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2013年10月4日金曜日

623:【戯れ言】新しいiPad miniに想いを馳せる日々......の巻

2012年に発売されたiPad miniは購入しなかった。

理由は一つだけ。ディスプレイがRetinaじゃなかったから。

iPad miniを何に使うか?

その理由は人によって千差万別だと思うが、ボクは主に通勤電車や自宅でのリラックスタイムに読書に使おうと思っていた。

同じ頃に発売されたKindle Paperwhiteを活字用に、そしてiPad miniを漫画用にと、そう考えていたものだから、iPad miniがRetina搭載ではないと知った時の落胆は大きかった。

もちろん、通常の解像度であろうと、漫画を読むのは無理ではないだろう。

そんな小さいことにこだわり購入しなかった機会損失も決して小さくはない、とは思う。

だが、譲りたくなかったんだなぁ、自分なりのコダワリってヤツを。

基本的に頑固で偏屈で変わり者で天邪鬼なもんだから、一度決めたら譲らないというか、変に意固地になって、これまで我慢に我慢を重ねてしまったという反省はある。

まぁ、誰に迷惑を掛けているワケでもないから、自業自得で済まされる話。ただひたすら己の愚行を省みればイイだけなので、誰かに何かを言われる筋合いのものでもない。

その反動で、安価なASUS MemoPad HD7に思わず飛びついてしまったワケであるが、やはりボクにはAndroidは難解だった。

もちろん、読書の端末として使うのに別に困るのことはない。AmazonのKindleアプリさえインストールすれば事足りるのだから。

ただ、人間の欲には際限がないもので、それ以上の使い方、例えばブログ原稿の執筆用デバイスとして考えた場合、Google Playでどのアプリを選べばイイのか?を考えはじめた途端に思考停止してしまうんだ。

そこにはiOSデバイスにはない自由があるのかも知れないが、長年iPhoneを使っている者にとってみると、似て非なる操作やアプリをまた一から勉強し直して理解する労力を惜しみなく費やす気にはならず、どうしてもまだ見ぬRetinaディスプレイ搭載iPad miniに想いを馳せてしまうものなのだよ。

当初は「2013年の早い時期に新しいiPhoneもiPad miniも発表され発売される」なんて記事が飛び交ったもんだから、そんな情報に心が揺り動かされてしまいがちだったのだが、今のところ新しいiPhone(iPhone5c/5s)は無事に発売されたものの、新しいRetina搭載iPad miniに関する情報は噂の域を脱していない。

10月中旬に何らかの発表があるらしいのだが、そこで全てが明らかになるとも限らない。

完全に諦めモードに入ってイジケているつもりはないのだが、個人的には未だにiPad miniの購入資金の目処がたっていないので、好都合と言えば好都合なのかも知れないと思い直しているところ。

仮に10月中旬に発表されて10月下旬に発売されるというスケジュールだったら、現在ブログ執筆用にしか使いこなせていないMBA 13inch(2011 Mid)を売り払おうと思っている。やはりボクにはMBAは分不相応、宝の持ち腐れだ。大きいし重たいし。

それに、新しいiPad mini入手後にASUS MemoPad HD7も下取りに出せるから、64GBか128GBにも手を出せるかもしれない......などと独り夢想してるのがまた楽しいのではあるのだがね。

ところが、そんな淡い期待に冷水を浴びせるような情報も入ってきた。

新型iPad miniはRetina搭載だが──パネル生産遅れで供給厳しい? (1/2) - ITmedia ニュース
ロイターの報道を観て驚いたー。

ロイターの報道によれば、iPad mini用のRetinaディスプレイの供給に難があり、10月中の出荷はおろか、せっかくの年末商戦にも間に合うかどうか...ということらしい。

楽しみが先に延びるだけなのだが、1年以上も前から待ち望んでいる製品であるだけに、落胆も大きい。

が、ボク自身はこれも話半分で読んでいる。

個人的な希望観測がかなり入っての考えなのだが、この間のiPhone5c/5sの時と同じことなんじゃないかと予想しているからだ。

新しいiPhoneが発表された前後もそうだった。製造が間に合わないとか需要に対して供給に追いつかないとか。

挙げ句の果てには、上位機種であるiPhone5sに関しては事前予約すら受け付けないという作戦を敢行した。

事前情報によれば、品薄になる予感しかしない。それを受けた我々コンシューマーは、当然ながら何とかして発売日当日にレアなiPhone5sを何とか手に入れてやろうと、発売日の何日も前から店舗前に行列を作り、「祭りだ、祭りだ!」とはしゃぎ回った。

未だにiPhone5sはおろかiPhone5cすら手に入れていないボクは、そんな哀れな道化師たちを冷めた目で横目に見つつ静観していたワケだが、いざ蓋を開けてみたらなんてことはない結果だった。

発売開始の8時から並べば入手できただろう状態だったことは記憶に新しい。さらに、発売日当日の夜になってもiPhone5sは余っていた(ただし、あの品のないシャンパンゴールドのみ品切れ)し、iPhone5cに至っては5色全てが未だに予約なしで購入できる状況のようだ。

Appleとキャリアが仕掛けた作戦は見事に成功したのか?

いやいや、そんな小手先の子供騙しに乗せられたのは、ほんの僅かな熱烈なAppleファンくらいだろう。一般のコンシューマーはそれほど浮かれてもいないし、何よりもiPhoneそのものに興味がない。

だから、新しいiPad miniも、たぶんそういうことなんだろう。

「足りない、足りない!」と世間を煽っておいて、いざ発売となったら、それほど選り好みさえしなければ、それなりに簡単に入手できるんじゃないだろうか。

このiPhoneやiPadの世界では、新しいことこそ正義であることに間違いはないのだが、古いことが悪いこととも限らない。

そう思ってiPhone5でほぼ満足しており新しいiPhone5sを買う気にすらならなかったボクでも、いろいろあって、Retina搭載の新しいiPad miniの方には興味伸身の月面宙返り気分(※)で落ち着かないのである。

※内村航平選手、前人未到の世界体操4連覇の快挙、おめでとうございます。

(おわり)

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