かされているかどうかをチェックして、それが出来ていない子には「思い出してごらん!」と促します。決して直接的にあれをしろとかこれをしろとかは言いません。全て選手は自分たちの力で解決しなければならないのです。

ても、基礎的な練習ばかりだとさすがに選手たちのフラストレーションも溜まってきますね。そこで、監督の提案でヘディングシュートの練習をしてみることにしました。

実は7月初めの公式戦でコーナーキックからの速いボールをダイレクトにヘディングで2連続で決めた選手がいるのです。3年生にはまだヘディングの指導はしていないのですが、果敢に頭からボールに向かっていける勇気を持つ選手がいたのです。それを目の当たりにした周りの選手たちはボクもワタシもとヘディングにこだわるようになりました。ですが、最初から強いボールに向かっていけるハズもありませんので、まずはワンバウンドさせたボールにタイミングを合わせて身体ごと突っ込むところから始めます。もちろん頭でボールの軌道をコントロールするなどの上級テクニックを使えるワケありませんので、とにか頭にボールを当てただけで褒めまくります。まずはボールに対する恐怖心を取り除くことからでイイのです。きっといつかは岡崎や中山みたいなダイビングヘッドも平気で出来るようになってますって。それが小学生時代に開花しなくたってイイんです。長い目で見ることもコーチの務めです。

さて、そろそろ仕上げというか、選手たちがどうしても試合がしたいというので、ミニゲームをすることにします。

まずはフットサルコート大の小さめのコートを作り、そこで6vs6(キーパーなし)をやらせます。春先に比べて団子サッカーにならなくなってきていることが彼ら彼女らの成長した姿を表しています。

でも、コートが狭いせいか選手たちはやりにくそう。選手たちに聞いてみると、スペースを作るのが難しいとか一丁前のことを言って頼もしい限りです。

そこで今度は、小学生用ピッチ全面を使って同じく6vs6のゲーム形式の練習にしてみます。左右のサイドに位置どりする選手はピッチの大きさを目一杯使います。以前、総監督が「12cmの幅のラインもまだピッチの中だ」と言われた話を覚えているようです。サイドラインギリギリまで使うようになりました。前方に空いたスペースにパスを流し込んで、そこに別の選手が走り込んだりして、イイ感じでパスが繋がる場面もありました。ワンツーで相手をかわすコンビネーションも見られました。この数ヶ月で確実に上手くなってます。嬉しい限りです。

と、3年生はこんな感じで、かなり緩めのメニューなのですが、4年生以上はかなり過酷なメニューもあったようです。

トップチームは途中から姿が見えないと思ったら、坂道でダッシュを何十本も走っていたみたいてす。あとで聞いたらコーチとジャンケンして勝ったら10本減らしてくれたと嬉しそうに笑ってました。前向きでイイっすね。

4年生チームは戦術的な練習もしていました。さすがに高学年になると練習内容も高度になるみたいです。

だいたい夕方の17時30分過ぎに練習を切り上げて、片付けをして下山します。もちろん下山したらすぐに夕食が待ってます。

合宿2日目とは言え最後の夕食は宿の前にある屋外スペース(庭)でのバーベキューです。バーベキューっと言っても豪華絢爛な肉まみれってワケではなくて、宿のご主人と女将さんが大きな鉄板で焼いてくれた肉やら野菜やら焼きそばやらソーセージなどを大皿に取って、それを奪い合うように食べる形式。

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子供たちにはオニギリも振る舞われます。1人につき何個と決まっているワケではないですが、とにかく好きなだけ食べられるという素晴らしい環境が用意されています。ナスや玉ねぎやカボチャなどの野菜類も大量に焼いてもらいます。どの野菜も甘くて美味かったなぁ。

大人たちは別のテーブルで食事をするのですが、選手たちと同じメニューとは限りません。なぜかコーチ陣のテーブルには枝豆とザル豆腐などのおつまみ的なものと、茶色い瓶に入ってシュワシュワした飲み物が用意されています。どうやらコレは麦で作ったジュースのようです。大きな1.8Lくらい入りそうな茶色い瓶もありますねぇ。これはシュワシュワしてないけど、ひょっとしてお米で作ったジュースかな。透明の小瓶に入った芋から作ったジュースもありますよ(笑)。

とは言っても、18時過ぎから飲みまくってべろんべろんに酔っ払うワケにはいきません。なんせ今夜も夜遅くまで起きていなきゃならないですから。例の重要ミッションが待ってますんでね。なのでホドホドにしておきます。


と、こんな感じで夏合宿二日目の夜も更けて行きました。

選手たちは夕食の後、順番にお風呂に入って、自分たちの練習着を洗濯して、その合間を縫って今日の日記を書きます。消灯は昨日と同じ22時。一日中練習していたので、選手たちも疲れているんでしょうね。3年生の選手たちの中にはは消灯時刻を待たずに寝ている選手もいたみたいです。

大人たちは夕方から呑んだくれているのに、子供たちが寝静まった後もしばらく飲み続けます。0時近くに子供たちの部屋を巡回して、ようやく床に就きます。5時間は寝られるからイイかな。

さて、明日ははいよいよ夏合宿最終日となります。ホント、時間の経つのは早いっす。

このままの勢いで続きの三日目の話を書いても良かったんですが、ものすごく長くなりそうなので、ここでいったん切らせていただきまして、続きは次回に持ち越しとさせていただきます。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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